【elaborateとは】読み方・意味・使い方・詳しく述べるなどの例文
今回の記事のテーマはelaborate。あまり馴染みのない英単語かもしれませんが、TOEICではよく出る単語のひとつです。ビジネスでも使われることが多いため、ビジネス英会話初心者はこの機会に覚えてしまいましょう。
では、elaborateとは何を表す単語なのでしょうか?その意味と使い方を紹介します。
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elaborateの意味と読み方
elaborateは大きく分けて2つの意味で使われることが多い単語です。
ひとつは手の込んだ、もうひとつは詳しく述べるです。
一見、無関係に見える2つの意味ですが、elaborateはどんなイメージを持つ言葉なのでしょうか。まずは読み方を音声で確認してみましょう。
elaborate
スペルの真ん中にlaborがあることにお気づきでしょうか?
laborとは労働、勤労のことです。接頭辞のe-には、外側のや完全にといった意味があります。もうひと働きを付け加えてより完全に近づけていくイメージがelaborateです。
elaborateが持つ基本イメージは理解できましたか?
meaning&definition in English
基本イメージをおさえたところでelaborateが持つ意味と定義を見てみましょう。
elaborateの定義は以下のように説明されることが多いです。
何かについてさらなる詳細や情報を提供する
to give more details or information about something
to give moreですから、今ある状態に詳細や情報が追加されるニュアンスがあります。この定義から、手の込んだ、詳しく述べるといった意味が生まれてくるわけですね。
作業にもうひと手間かけることで手の込んだものになりますし、基本の説明にさらに情報を追加することで詳しく述べることになります。
それでは品詞ごとにそれぞれの意味を見てみましょう。
形容詞で入念な、精巧な
形容詞のelaborateは、入念な、精巧なという意味を持ちます。
手間暇かけて丹念に作り上げた雑貨や工芸品といったイメージです。
手の込んだデザインや作り込まれたプランなどを表す際にも使います。
他動詞で念入りに作る、推敲する
他動詞でのelaborateは、念入りに作る、推敲するといった意味になります。
他動詞ですから、形としてはelaborate+目的語です。
自動詞で磨きをかける、詳細に述べる
自動詞としてのelaborateは、磨きをかける、詳細に述べるなどを意味します。
自動詞なのでelaborateの後に直接目的語は来ません。elaborate+on+名詞として使われることが多いです。
synonym of elaborate
elaborateの類義語にはどのような表現があるのでしょうか。
よく使われるものをいくつかピックアップして紹介します。
detailed
形容詞detailedは詳細な、綿密なという意味です。
detailed
ディティールというカタカナ表記は見たことがある方も多いかもしれませんね。
detailは名詞で細部、動詞で詳しく述べるという意味があり、この過去分詞もdetail+edでdetailedです。
complex
complexは、複雑な、入り組んだという意味です。
complex
カタカナ表記のコンプレックスは日本では劣等感という意味で使われることが多いですが、これはinferiority complexの略で、complex自体に劣等の意味はありません。
心理学用語としてのcomplexは複合感情と翻訳され、複雑な感情のことをいいます。inferiority complexが劣等感、superiority complexが優越感です。
日常英会話の中でcomplexが出てきた時、劣等感と考えてしまうと意味が全くわからなくなってしまうので注意してくださいね。complexの対義語はsimpleです。
対で覚えておくと忘れにくいかもしれません。
complicated
complicatedにも複雑なという意味があります。
complicated
意味もスペルもcomplexと似ていますが、complexが理解に多くの手順や知識を必要とする複雑さを表すのに対し、complicatedは理解や解決が困難と感じる場合に使われます。
つまり、complicatedは単に構造的に複雑というだけでなく、ややこしい、面倒くさい、わかりにくいといったネガティブなニュアンスを持つ表現というわけです。
rarify
rarifyにも複雑にする、より込み入ったものにする、精密化するといった意味があります。
rarify
refine
refineは精製する、磨きをかける、洗練するという意味です。
refine
これは理解しやすい単語ですね。
スペルを見てもわかるとおり、再びや繰り返しを意味する接頭辞re-と、素晴らしいという意味のfineの組み合わせですから、繰り返し素晴らしくしていくというわけです。
カタカナ表記のリファインも最近は使われることが多くなってきました。
elaborate onを使った例文
ビジネスシーンでは動詞としてelaborate onの形で登場することが非常に多いです。
実際の使い方を例文とともに見てみましょう。
①輸入促進計画について詳しくご説明いただくことは可能でしょうか。
Could you elaborate on import promotion programme?
