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書籍レビュー:[音声DL付]起きてから寝るまで英語表現1000 起きてから寝るまでシリーズ

『起きてから寝るまで』シリーズは、20年以上の長きにわたって版を重ねているベストセラーで、「英会話は一人でもうまくなれる」をコンセプトに、独学でスピーキングを上達させることができる内容になっています。

最新刊『起きてから寝るまで英語表現1000』は、前回のバージョンから大幅な改訂が加えられて、更にパワーアップしました。

第一は、インターネットやスマートフォンが急速に普及した現代に合わせて収録フレーズを一新し、例文の数も700から1000以上に増量した点です。

第二に、音声ダウンロード特典が付き、学習者のレベルに合わせて、「日本語→英語」「日本語→英語→英語」「英語のみ」という三種類の音声を選択できるようになりました。

第三に、フレーズごとの文法や語彙の解説が充実し、かゆいところまで手が届くようになりました。

第四に、フレーズをより会話に近づけた「1 turn dialogue」と、ニュースや人間関係へのつぶやきを取り扱った「まだまだある、言いたいこと」が新たに追加された点です。

各チャプターは、

  • Words/単語編(フレーズに出てくる単語の確認)
  • Behavior/体の動き(いつもの動作を英語で言ってみる)
  • Tweets/つぶやき(今の気持ちを英語で言ってみる)
  • 1-Turn Dialogue/やりとり(習得したフレーズを用いて一対の会話を完成させる)
  • Skit(習得したフレーズを用いて一続きの対話を練習する)
  • Quick Check(フレーズの復習)

の6つのカテゴリーから構成されており、各チャプターの最後に、「まだまだある、言いたいこと」として、本編では収録しきれなかったつぶやき表現がまとめて列挙されています。

スピーキング能力を向上させるには、「動作(I wake up.)」「状況説明(It’s chilly this morning.)」「感情(I have zero motivation.)」「考え( I’ll sleep for just five more minutes.)」という4領域において表現力を磨くことが欠かせません。

しかし、これは誰かに習う類いのものではなく、毎日の自分の動作やその時々の気持ちを、オリジナル表現として自らの引き出しに蓄えて、自分自身で繰り返し訓練するよりほかはありません。

英会話教室に通っているだけではなかなか上達しない理由がそれで、空の容器からいくら中身をしぼり出そうと思っても何も出て来ないのと同様、自分を表現する適切な言葉を蓄積していないのに、いきなり話そうと思っても無理な話です。

逆に言えば、英語が話せないのではなくて、単に自分を表現する言葉を知らないというだけのことなので、スピーキング能力を向上させるためには、まず腹筋や背筋を鍛えるように、地道に口の筋肉と瞬発力を鍛えることが先決です。

この『起きてから寝るまで英語表現1000』の優れているところは、わざわざお金をかけて英会話教室に通ったりオンライン英会話を受講したりしなくても、上記の「動作」「状況説明」「感情」「考え」の4領域を独力で鍛えることができるという点です。

対象レベルとしては、「日常英会話の語彙力・表現力を伸ばしたい方」「初級から(英検3級/TOEIC350~)」となっていますが、大学受験などでかなり英語の勉強をして、文法や長文はけっこうできるけれども、会話となると全く自信がないという人にも最適なテキストだと思います。

恐らく、基礎的な文法力があるほうが、このテキストの良さが最大限生きるので、文法知識が全くない場合は、先に中学レベルの英文法をしっかり固めると効果が倍増するでしょう。

音声は、日本語と英語の両方が入っているので、テキストを手で持っていなくても、通学・通勤途中や家事の合間など、ちょっとした隙間時間に耳から学ぶことができます。

日本語のナレーターの言い回しが若干大袈裟なので、内容に馴染んできたら、英語のみのバージョンを繰り返し聞くのが心地よいかもしれません。








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