「コツをつかむ」は英語で?「コツを教えて」など関連フレーズや発音紹介

「コツ」と一口に言っても、料理のコツや勉強のコツ、ヘディングのコツや仕事のコツなど、さまざまなコツがあります。実は英語のコツを掴むというフレーズは、料理のコツを掴む場合とヘディング、仕事のコツを掴む場合では異なります。
そこで今回は、コツを掴むの英語表現をシーン別に3つ紹介します。料理のコツを掴むは英語でどう言うのか?仕事のコツは?ヘディングのコツは?など、ネイティブが使う定番フレーズを3パターン覚えましょう。
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①日常生活で広く使える「コツをつかむ」の英語表現
コツを掴むの最も一般的な英語表現は、get the hang of ~というイディオムです。
get the hang ofのhangには、コツや扱い方という意味があり、get(得る、手に入れる)と組み合わさって、コツを掴むという言い回しになります。
何か新しいことを始めた時にそれができるようになったり、新しいものを使い始めた時にそれに慣れる状況を表現できます。
get the hang of ~の~には、コツを掴む対象となるものごとを入れます。
ただ、実際の英会話では、具体的なものごとを入れずにitを入れ、get the hang of itの形で使われることが多いです。
実際の使い方を例文で見てみましょう。
コツをつかんできたぞ!
I’m getting the hang of it.
※ネイティブがよく使う定番のフレーズです。丸暗記しましょう!
すぐにコツがつかめるよ。
You will get the hang of it soon.
料理のコツをつかんできたわ!
I am getting the hang of cooking!
最初は慣れるまで大変です。
It’s hard at first till you get the hang of it.
※get the hang of ~は、コツを掴むの他に、慣れると訳すこともできます。
②ビジネスシーンで役立つ「コツをつかむ」の英語表現
learn the ropesもコツを掴むという意味で使われるイディオムです。ropeはロープ(綱)のことで、船乗りが船上でロープの使い方を学び航海の要領を得る、ということが由来の表現です。
そのため、get the hang of ~のように広く日常会話で使われるというよりも、仕事をよりうまく行うためのコツを身につけることを意味し、主にビジネスシーンで使われる表現です。
コツを掴んだ気がする!
I think I’ve learned the ropes of it.
コツをつかむのにそれほど時間はかからないでしょう。
It won’t take you long to learn the ropes.
コツを掴むのに時間がかかりすぎました。
I took too much time to learn the ropes.
あわせて覚えよう!the ropesを使った関連表現
lean the ropesでコツを掴むという意味ですが、このthe ropes(コツ)を使った他の表現も便利!コツの話をする際に役立つのであわせて覚えましょう。
コツを知っている
know the ropes
コツを教える
teach the ropes/show the ropes
コツを知っている人の助けが必要です。
I need the help from someone who knows the ropes.
そのコツを教えていただけますか?
Could you show me the ropes of it?
③スポーツや芸術関連の「感覚を掴む」の英語表現
主にスポーツや芸術の世界においては、言葉だけでは伝えきれない技術や細かい動作を、「感覚」と呼ぶため、コツを掴むというよりは、感覚を掴むという表現をよく使いますよね。
感覚を掴むを英語では、get a feel for ~と表現します。なお、スポーツや芸術分野以外でも、英語や数学など学問的センス(感覚)をつかむ際にも使えます。
ヘディングの感覚がつかめてきたみたい。
I’m starting to get the feel of headers.
実際に感覚をつかむには、数時間練習する必要があります。
I need to practice for a few hours before I really get a feel for it.
なお、ネイティブは長い言い回しを好まない傾向があり、get a feel for ~ではなく、単にget itと表現することが多いです。
そうすることで、すぐに感覚を掴めるよ。
That way, you’ll get it soon.
ちょっとしたコツは英語で?
ちょっとしたコツは英語で、trickで表現できます。
日本語でトリック(trick)と聞くと、手品の仕掛けのイメージがありますが、実はそれ以外にも、ちょっとしたコツという意味でも使えます。
A:この椅子なんなの?折り畳めないよ。
A:What’s wrong with this chair? I can’t fold up.
B:これにはちょっとしたコツがあるんだよ。やり方を見せてあげるよ。
B:There’s a little trick to this. I’ll show you how to do it.
There’s a little trick to this.(これにはちょっとしたコツがあるんだ。)は、人に何かを説明するときに使う定番のフレーズです。
「コツを教えて」は英語で?
上手くやる秘訣を聞きたい時に使えるコツを教えて!のフレーズを紹介します。
先に紹介したget the hang of it(コツを掴む)を使った場合、Please teach me how to get the hang of it.(コツを掴む方法を教えて)となり、自然な言い方とは言えません。ネイティブが使う自然な言い方はこちら。
コツを教えて。
Give me some tips.
tipは、役立つ情報という、人に教えてあげるアドバイスのようなニュアンスのコツを意味します。tips on cooking(料理のコツ)のように、tip(s) on ~とすると、~のコツという表現ができます。
まとめ
「コツを掴む」の英語表現はいかがでしたか?
「コツを掴む」の最も一般的な英語表現は、get the hang of ~です。ただ、他にも表現方法があり、ビジネスシーンではlearn the ropes、芸術やスポーツのシーンではget the feel of ~を使う方がしっくりきます。
シーンにあわせた表現を使いこなすことで、よりネイティブの感覚に近づけますよ!