Could you elaborate on ~?は、より詳しい説明を聞きたいという時に頻繁に使われる英語表現です。
仕事で英語を使う機会のある方は入門ビジネス英語のひとつとして覚えておきましょう。
Could you~? Would you~?は敬語にあたる表現で、ビジネスシーンで使う機会が多いです。日本語でも単に、説明してください、とは言わず、説明をお願いできますか、説明していただくことは可能でしょうか、というように相手の意向を尋ねる言い方をしますよね。
それと同じと考えるとわかりやすいでしょう。
import promotion programmeは輸入促進計画です。
importはインポート、promotionはプロモーション、programmeはプログラムです。それぞれ日本語でも馴染みのある言葉ですよね。
②提案書の概要をお話しして、その後、特に説明が必要な点について詳しく述べます。
I’ll tell you the outline about proposal and then elaborate on points that I need to explain especially.
プレゼンの際によく使われる表現です。
proposalは提案、申し込みという意味があり、提案書の意味でも使われます。結婚のプロポーズの意味もある単語です。
outlineはアウトラインですね。need to ~で~する必要があるです。
その他のelaborateの例文
elaborateにはさまざまな意味があり、幅広く使うことができます。
ここではいろんな意味のelaborateを使った例文を紹介します。
形容詞なのか動詞なのかを見極めて英文の意味を理解していきましょう。
①その日本料理店では、低価格で手の込んだお弁当を提供しています。
The Japanese restaurant serves an elaborate bento box for a low price.
elaborateが形容詞として使われている例文です。手の込んだと訳されていますね。
お弁当はpacked lunch、box lunchと表現されることもありますが、お弁当箱に入った携帯可能なお弁当スタイルは日本独自のもので、日本語そのままのbentoが使われることも多くなってきています。
和食がユネスコ無形文化遺産に登録されたこともあり、日本ならではの食文化への関心は世界的に高まりつつあるようです。
とはいえ、日本のお弁当を知らないネイティブもいますから、そういう時はCould you elaborate on a bento?(お弁当について詳しく説明していただけませんか)と聞かれる場面があるかもしれません。
その場合は、例文のようにelaborateを使って説明してみましょう。
②被疑者は犯行動機についてそれ以上説明することを拒んだ。
The suspect declined to elaborate any further about motive.
推理ドラマに出てきそうなシチュエーションです。
前置詞onとともに使われることが多いelaborateですが、onの代わりにaboutやuponが使用されることもあります。
any furtherはこれ以上という意味です。motiveは動機で、日本語でもモチベーションといえば動機付けのことですね。
もっとも就活などの際の志望動機はreasonを使うのが一般的です。declineは辞退する、断るです。
被疑者にはsuspectが使われています。疑いをかけられている人という意味ですね。
犯人や犯罪者はculpritやcriminal、告発されて被告人になったらdefendant、受刑者になるとprisonerといった単語が使われます。
置かれた状況によって呼び方が変わるのでややこしいですが、正しい情報が求められる場面では間違えないようにしましょう。
③なぜその結果を導き出したか理由を詳しく述べていただけますか?
Will you possibly elaborate on the reason why you derived that result?
elaborate onを使用した例文です。
deriveは引き出す、由来を尋ねるという意味です。なぜそういう結果を導き出したのかと尋ねているわけですね。
possiblyはたぶん、できる限りという意味ですが、ここではできたら~していただけますか、という丁寧な依頼の表現として使われています。
④製麺機に実施する入念な定期点検は半年ごとに行われます。
The elaborate periodic inspection performed on a noodle-making machine takes place every half years.
形容詞elaborateを使った例文です。入念なと訳されています。
performは実行する、執り行う、periodicはperiod+icで、periodは期間、一区切りを意味します。カタカナ表記のピリオドですね。inspectionは点検、take placeは~が行われるです。
一見、難解な英文に見えますが、単語の意味をひとつずつおさえていけば、全体の意味も理解しやすいでしょう。
まとめ
幅広い意味を持つelaborateですが、ひと手間かけるという基本のイメージをおさえることで理解しやすくなります。
手間をかけて作り上げたものなので、手の込んだ、精巧なという意味になりますし、ひと手間かけて説明するから、詳しく述べるという意味にもなるわけです。
英単語の基本イメージを知るにはやはり辞書が役立ちます。
残念ながら絶版で中古しか手に入りませんが、今でも人気が高いのはEゲイト英和辞典です。
オンラインではEDR日英対訳辞書がおすすめです。オンラインのいいところはお気に入り登録することで手持ちの端末でいつでも活用できる点です。
できればマイ単語帳を作って検索表示させた単語をまとめておくと繰り返し復習できて便利です。
単語の基本イメージを把握したら、さまざまな例文や言い回しにも触れていってくださいね。
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語彙力がついてきたら実際に使ってみましょう。
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