squadの意味や読み方は?スラングや元々の意味、サッカーやゲームでの意味を解説

ネイティブとの日常英会話にはスラングがよく登場しますが、squadもその1つです。
本来の意味とは違う使い方なので戸惑う人もいるかもしれませんね。
今回の記事では、squadの本来の意味とスラングとしての使い方、あわせてサッカーやゲームでの意味について解説します。ぜひ覚えて使ってみてくださいね。
squadの読み方と発音
まずはsquadの読み方と発音を見てみましょう。
発音記号はアメリカ英語では【skwάd】、イギリス英語では【skwˈɔd】です。実際に音声を聞いてみましょう。
squad
米国英語【skwάd】
squad
英国英語【skwˈɔd】
カタカナ表記するとスクゥワァアドゥが近いでしょうか。英語の発音をカタカナで正しく表記するのは難しいので、音声を繰り返し聞いて耳で覚えてくださいね。
ラップでよく使われる!squadの日本語での意味
squadはラップの歌詞でよく使われる単語ですが、スポーツやゲームのジャンルでも登場することがあります。ここではsquadが持つスラングでの意味と本来の意味について見ていきましょう。
スラングでの意味
squadは若い世代を中心に、仲良しグループを意味するスラングとして使われています。SNSのハッシュタグでも#squadを見たことがある人もいるかもしれませんね。
いつもつるんでいる仲間たちや一緒にいるグループといった集団を表す単語です。
スラングの語源となる元々の意味
squadはもともと分隊を意味する軍隊用語です。
厳密には、下士官率いる8〜13人の兵士によって構成される小部隊のことで、同じ仕事に携わる隊や班といった意味でも使われます。集団の規模としてはだいたい10名程度のイメージであることが多いようです。
警察の分隊もsquadと呼ばれます。
rescue squadといえば特別救助隊(消防の専門部隊)のことです。
rescueのカタカナ表記レスキューは日本語でもお馴染みですね。
firing squadといえば、死刑囚の射殺を実行する銃殺隊のことです。
firingはfire(火)+ingで、発火・発砲・発射などの意味があります。
ほかにも
・squad of policemen:警官隊
・drug squad:麻薬捜査班
・bomb disposal squad:不発弾処理班
・bomb squad:爆弾処理班
・flying squad:特別捜査班
・cheering squad:応援団
このように、さまざまな集団を表す際に用いられています。
集合体を表す際には単数形として扱われますが、構成要素を意識した場合は複数扱いになります。
サッカーではスカッド、ラグビーではスコッド呼び
隊や班という意味を持つsquadは、スポーツの分野でも使われています。
サッカー用語ではスカッド、ラグビー用語ではスコッドと、日本ではジャンルによってカタカナ表記は異なりますが、どちらも同じ英語squadから来た言葉です。
スカッドもスコッドも試合に出場する代表選手だけでなく、補欠や出場登録メンバーも含めた全選手を指します。日本でこの用語が定着した時期はスコッドの方が早いです。
ゲーム用語のスクワッドとは
ゲーム用語にスクワッドという言葉がありますが、これもsquadから来ています。
スクワッドはプレイヤー視点で楽しめるシューティングゲームで使われる言葉で、仲間と一緒に戦うことを指します。要するにチーム戦のことで、仲間とともに他のチームと戦うモードをスクワッドモードといいます。
似ている単語squatの意味は?
squadと似た単語にsquatがあり、こちらもスラングとして使われることがあります。
スペルを見てもわかるように、squadがスクワッドならsquatのカタカナ表記はスクワットです。スクワットは筋トレメニューの1つとして日本でもおなじみですね。
squat
カタカナ表記にするとスクウァトゥが近いでしょうか。
意味はかがむやしゃがむ、うずくまるで、これは筋トレのスクワットを思い出していただければわかりやすいでしょう。また、不法占拠するという意味で使われることもあります。
スラングでは大便または無価値といった意味になります。日本語でも役に立たないものをこんなものはクソだと言うことがありますが、それと同じですね。
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友達を表す英語略語とスラング
squadのように仲間を意味するスラング表現はいろいろあります。
最後に友達を表す英語略語とスラングをご紹介しましょう。
bro/sis
broあるいはsisは親しい友人への呼びかけとしてよく使われます。
broはbrother(兄弟)、sisはsister(姉妹)を略したもので、よう兄弟!と呼びかけているわけですね。
bestie
bestieはbest friendを略したもので、bestに親愛の情を表す接尾辞-ieがついた形です。
ベストフレンドですから、まさに親友という意味ですね。主に女性が使います。
bud
budは男性同士の相棒や仲間を意味する単語buddyの略です。buddyのカタカナ表記バディは最近日本でもよく使われるようになりました。主人公が2人組(日本の場合は性別を問わないケースあり)で活躍する映画やドラマをバディもの、バディフィルムと呼ぶのを聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。
my men
ラッパーの間で親友・仲間の意味でよく使われるスラングがmy menです。ラップ好きの人はカタカナ表記のマイメンを見聞きしたことがあるかもしれませんね。
crew
crewはHIPHOP界隈で使われているスラングで、仲間やメンバーを表します。
日本でもカタカナ表記のクルーは、取材クルーのように共同で仕事をする仲間という意味で使われることがありますね。
crewはもともと船や飛行機などの乗務員を意味する言葉です。
homie
homieはhomeboyの進化版で、boyと付きますが男女問わず使えます。
homeboyは日本人にはあまりなじみのない言葉かもしれませんが、アフリカ系やラテン系アメリカ人の間で使われており、同郷の人という意味があります。そこから派生して親友や仲間を表すようになり、省略形のhomieも同様の意味で使われています。
peeps
peepsはpeopleを略した言葉です。仲間や友達にみんなと呼びかけるようなときに使えます。
peepには覗き見るやひよこなどがピヨピヨ鳴くという意味もありますが、スラングの方はpeopsとつづることもあり、全く別の単語です。
posse
posseは同じ志や目標を持った仲間というニュアンスで使われる言葉です。
郡兵を意味するラテン語から派生して民警団・自警団という意味でアメリカで使われていたのが、仲間の意味を持つようになりました。スラングではワルい仲間のようなニュアンスで使われます。日本語のダチに近いニュアンスですね。
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まとめ
英語に限らず、日本語や中国語でも若者を中心に新しい言葉が次々と生まれています。
特に日常会話ではスラングが使われることが多いため、頻出ワードは押さえておくのがおすすめです。
長く使われているスラングであれば、学生時代に使ったプログレッシブ英和中辞典やEゲイト英和辞典などの英語学習辞書にも掲載されていますが、最新のスラングは手持ちの辞書で引いても意味がわからないことも珍しくありません。
版の新しいものを購入すれば掲載されているかもしれませんが、流行り廃りが激しいのもスラングの特徴です。そのため紙の辞書を買い替えるよりも、オンライン辞書を利用したり辞書アプリを購入した方がよいでしょう。英辞郎on the WEB Proをはじめ無料版が用意されているものもあります。まずは無料版に新規登録して使い勝手を試してみましょう。
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ごく最近使われ始めた単語だと和英・英和辞典に掲載されていないこともあります。そんな時は英英辞書を開いてみるのも手ですが、ネイティブの友人がいれば直接聞いてみるのが一番です。
属するコミュニティによってスラングも異なります。
地域や年代だけでなく、民族や文化圏の違いが言葉に反映されることも珍しくないのが英語の面白いところです。
スラングを使う際は誰と話すのかを意識した言葉選びを心がけてくださいね。