poorの意味|比較級は使う?貧しい以外にも意味ごとに5つの用法も解説
poorと言えば、中学の教科書にも登場する基本単語。貧乏、貧しいという意味は誰もが知っていますよね。
でも、英会話では気の毒な気持ちを表すときに使われていたり、医療検査でpoor study(医療用語で不十分な検査結果を表す)と表示されていたりして、戸惑ったことはありませんか?
簡単な単語ではあるものの、なじみづらいつづりの単語で、比較級の発音に悩む人もいるようです。
今回はそんなpoorの使い方の解説です。例文をつけてさまざまな状況に合わせた用法を紹介しますので、英語力アップに役立ててくださいね!
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poorの比較級と最上級
まず最初に、poorの発音や比較級の作り方を確認しておきましょう!
poorはとても身近な単語で、基本的に形容詞としてよく使われます。形容詞なので、比較級や最上級を作ることができます。作り方は、中学校でも習う規則変化のルールに従うだけ。つまり、つづりの最後にerやestを追加すればOK!
原級、比較級、最上級の順に
poor, poorer, poorest
もしカタカナで書くとすれば、プア、プアラ、プアレスト、といった感じなので簡単ですね!
比較級poorerの例文
記事の後半で紹介しますが、poorを使う意味によっては比較級や最上級にしないものもあります。しかし、基本の意味の貧しい・貧乏なという意味で使うときであれば、普通に比較級にもすることができますよ。
彼とその家族はますます貧しくなった。
He and his family became poorer and poorer.
最上級poorestの例文
比較級と同様に、貧しい・貧乏なという意味であれば、最上級を使った表現もしばしば登場します。
バングラデシュは世界で最も貧しい国の1つです。
Bangladesh is one of the poorest countries in the world.
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poorの基本用法を解説
poorの基本的な用法も、簡単に解説しておきましょう。
poorの基本的な意味は、貧しくてお金がない様子を表しますが、記事後半で紹介するように、そこから派生してさまざまなマイナスの状況を表現することができます。
貧乏、貧しい、お金がないの形容詞
poorの品詞は、主に形容詞です。通常は、叙述用法でも限定用法でも使うことができます。ちょうど反対の意味を持つ単語は、rich(お金がある、豊かな)ですね。
彼は貧しかったが、心はいつも豊かでした。
He was poor,but his heart was always rich.
集合名詞として貧しい人々
他の多くの形容詞と同じように、the 形容詞とすると、〜な人々や、〜なもの、を表現できます。この場合の文法上の扱いは、集合名詞になります。
我々は広がりつつある貧富の差の不平等を何とかすべきだ。
We should do something about the growing inequality between the rich and the poor.
このように、the poorで貧しい人々、the richで裕福な人々、となりますね。
ちなみに、途上国に関するニュースなどでよく耳にする、porverty(貧困:名詞:発音注意)もpoorからの派生語です。
貧困
porverty
貧乏、貧しい以外の表現を5つ紹介
poorには「貧しい」から派生した意味がいくつかあります。どれもマイナスの状況を表すときに用いられる表現ですが、会話やビジネスでもよく使い、資格試験にも出る頻出語法も含むので覚えておくと役立ちます。
①下手な、不得意な
poorは、何か大切なものが足りていないイメージを持つので、下手や不得意な状況を表すときにもよく使われます。例えば、a poor cookなどは文脈にもよりますが、貧乏な料理人と訳すより、下手な料理人と訳したほうがよい場合があります。
私は英語が苦手です。
I’m poor at English.
※この例文で使った、be poor at ~(~が苦手、下手)は、be good at ~(~が得意、上手い)の反対の意味として使えます。poorの用法としては、My English is poor.でも同じような意味になります。
②資源などが乏しい、不毛の
土地や作物の様子に使えば、不作や凶作、資源不足なども表現できます。
人々は凶作に苦しんだ。
People suffered from a poor harvest.
③粗悪な、みすぼらしい、不十分な
貧乏の意味に近いイメージの言葉は多くありますが、poorを常に貧乏と訳すのではなく、こうした適切な表現を選ぶことで、より自然な日本語にできます。
粗末な服を着た男の子が私を見ていることに、気づいた。
I noticed a boy in poor clothes was looking at me.
他にも劣等や不十分の意味にもなるため、冒頭で紹介した医療検査などで見かける、poor studyは(何らかの原因で)検査結果、調査結果が不十分である、といった意味になります。
④健康などを害した、弱っている
poorは心や体が弱っているような場合にも使えます。
体調を崩したその老女は、小型犬を抱きかかえていた。
The old lady in poor health was holding a small dog.
⑤哀れ、可哀想、気の毒な
poorを含む会話文でもっともよく登場するのが、哀れ、可哀想、気の毒なといった意味です。
まぁ!かわいそうに…
Oh poor!
その哀れな孤児は、お金をほとんど持っていなかった。
The poor orphan had little money.
※この例文のように、poorが哀れみや同情の心理とつながっているときは、日本語にするときは副詞的に訳して(気の毒にも・かわいそうなことに)などとしても、自然な訳が得られます。
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まとめ
いかがでしたか?
poorの発音や比較級が気になっていた人はすぐに解決したと思いますが、poorはいくつかある意味や用法も知っておくと便利な単語です。
発音の練習ついでに、ぜひ例文も聞いてみてくださいね。
誰だって最初はpoor Englishなのは当たり前。毎日ちょっとずつコツコツとがんばりましょう!