「慣れる」を英語で?ネイティブが使う厳選7表現を正しく使い分け
仕事に慣れる。
新しい学校に慣れる。
ここでの生活にだんだん慣れてきた。
慣れるとは、経験することで、違和感がなくなったり上手くできるようになることです。
英語も辞書や参考書とにらめっこする学習方法だけでなく、実践してネイティブの英語に慣れることは大事ですよね。
さて、この~に慣れるという表現、英語ではどう表現するのでしょうか?
get used toだっけ?used toだっけ?自信を持って断言できない方も多いのではないでしょうか。
今回は、~に慣れるの英語表現7つの使い方を、例文と共にわかりやすく説明していきます。
7つは多いなぁ…と思わずに是非挑戦してください。どれもネイティブが日常英会話で使うものばかりです。
多くの表現を学ぶということは、表現の幅が広がるということです。
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「~に慣れる」の英語表現一覧
~に慣れるの英語表現は数多くあります。今回はネイティブが実際によく使うフレーズ7つに厳選して紹介します。まずは、一覧で確認しましょう。
~に慣れる
- get used to ~
- be used to ~
- get accustomed to ~
- adjust to ~
- get familiar with ~
- ease into ~
- settle into ~
見聞きしたことのあるフレーズはありましたか?
それでは、一つ一つの詳しい使い方や例文を順にみていきましょう。
get used toを使った「~に慣れる」の英語表現
日常英会話で最もよく使われるのが、get used to ~の表現です。
~に慣れるという動作や変化を表現します。
使い方は、get used to + 名詞/動名詞/代名詞の形をとります。toの後に動詞はこない点に注意しましょう。
アメリカでの運転に慣れました。
I got used to driving in the U.S.A.
イギリスでの生活に慣れました。
I got used to living in England.
usedの発音はユーズドではありませんね。used toでひとつの繋がった発音になっているので注意して確認しましょう。
be used toを使った「~に慣れる」の英語表現
前述のget used to ~が、~に慣れるという動作や変化を表すのに対して、be used to ~は、~に慣れているという状態を表します。
使い方は、get used to ~同様で、be used to + 名詞/動名詞/代名詞の形をとります。
get used toとのニュアンスの違いが分かるように、同じ例文を使います。
アメリカでの運転に慣れています。
I am used to driving in the U.S.A.
イギリスでの生活に慣れています。
I am used to living in England.
動作と状態を表す日本語対訳の違いがわかりましたか?
混同しやすいused toの構文について詳しくはこちらの記事が参考になります。
get accustomed toを使った「~に慣れる」の英語表現
get accustomed to ~は、get used to ~と意味も用法も同じです。ただ、get used to ~よりフォーマルな表現で、どちらかというと文語(書き言葉)でよく使われます。
get accustomed to + 名詞/動名詞/代名詞の形をとります。
マイクは日本の習慣に慣れました。
Mike got accustomed to Japanese tradition.
getをbeに変えてbe accustomed to ~とすると、~に慣れているという状態を表します。get used toとbe used toの関係と同じですね。
ここでも同じ例文で動作と状態の比較をしておきましょう。
マイクは日本の習慣に慣れています。
Mike is accustomed to Japanese tradition.
adjust toを使った「~に慣れる」の英語表現
adjustには、適応するや順応するといった意味があるため、そこから、自然と慣れるというよりは、慣れるのに努力を要するというニュアンスを含んだ表現になります。
adjust to ~の~部分には、慣れる対象である物または人が入ります。
ここニューヨークの寒い冬に慣れるのに長い年月がかかりました。
It took many years to adjust to the cold winters here in N.Y.
退職後のライフスタイルに慣れるのは大変でした。
It was hard to adjust to the retired lifestyle.
get familiar withを使った「~に慣れる」の英語表現
familiarは本来、よく知られた、精通しているという意味です。そこから、get familiar with ~で、~に慣れ親しむ、~に精通するといった意味になります。基本的には、コンピューターや機械など物の扱い方や人に慣れる、つまり、それらについて時間をかけながら理解するというニュアンスです。
通常、人が主語で~部分には、慣れる対象である物または人が入ります。
新しいコンピューターに慣れました。
I got familiar with the new computer.
子ども達は新しい先生に慣れる必要がありました。
Kids needed to get familiar with their new teacher.
getをbeに変えてbe familiar with 〜とすると、〜に精通している、~に馴染みがあるという意味になり、~に慣れるとは少し意味合いが異なってきます。
新しいコンピューターに精通しています。
I am familiar with the new computer.
~に慣れるという意味で使う際はbeではなく、getを使いましょう。
ease intoを使った「~に慣れる」の英語表現
ease into ~で、~に時間をかけて徐々に慣れていくという表現です。主に、新しい仕事などの人生における大きな変化といった、慣れるまで時間がかかることの話題で使われます。
新しい仕事に慣れるのに少し時間がかかりました。
It took a little time for me to ease myself into my new role.
settle intoを使った「~に慣れる」の英語表現
settle intoで、新しい環境に慣れるという意味の表現です。単に慣れるというのではなく、新しい環境に慣れて落ち着くというニュアンスがあります。
もう新しい家には慣れましたか?
Have you settled into your new home yet?
同じくsettleを使ったsettle downは、落ち着くという意味で日常英会話でよく使われています。
みんな、落ち着いて!
Everyone, settle down!
慣れるを使ったことわざといえば習うより慣れろ。こちらの記事では習うより慣れろの英語表現を紹介していますよ。
まとめ
慣れるの英語表現いかがでしたか?
今回は数ある表現からネイティブがよく使うもの7つを厳選して紹介しました。
ニュアンスの違いを今一度確認してみましょう。
①get used to ~ |
~に慣れるという動作や変化を表す |
②be used to ~ |
~に慣れているという状態を表す |
③get accustomed to ~ |
~に慣れるという動作や変化を表す get used to ~よりフォーマルな表現 |
④adjust to ~ |
慣れるのに努力を要する |
⑤get familiar with ~ |
コンピューターや機械など物の扱い方や人について時間をかけながら理解する |
⑥ease into ~ |
~に時間をかけて徐々に慣れていく |
⑦settle into ~ |
新しい環境に慣れて落ち着く |
慣れるの英語表現のように、単語ではなく熟語を習得する際には、使い方を例文とセットで勉強することをおすすめします。
そうすることで、無理なく自然に熟語の使い方をマスターできますよ!
あとは実践あるのみです。慣れるという表現を日本語で使った際には、頭の中で英語に変換して使ってみましょう!
覚えた英語が身につきますように!