let’sの意味や使い方|letsやletとの違いを例文やスラングで徹底解説
レッツゴーというカタカナ英語で日本人にもなじみのある英語let’s。
すでに意味は知ってるよ、という人も多いかもしれませんが、let’s、lets、let、似たようなこれらの意味や使い分け方まできちんと理解していますか?
実はいろいろと奥深いlet’s。今回はlet’sの使い方と意味、知っておくと便利なlet’sを使った定番頻出表現を紹介します。
そしてlet’sと一緒に知っておきたい、letやletsについても、その違いや使い方を例文とともにわかりやすく説明しますよ。
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let’sの品詞分解とその意味
let’sは、元々はlet usを略した短縮形です。しかし、必ずこの短縮形の形で使うのがポイント。
短縮しないlet usだと、私たちに〜させてください、と意味が異なってくるからです。これについては後ほど「let’sとlet usとlets usの違い」で詳しく解説します。
ここではまず、let’s+動詞の原形、語尾にshall we?を付ける場合、let’s not+動詞の原形、の3項目に分けてそれぞれ説明していきましょう。
let’s+動詞の原形
let’sは、let’s+動詞の原形で、〜しよう、〜しましょう、〜してはどうでしょう、といった、他の人に対する勧誘の意味になります。文法的には命令文になりますが、命令というニュアンスはほとんどありません。
行きましょう。
Let’s go.
人生を一緒に楽しもう!
Let’s enjoy life together!
授業の前にみんなで集まりましょう。
Let’s get together before the class.
それを手にしよう。
Let’s get it.
上のように、Let’s〜を使って誘われた場合の答え方は、以下のようになります。
そうしよう!
Yes, let’s.
オッケー!
OK!
そうだね。
All right!
いいえ、やめておきましょう。
No, let’s not.
Let’s〜の後に呼びかけのman、buddy、mateなどを付けてもいいでしょう。mateはオーストラリアなどでよく使われています。
行こうぜ、相棒!
Let’s go, man!
語尾にshall we?を付けると丁寧に
let’sで始まる勧誘の文の文尾にshall we?を付けて付加疑問のような形にすると、少し丁寧な言い方になります。
みんなで野球をしない?
Let’s play baseball, shall we?
let’s not+動詞の原形
let’s+動詞の原形で、〜しよう、という勧誘ですが、let’s not+動詞の原形というように動詞の前にnotを入れると、〜しないようにしよう、という意味に。
日本ではあまり習わない文法ですが、日常英会話ではこの言い方が頻繁に登場します。
今日はそこに行かないようにしよう。
Let’s not go there today.
今はやめておこう。
Let’s not do it now.
let’sを使った定番頻出表現
let’sを含んだよく使われる表現を、スラングとあわせてみてみましょう。
Let’s see.
「Let’s see.」は日本語で言うところの、ええと、どれどれ、といった言葉に該当します。
相手からの質問や投げかけに対して、少し考えさせてほしい時や回答を思い出そうとしている時、何か確かめている時などに、次の言葉が出てくるまでのつなぎのフレーズとして使用されます。
ええと、確かめてみますね。
Let’s see….I’ll check it.
Let’s go baby.
Let’s go baby.は、スラング表現で、やったぜ、といったニュアンスになります。
よし、勝った!やったぜ!
Yes! I won! Let’s go baby!
Let’s hang out.
誰かと遊ぶ、誰かと会う、時間を過ごす、などのスラング表現が、Let’s hang out.です。
明日、遊ぼうよ!
Let’s hang out tomorrow!
Let’s go.と同じ意味を表すLet’s〜
Let’s go.は、さあ行こう、という定番フレーズですが、Let’sを使って同様の意味を表す言い方がほかにもいろいろとあります。
1.Let’s roll.
気合を入れて、目的などに向かって、よし、行くか!というようなニュアンスで使われるのが、Let’s roll.です。
さあ、行きましょう!
Let’s roll!
2.Let’s bounc
またLet’s roll.と同じ意味の表現にLet’s bounce.があります。併せて覚えておくといいでしょう。
さあ、行こう。
Let’s bounce.
3.Let’s hit〜
Let’s hit〜で、〜へ行こう、という意味になります。
ジムに行こう。
Let’s hit the gym.
さらに慣用的な表現で、出発しましょう、をLet’s hit the road.と言う場合があります。
4.Let’s get out of here.
Let’s get out of here.も、出かけよう、という意味ですが、もうこれ以上はここにいなくてもいい、もしくは、ここにいたくない、といったニュアンスを伴うことが多いです。
お腹いっぱいだ。さて、出ようか。
I’m full. Now let’s get out of here.
