英語で「見出し」の書き方は?知っておきたいルールや例文
学校でレポートや論文を英語で書いて提出しなければならない!
会社でプレゼン資料や報告書など英語で文書を書くことになってしまった!
そんな時、英語で文書を作成することに不安を感じることがあるかもしれません。
辞書を引きながらでも正しいテキストを書くことは大切です。その上で、誰が読んでもわかる文書にするためには、日本語の場合と同じく英語でも、章の構成や見出しはとても重要な役割を果たします。
今回は、英語の文書の見出しの作り方や表現、ルールについてみていきましょう。
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見出しの作り方
理解しやすい構成とは
読み手にわかりやすい文書を作成するために大切なことは、理解しやすい構成を組み立てることです。
例えばレポートでよく使われる構成は、下記の通りです。
introduction | 導入 |
body | 本文 |
conclusion | まとめ |
論文であれば、専門分野や目的によって変わりますが、多くの場合このように構成されます。
Title | タイトル |
Abstract | 要旨 |
Introduction | 序論 |
Methods | メソッド |
Results | 結果 |
Discussions | 考察 |
Conclusions | 結論 |
References | 参考文献 |
Appendices | 付録 |
見出しは読者が道しるべとするものです。どんな文章も、見出しをきちんと組み立て、読み手が理解しやすいように論理的な順番で書いていくことが大切ですね。
見出しの役割
読者がパッと見てその構成ができる手助けになるのが見出しです。
英語の見出しの形式には主に3種類あります。
質問形式の見出し:
読者の質問が想定できるときに有効
例:なぜ計画の見直しが必要なのか
Why do we need to review the plan?
ステートメント式の見出し:
質問形式の見出しがドキュメントに合わないとき。本文の内容を非常に明確に示すことが可能
例:計画の見直し
Review the plan
トピックス形式の見出し:
最もフォーマルな見出しですが、何を示しているのか伝わりにくいこともあるので注意が必要
例:見直し
Review
質問形式かステートメント形式の見出しを使うとドキュメントの内容がわかりやすくなります。
見出しは簡潔に具体的に
見出しは、曖昧な表現ではなく具体的に、そして簡潔に作成しましょう。見出しが本文と同じくらい長い文章では、見出しの意味がなくなってしまいます。
なかなか適当な見出しが思いつかない場合には、後に続く話の内容の中からキーワードを探してみましょう。見出しに入れたい言葉が出てくるはずです。
階層をつくる
読者に伝える情報をさらにわかりやすくグループ化することもできます。大見出しがドキュメント全体の構成を示し、中見出し、小見出しで階層化していきます。
ただし、階層は深くなりすぎないように注意しましょう。階層が深くなりすぎると読者が読んでいる点が全体のどこにあたるのかわからなくなってしまいます。複雑にしすぎないことを念頭に置き、階層を考えましょう。
ここまでが見出しの作り方です。次は表記の注意点をみていきましょう。
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見出しの表記
文章を考えたら、読みやすい体裁に整えることも大切です。ここでは、見出しを表記するときの注意点を2点紹介します。
大文字か小文字か
タイトルや見出しに使う文字は、全て大文字にする必要はありません。一般的に、その語が冒頭に来る場合を除き、前置詞や冠詞は小文字になります。
例:学説と研究課題
Theory and Research Questions
例:先行研究について
On Previous Research
個々の単語の始めのアルファベットを大文字にするキャピタライゼーションルールが有名ですが、実際は、新聞やニュースサイトがそれぞれのルールに従って表記しています。
キャピタライゼーションルール
例:外務大臣がインドを訪問
Foreign Minister to Visit India
フォントサイズやスタイル
本文と見出しをわかりやすくするためにスタイルを太字にしましょう
見出しが階層化しているときは、フォントの大小を使うことでも見やすくなります。
例:
大見出し:Gifted and Talented Students
中見出し:Sub part A: How the Grant Program Works
小見出し:What is the Gifted and Talented Students Education Program?
見出しに役立つ表現、関連用語
見出しを作るときに役立つ、簡潔で具体的な表現の例文を紹介します。
~の研究 | Study for ~ |
~の検討 | Investigation of ~ |
~の比較 | Comparison of ~ |
~の関係 | Relationship between ~ |
~の解析 | Analysis of ~ |
~の影響・効果 | Effect of ~ |
~の有用性 | Usefulness of ~ |
~の測定 | Measurement of ~ |
~の方法 | Method of ~ |
~の開発 | Development of ~ |
場合に応じて、単数形と複数形をきちんと使い分けることも忘れないようにしましょうね。
またofやtoやonなどの前置詞の使用は、次のように簡潔な表現にすることができます。
冗長な表現 | 簡潔な表現 |
---|---|
a number of | several a few or many |
a sufficient number of | enough |
at this point in time | now |
is able to | can |
on a monthly basis | monthly |
on the ground that | because |
be responsible for | must |
in order to | to |
出典:Federal plain language guidelines
※アカデミックな文章を執筆する際には、あえて助長な表現を用いる必要がある場合もあります。場面に応じてさまざまな言い回しを適切に使い分けましょう。
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まとめ
今回は英語の文書で見出しを作るときの留意点や表現方法をいくか紹介しました。
読者が文書を読むときに、見出しは大切な道しるべになります。
まずは、見出しを読むだけでわかりやすい構成になっているかを意識してみてくださいね。
なお論文、レポート、記事、報告書など文書によって書式やルールも異なりますので実際に書く場合は自分の専攻分野のルールやそれぞれの要件を再度確認しましょう。