知らないとぜんぜん通じない「Egypt」のネイティヴ発音
普段日本語の会話の中で出てきて、日本語の発音のままだと英語として全く通じない国名は、たくさんあります。その中のひとつ、「エジプト」の正しい英語の発音を紹介します。
エジプトは世界四大文明発祥の地のひとつで、クフ王のピラミッドやスフィンクスがあり、世界的に大変有名です。日本でもほとんどの方がエジプトという国名を聞いたことあるでしょう。
ただ、日本語のエジプトと英語の
Egypt
、
指しているものは同じでも、発音が大きく異なります。
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「エジプト」の発音
この Egypt という単語ですが、そのままローマ字読みをした場合、「エ・ジ・プ・ト」となります。
しかし、ネイティブは「エ・ジ・プ・ト」とは発音しません。
Egypt の E はローマ字読みをすると「エ」ですが、ネイティブはこれを「イ」と発音します。
A・B・C・D・E
のE(イー)です。E(イー)の音を使って「イー・ジ(ェ)・プ・ト」、アクセントはEにつきますので、「イー」を一番強く発音します。
日本語は母音が強い
日本語というのは母音が非常に強い言語です。
どういうことかと言いますと、「エ・ジ・プ・ト」と発音する場合、一文字ごとに母音が強く聞こえてきます。
「エ」、「ジ」の発音に加え「イ」、「プ」の発音の次に「ウ」、「ト」の発音の次に「オ」が入っているのです。
私たち日本人は、無意識のうちに「エ・ジイ・プウ・トオ」と発音しています。
エジプトだけではなく、日本語では数多くの単語において一文字ずつ母音と一体になった発音が身に付いているのです。
ネイティブは Egypt を「イー・ジ(ェ)・プ・ト」と発音します。
英語は子音が強い
英語は母音よりも子音のほうが多い言語です。ローマ字読みとは全く発音が異なります。
ネイティブのEgypt の Eは「エ」ではなく「イ」と発音しますし、Egy の gyにはどこにも I「イ」 の発音が入っていません。
また、Egy の次の P「プ」はローマ字で書くと「Pu」になりますが、ネイティブの発音に「Pu」の U「ウ」は入らないです。
ローマ字読みの母音の発音を入れないことを意識して「イー・ジ(ェ)・プ・ト」と発音すると、ネイティブの発音に近づきます。
母音よりも子音を強調させることを意識して、ぜひ練習してみてください。
日本語と英語、母音と子音の関係
私たち日本人が日常使う日本語の発音は、「アイウエオ」=「a i u e o」の5つの母音があり、子音は常に母音と合わさっています。
a i u e o
ka ki ku ke ko・・・
すべての日本語の音は、子音だけの文字はなく、子音と母音が必ずセットです。文字の数だけ、母音が含まれています。
一方英語はどうでしょうか。
英語の母音も日本語と同じく「a i u e o」の5つ、文字数としては日本語と変わりありません。
しかし、単語の中で発音が変わるため、母音の音の数は日本語の5個よりもはるかに多く存在します。英語の母音の個数に関しては諸説ありますが、判断基準によって16~30近くあるとのこと。
私たち日本人にとって、母音の発音を区別するのは至難の業ですね。
また英語の子音は日本語と違って、子音のみでも音として成り立つのも特徴です。
このように、英語と日本語では、母音の役割や性質が根本的に違います。発音の中心となるのが、英語の場合は子音であって、日本語の場合は母音であるということです。
例えば、stop
という英単語、日本語だと「ストップ」と読みますね。スのあとのウ、トのあとのオ、プのあとのウと、3つの母音が含まれています。
しかし英語だとstopは、sとpには母音を含まず、子音の発音のみです。
「ス・タッ・(プ)」と発音し、母音が入るのは「タッ」の「a」だけになります。
日本人が、英語の発音に対して難しく感じたり苦手だったりするのは、英語の子音の扱いが日本語とぜんぜん違うからなんですね。
日本人の多くは、英語の発音をするとき、子音のみの音の文字でも、ない母音を子音と一緒に発音してしまいがちです。
英語の発音では子音が大きなカギになります。
まとめ
使い慣れている日本語と違い、英語の発音では苦労することは多いですよね。
特に、もともと英語で日本語としても使われる単語に関しては、日本語のように発音しても全く通じません。
国名の「エジプト」はその代表例です。
日本語は一般的に母音が強い言語で、一文字ずつに母音が含まれています。
英語は母音よりも子音のほうが強い言語で、子音の音のみの文字が存在します。
日本語と英語の発音の違いを念頭に置いて、ネイティブの発音を聞いてみてください。
そして、どんどん真似をして、繰り返し練習を続けていきましょう。
動画でおさらい
知らないとぜんぜん通じない「Egypt」のネイティヴ発音を、もう一度、動画でおさらいしてみましょう。