5.Let’s head out.
head outには、出発する、出かける、という意味があります。これにLet’sをつけて、Let’s head out.で、出発しよう、という意味になります。
5時に出発しよう。
Let’s head out at 5.
let’sとlet usとlets usの違い
let’sとlet usでは意味がかなり違ってきます。
let us+動詞の原形、この場合のletは使役動詞です。私たちに〜させてください、という意味になります。
それをやりましょう。
Let’s do it.
それを私たちにやらせてください。
Let us do it.
このように、一見同じような文でも意味が異なりますので注意しましょう。
また、アポストロフィの付いていないletsとusを使った、lets usというフレーズを見かけることがあります。なんだかまぎらわしくて、混乱してしまうことがあるかもしれません。
このletsは、letに三人称単数現在、いわゆる三単現のsが付いた場合です。つまり意味は、let usと同じです。
私たちの先生は授業中にスマートフォンを使わせてくれます。
Our teacher lets us use smartphones in class.
letの使い方
ではここで、あらためて、letの使い方について説明しましょう。
前述のように、使役動詞のletは、let A+動詞の原形、の形で、Aに〜させてあげる、あるいは、Aが〜するのを許可する、といった意味になります。
使役動詞にはほかにもmakeやhaveがありますが、letは許可を表すニュアンスが強い動詞です。
私のお母さんは私の弟が一晩中ビデオゲームをするのを許可しました。
My mother let my brother play video games all night.
letを使った定番頻出表現
ここではletを用いた、よく使われている定番表現を紹介します。
let it be
なんとかなるさ、そのままにして、なすがままに、といった意味です。
ベストを尽くしなさい、そしてあとは天に委ねなさい。
Do your best, and let it be.
let it go
let it goは、諦める、手放す、といった意味で使われる慣用的表現です。
あきらめることができない。
I can’t let it go.
let me+動詞の原形
ちょっとしたお願いや申し出をする時にとても便利な表現が、let me+動詞の原形、です。let me+動詞の原形、は、自分に〜させてほしい、(あなたに代わって)〜してあげよう、といった意味になります。
私に自己紹介させてください。
Let me introduce myself.
お手伝いしますよ。
Let me help you.
let me部分の発音は、レット ミーではなく、ほとんどレミlémiとなります。SNSなどでは発音そのままにlemmeと書かれることも。
相手がLet me〜と言った場合の答え方は2通り。
希望を言われたり、許可を求められた場合に、いいですよ、と承諾する時は、Please、Sure、OK、Go aheadなどが使えます。
何らかの手助けの申し出だった場合は、その申し出を受けるための返事は、Thank you.などが使えます。
もし断る場合は、大丈夫だよ、という意味でIt’s OK. 、I’m OK.、また、自分でできる、という意味のI can do it.などの答え方がいいでしょう。
let me go、let me know、let me see
ここからは、let me+動詞の原形、の中でも、慣用表現的に特によく用いられる言い回しを3つ紹介します。
1.let me go
「let me go」は「私を行かせてください」ですが、そこから意味が広がり「私を放してください」「私を放っておいてください」といったニュアンスでも使えます。
あなたと一緒に行かせてください。
Let me go with you.
放っておいて!
Let me go!
2.let me know
Let me know.は直訳すると「私が知るようにしてください。」といった感じです。わかりやすくいうと「私に教えてください」という意味に。
私にその結果を教えてください。
Let me know the results.
3.Let me see.
前に出てきた、Let’ see. と同じです。Let me see.で、会話の途中にはさむ「えぇっと」や「ちょっと考えさせて」という意味の慣用表現としてよく使われます。
了解! えっとですねえ……、まずここに名前を書いてください。
OK! Let me see…write your name here first.
ちなみに「Let me see〜.」のように「see」の後に目的語が来る場合は、「私に〜を見せてください」というニュアンスになります。
運転免許証を見せてください。
Let me see your driver’s license.
let meの後に副詞などが来る場合
let me の後に副詞のoff、in、out、などをはじめ、動詞の原形以外のものが来る場合も。
見逃して。
Let me off.
私を中に入れて。
Let me in.
私をがっかりさせないで。
Don’t let me down.
通してください。
Let me through.
まとめ
今回は、let’sの意味と使い方を、letとの違いを含めて解説しました。
いずれも、日常英会話でよく使われる表現なのでしっかり覚えておきましょう。let’sやletの理解を深めると、英会話力がグンとアップします。
すぐに役立つ例文をたくさん挙げましたので、しっかり音読暗唱し、積極的に会話に取り入れてみてくださいね。