go aheadの意味は?いつ使う?ビジネスでの丁寧な使い方を例文解説
エレベーターで乗り合わせた人と同じタイミングで降りることになった。お店に入る時に譲り合いになってしまった。「お先にどうぞ」とサラっと英語で言いたいですよね。
そんな時に使えるのが、go aheadです。
今回は、go aheadの使い方を例文や類似語、反意語を用いて解説します。日常的に使えるカジュアルな表現のgo aheadですが、使い方によってはビジネスシーンでも使えるので、覚えておくと便利ですよ。
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go ahead使い方
では、go aheadはどのような場面でいつ使うのでしょうか。実際に使用する例文と合わせて5つ紹介します。
go aheadの使い方①先に行くことを促す場合
冒頭のエレベーター同様、電車やタクシーに同乗した時や、お店を先に出ていて欲しい時などに使用します。一般的なgo aheadの使い方ですね。少し丁寧にしたPlease go ahead.と合わせて日常的に耳にすることがあります。
お先にどうぞ。
Please go ahead.
いやいや、(あなたから)お先にどうぞ。
No, go ahead.
よくありそうなシチュエーションですね。もちろん譲り合わずに“Thank you.”と先に行ってしまっても構いません。このような場合のgo aheadの返し方については、後ほど説明します。
あとで追いかけるから先に行って。
I’ll follow, so you go ahead.
わかった。先に行くね。
OK. I’ll go ahead.
go aheadの使い方②計画や企画を進める場合
ビジネスシーンでは、既に決まった計画や許可を得た物事を進めて良いのかを確認することがありますよね。その場合には、以下のような言い方が便利です。
この計画を、進めてもいいですか?
May I go ahead with this plan?
その案件を進めてください。
Please go ahead with that plan.
会議は予定通り開催されます。
The meeting will be going ahead as scheduled.
go aheadの使い方③何かを始める場合
野球などのスポーツの試合や選挙に勝ち始めた時、何かをやり始める時などにも使えます。英語のレッスンなど授業の始まりでも使われることがありますね。
私たちのチームは、5分後に先制しました。
Our team went ahead after 5 minutes.
さぁ、やってみよう。
Let’s go ahead and do it.
ちなみに、Let’s go ahead go for it.だと、「さぁ、やってみて。」と相手に行動を促す表現になります。同じように、次の表現の違いにも注意をしてください。
それでは始めましょう。
Let’s go ahead.
Let me go ahead.だとmeという言葉が入っている通り、「(私を)先に行かせてください。」と言う表現になり、対象が変わってきます。
go aheadの使い方④続けて欲しい場合
進めると同じように、物事を続ける場合も、go aheadを使います。
質問を続けてください。
Please go ahead with your question.
会議を続けましょう。
Let’s go ahead with the meeting.
go aheadの使い方⑤許可を与える場合
何かを許可するような場合にもgo aheadが使えます。物事を前に進めるものに関しては使える、と覚えておくと良いですね。
何でも聞いていいですよ。
Go ahead, ask me anything.
発言してもいいですか?
May I speak?
もちろん、どうぞ。
Sure, go ahead.
なお、許可として使用する場合は、「go ahead」を冒頭に持ってくるだけではなく、「go」と「ahead」の間に「-」を加えて、名詞として使用することも可能です。名詞として使用する場合は、許可や承認という意味になります。
マネージャーはその企画を許可した。
The manager gave the go-ahead for the plan.
経営陣はその企画を許可します。
The management gives you the go-ahead on the project.
go aheadの使い方|返し方について
自分の取りたい行動 | 返し方 |
先に行く場合(受け入れる場合) | Thank you. Thanks. |
後から行く場合(遠慮する場合) | No, go ahead. No, after you. |
go aheadの使い方①では、エレベーターやお店で先に行くことを促された場合を紹介しました。日常的に起こり得る場面なので、この時の返し方も覚えておくと相手を困らせずスムーズです。
>>「許可する」を英語で?会話やビジネス文書で使える便利なフレーズ20選
go aheadの類義語と反意語
日本語の意味 | 類義語 | 反意語 |
①先に行くことを促す場合 | After you. Please go first. | I’ll go first. Please wait. |
②計画や企画などの案件を進める場合 | proceed with move forward with | stop not go ahead |
③何かを始める場合 | start begin | stop |
④続けて欲しい場合 | continue with keep | stop end |
⑤許可を与える場合 | permission approve | reject dismiss |
さまざまな意味がある便利なgo aheadですが、類義語と反意語をまとめてみると覚えやすいです。知っている言葉から覚えていく方法もいいですね。
映画の名台詞で覚えるgo ahead
1983年に公開された映画「ダーティハリー4(原題:Sudden Impact)」で、クリント・イーストウッドが発する”Go ahead, make my day.”は、これまで学んできたgo aheadが使われています。
和訳の仕方はいろいろありますが、銃を持って「さぁ、やれ。」と相手を挑発している場面です。make my day.は「私(の1日)を楽しませてくれ。」の意味がありますが、これも相手を挑発しているセリフですね。
このように、使い方によっては、相手を挑発するセリフに聞こえる、というのも、この言葉の奥深いところです。
go aheadの意味は?いつ使う?ビジネスでの丁寧な使い方を例文解説まとめ
日常的に耳にする機会も多いカジュアルな印象のgo aheadですが、ビジネスでも使い勝手のいい言葉だというのは、意外に感じる方もいるかもしれません。また、間に「-」を加えるだけで、名詞にもなる、というのはおもしろいですね。
ただ、1つ注意しなくてはいけないのは、“Go ahead.”と言う時に、笑顔で柔らかく伝えること。真顔で大声で“Go ahead!”と言ってしまうと、「行け!(進め!)」という命令口調になってしまいます。同じ言葉を伝えても、表情と口調で受け取り方が変わってくるので、そこは気をつけてくださいね。
さぁ、今日からネイティブの方とエレベーターやお店で同席した時、早速go aheadを使ってみてはいかがでしょうか。