書籍レビュー:中学レベルの英単語でネイティブとサクサク話せる本[会話力編]【CD無】

海外からの旅行客が増え、日常的に英語での会話が交わされるようになってきましたよね。
自分もその会話に加わりたい、でも自分の英語は中学レベルだから会話なんてできるようにならないかも、と英語の勉強をはじめることを躊躇してしまっている方もいらっしゃるのではないでしょうか?
そんな方におすすめなのが『中学レベルの英単語でネイティブとサクサク話せる本[会話力編]【CD無】』です。
この本はそのタイトル通り『中学レベル』の英単語を使ってネイティブスピーカーと話せるようになるというものです。
中学生の頃に覚えた英単語といえども忘れているものもたくさんあると思いますが、本書では会話に必要な英単語を思い出す手助けもしてくれます。
たとえば、Chaputer1で考えずに話せるテクニックとして、単語をかたまりで覚えたり、グループ化して型として覚えるといったコツを紹介してくれています。
そうすることで、会話の際に考え過ぎずに言葉を発することができ、日本語英語になることを防ぐことができるというものです。
忘れかけた英語を覚えなおすにしても、改めて覚えるにしても、より会話に役立つ形で覚えることができるので負担は少なくてすみます。
例えば「帰る」は、go homeとかたまりで覚えるそうです。
goとhomeを別々に覚えていると、toが必要なのかmyを入れるべきなのかと迷ってしまいます。
しかし、go homeと覚えておけば迷うことなく会話に組み込むことができるのです。
日常的な会話で必要になるフレーズはそう多くありません。
ほかにもいくつかの単語をかたまりで覚えていくことで、質問に答えることがスムーズにできるようになります。
そしてこのかたまりで覚えるテクニックは質問をする際にも役に立ちます。
Did youを覚えれば、あとはWhatやWhoを付け加えればいいだけです。
What did you do?
Where did you go?
Who did you go with?
What time did you meet?
これらを覚えておけば、いろいろなことを質問できるようになりますよね。
そしてChapter2では、エピソードを語る流れや、人の話を受けて関連話につなぐ方法を覚えて、話を盛り上げるコツを学びます。
日本語でもそうですが、会話が続かずに盛り上がれないこともあります。
このChapter2では、次の話題に結びつけてくれるコツを教えてくれるので、会話中に困ることなく、場を盛り上げることができるようになるのです。
Chapter3では、「感想を言う」言い方を学びます。
感想をいうことは、英会話のすごく大きな一部ということで、しっかりと紹介されている部分です。
look、 sound、smell、taste、feelという五感の動詞を使い、それに語句を続けることで自分が感じたことを伝えることができるようになります。
最後のChapter4では、「仮の話(仮定法)」を使いこなせることを目標にしています。
仮定法は日常会話で頻繁に登場する文法です。
日本人同士でも日本語で使っていますよね。
I hope…やI wish…といった表現です。
仮定法は難しく感じることも多く、ここで挫折してしまう方もいます。
しかし、本書ではよく使う仮定法から覚えていけるように工夫されています。
よく使うものであれば、日常会話で使用する場面が想像しやすいので気負わずに覚えることができます。
なお、本書は『中学レベルの英単語でネイティブとペラペラ話せる本』の第2弾とされていますが、どちらかだけ読んでも、どちらから読んでも大丈夫な作りになっています。
『中学レベルの英単語でネイティブとサクサク話せる本[会話力編]【CD無】』は、中学生の頃に勉強した英単語を活用しつつ、苦手を克服したい方におすすめの1冊です。