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書籍レビュー:英語の多動力: 世界でビジネスするホリエモンの英語術

『英語の多動力~世界でビジネスするホリエモンの英語術~』は、単なる英語学習のマニュアル本ではなく、斬新な切り口で英語習得へのモチベーションを上げてくれる自己啓発本です。

英語を生業としている専門家ではなく、実際にビジネスで成功を収めている堀江氏が、英語を学ぶ意義や勉強方法について単刀直入に語っているからこそ、類書にはない抜群の説得力があります。

また、英語で人生が変わったという6人の成功者のインタビューも掲載されているので、さまざまな角度から英語学習のヒントを得ることができ、今すぐに何かを始めたいという衝動に駆られることでしょう。

本書の面白いところは、「今すぐに英語を学べ」と言うのと同時に、「英語を学ぶ前に、自分が英語で何をどうしたいのか、英語で誰とどんなトピックを共有したいのかをまず決めろ」と言っている点です。

すなわち、単に英語を上達させることだけを目標にするのではなく、英語というツールで何を実現したいのかを根幹にえなければならないということです。

英語学習者の多くは、何らかの目的をもって勉強を始めても、資格試験やハウツー本に翻弄され、英語という道具を磨くことだけにとらわれるあまり、本来の目的を見失いがちです。

しかし、まずは英語を駆使して成功している自らの姿をイメージし、目標を具体化して、それに特化した英語学習をすべきであると繰り返し述べられています。

「単なる英語が堪能な人を目指したところで、似たような人は山ほどいる。AI翻訳が進化する中、英語だけできてもどうしようもない」
「本当に希少価値の高い人間を目指すなら、語学や資格を凌駕する希少価値を素早くつかみ取らなければならない」

この大変印象的な一節が示しているのは、つまり、自分の価値を高めるために知恵を絞り、自分の「時価総額」を上げていくことが何よりも大切であるということです。

また、自分の希少価値を最大限に発揮するなら、外資系企業のような場所を避けて、英語があまり浸透していない分野でナンバーワンを目指すことが肝要であると書かれているのも、極めて重要なポイントです。

自分の時価総額を上げて希少価値の高い人間になるというのは、具体的には「100万分の1の人材を目指す」ということなのですが、いきなり「100万分の1」といっても、それはオリンピックの金メダリスト級の確率で、やはり到底不可能なことに思えてしまうので、まずは「100分の1」を目指しましょうと提案しています。

全く違う2つの分野で「100人中1番」になれるように努力する。
そして、そこに「100人中1番」の英語のスキルを掛け算する。

すると「100分の1」×「100分の1」×「100分の1」=「100万分の1」となり、3つの分野で「100分の1」を達成すれば、結果的に、非常に希少価値の高い人材になることができるというわけです。

英語以外の知識やスキルがゼロだと、いくら「英語」に掛け合わせてもゼロのままですが、2つの専門分野のレベルが1、2、3…と上がるにつれ、レア度が急速に増していきます。

さて、あなたは「英語」に「何」を掛け算しますか?

  1. 英語ができると、コネクションの数と情報量が何十倍にもなる。
  2. 自分の好きなことを実現するために英語を学ぶ。
  3. 学びとは没頭すること。没頭できる勉強の仕方を見つけよう。
  4. 「自分がバカ」であることを知っている人は強い。
  5. 苦手意識で将来を決めるな。
  6. 「できない理由」を先に考えるな。「できる理由」から考えよう。
  7. 楽して英語を身につけることはできないが、楽しくなければ続かない。

本書のページをめくるたびに、モチベーションを上げてくれる言葉が目に飛び込んできます。

スマホを英語モードにしたり、YouTubeで英語の動画を見たり、自分が一番わくわくする方法で、普通とは違うことをやってみる。
何でもいいからまず始める。気に入らないテキストはすぐ捨てる。
ひとつのことにとことん没頭する。

英語学習について書かれた本なのに、読み進めるうちに色々なことに挑戦したくなってくる不思議な本です。

たとえ英語に全く関心がなくても、本書の「多動力」が、何となく毎日くすぶっている自分自身に大きなインスピレーションを与えてくれることでしょう。








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