「woman」と「women」の発音の違い。英語ネイティブでも地域によりけり
皆さんはwoman(女性)の複数形であるwomen(女性たち)をなんと発音しますか?
どうだったかなと思ったそこのあなた!
授業を思い出してみると、ウィメンもしくはウィミンと習った方がほとんどだと思います。
しかし実はアメリカ全土で同じ発音はしていないことを知っていますか?
今回は、同じアメリカ英語圏でも地域によって発音に違いがあることについてお伝えします。
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アメリカ英語圏でも発音に違いがある
アメリカも日本と同じように、地域によって方言があります。日本語に標準語や関西弁があり、イントネーションなどが変わるのと同じで、英語も地域によって変化するのです。
これは英語に限らず、他国の英語話者や外国語でも同様です。そのため、同じ単語でも発音が異なることがあります。
womanとwomenの発音の違いもそのひとつです。
日本ではwomanをウーマン(発音の確認はこちら)、
womenをウィメン(発音の確認はこちら)
と習うと思いますが、これはアメリカの中でも東部に多い発音です。
西部ではふたつの発音にほとんど違いはなく、普通にウーマンやウーメンと言うそうです。
興味深いですね。
意味は同じ、でも単語が違うこともある
発音のみならず、地域によって単語自体が異なるものも結構あります。
例えば炭酸飲料はsoda(ソーダ)、
pop(ポップ)、
coke(コーク)
などと全く違う単語に分かれることがあります。
その他によく耳にするのは、ゴム底の運動靴。日本でも外来語としてスニーカーと言いますね。
英語ではsneakers(スニーカーズ)と表現します。
そのほかにも、tennis shoes(テニスシューズ)や
gym shoes(ジムシューズ)と呼ばれることがあります。
単語に注意しながら話していると、おおよその出身地が分かるのはおもしろいですね。
では複数形womenの発音はどうしたらいい?
結果的にはどのように発音しようと、たいてい文脈から意味は伝わりますので発音にそれほどこだわらなくてもいいと思います。
え、本当?と疑問に思った人に例文です。以下の文章を比べてみてください。
ほほえむ女性に会いました。
I met a woman smiling.
ほほえむ女性たちに会いました。
I met two women smiling.
いかがですか?
単数形の場合は、名詞の前にaが付きます。一方で複数形の場合は何もつかない、あるいは、複数を表す単語が入ります。
万が一発音の違いが聞き取りにくくても、文法のルールやの文脈からコミュニケーションが成り立つという訳です。
文章として書いてあれば尚更、表示された語尾のスペルから容易に判断できます。
よって、発音がある程度あいまいでもコミュニケーションは成り立つと思って良いでしょう。
また、アメリカでも地域によって英語の発音に違いがあるということは、どの発音や言い方が正しい、正しくない、などといったことは決められないということです。
日本語でも、標準語が正しくて方言が正しくない、というわけではないですよね。それと同じです。
日本ではウーマンとウィメンで習ったから自分はそうする、あるいは、生活の中で聞いた発音から自分が好きだと思うものを自分の発音にしてしまってもいいのです。
まとめ
日本の何倍も面積が広いアメリカでは、単語ひとつとっても発音の違いは地方の数だけ多くあり、どれかひとつが正解というわけではありません。
皆さんが気に入ったもの、発音しやすいものを自分の発音にしていっても良いのではないでしょうか。
他にも地域別に違う単語や英語表現を調べてみるのも視野が広がって面白いかもしれませんね。
辞書でも、ひとつの単語に対していくつか発音記号が書いてあるのもありますので、ぜひ見比べてみてください。
動画でおさらい
「woman」と「women」の発音の違い。英語ネイティブでも地域によりけりを、もう一度、動画でおさらいしてみましょう。