亡くなるは英語で?スラング・丁寧なお悔みメッセージ・dieの過去形

決して起きてほしくないことですが、人間は誰しもいつかは亡くなってしまいます。
日本語では「~で亡くなる」、あるいは過去形で「亡くなった」という表現を使いこなしているはずですが、英語ではどうでしょうか?生死に関わる物事はセンシティブなので、適切な表現を知らないと、少し失礼になってしまうことも。
この記事では、「亡くなる」を意味する英語表現について、適切な表現を3つ紹介していきます。また、誰かが亡くなった時のメッセージに用いるべき適切な英語表現や、「亡くなった」を意味する英語に関して間違いやすい表現についても解説していきます。
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亡くなるを意味する英語表現とスラング
亡くなったことを示す表現はいくつかあります。ここでは、亡くなったことを報告するときに適切な表現、既に亡くなっていることを意味する婉曲表現、「今は亡き~」と言いたいときに使える表現の3つを紹介します。
亡くなるを意味する英語表現①直接的な表現と丁寧な表現
死ぬ、ということを意味する英語表現の中で最も有名なのは、dieですよね。dieには、過去形died、過去分詞died、現在分詞形(ing形)のdyingがあります。
私は死ぬだろう。
I’m going to die.
私の犬、ジョンを覚えている?彼は死んだんだ。
Do you remember my dog, John? He died.
交通事故で死にかけていた動物を救助しました。
Rescued an animal that was dying in a car accident.
しかし、日本語でも直接「死んだ」ということを避けて「亡くなった」というように、英語でもdieを避けて丁寧な表現にして報告したりします。
「亡くなる」を意味する英語表現はpass awayです。つまり、「亡くなった」を意味する英語は、passed awayになります。
私の祖父は病気で亡くなった。
My grandfather passed away. He had been sick.
老衰で亡くなることができたら幸せだろう。
I’ll be happy if I can pass away of old age.
彼女は若くして亡くなることを恐れています。
She is afraid of pass away young.
私の犬は亡くなって1年になる。
My dog passed one year ago.
最後の例文でawayがないと思った方がいるかもしれません。実は、passed awayは略してpassedと表現することもあります。
亡くなるを意味する英語表現②婉曲表現
goneも、「亡くなった」を意味する英語表現のひとつです。
passed awayとのニュアンスの違いとしては、goneはもともと「消える」「去る」を表す表現なので、死に対する婉曲表現です。また、亡くなるだけでなく、いなくなった場合にも、goneを使います。
彼はお亡くなりになる直前まで元気でした。
He was well until just before he was gone.
彼女がいなくなる前にもう一度話したかった。
I wanted to talk to her one more time before she was gone.
その他にも、goneは亡くなったという過去の事実を表すだけでなく、すでに亡くなっているという過去分詞的なニュアンスも表すことができます。
僕の父はもうすでに他界しているんだ。
My father is gone.
残念ですが、彼女はもう亡くなられたのです。今までありがとうございました。
I’m sorry, but she’s already gone. Thank you for everything.
私の妻は昨年亡くなりました。
My wife is gone last year.
基本的には「死ぬ」を直接意味するdieと使い方は同じになるので、難しくはないでしょう。
passed awayのような丁寧な表現だけでなく、このような婉曲表現も上手く使いこなせると、英語をマスターするための大きな一歩となるでしょう。
亡くなるを意味する英語表現③今は亡き~
ここまでは、「亡くなった」という動詞的な表現を紹介してきました。しかし、これから紹介するlateという表現は、少し違います。
lateは、「今は亡き~」「亡くなった~」というように、亡くなった人を表す形容詞的な役割をする英語表現です。使い方としては、lateのあとに名詞を置くだけです。例えば、my late grandmotherというと、「今は亡き私の祖母」という意味になります。
今は亡き私の祖母は、とても優しい人でした。
My late grandmother was a very kind person.
私の父はよくあの場所に私を連れて行ってくれた。
My late father often took me there.
故人であるガンジーは、インドの権利のために闘った。
The late Gandhi had fought for the rights of India.
亡くなるを意味する英語表現④スラング
bucket Listという言葉を聞いたことがありますか?これは、死ぬまでにやりたいこと、という意味です。同様にbucketを使って死を意味するスラングが、kick the bucketです。諸説ありますが、絞首刑などのときにバケツを蹴って死を迎えることから、この表現が使われ始めたようです。
私は死んだとき、たくさんの花に囲まれていたい。
When I kick the bucket,I want to be surrounded by lots of flowers.
亡くなった人の身近な人にかけるお悔みの英語表現
起きてほしくはないことですが、生きていると、自分にとって身近な人が亡くなってしまったり、友人にとって身近な人が亡くなったりしてしまうことがあります。
ここでは、誰かが亡くなってしまったときに用いることができる、適切な表現について解説していきます。
お悔やみ申し上げます。
I’m sorry to hear that.
I’m sorry for your loss.
奥さんが他界しただなんて。お悔やみ申し上げます。
I’m sorry to hear your wife’s passing.
辛いでしょう、私がそばにいますよ。
It must be hard. I’m here for you.
いくつか表現がありますが、まず誰かの訃報を聞いたら、「お悔やみ申し上げます」ということを意味するI’m sorryという言葉をかけましょう。そばにいるよ、と言えたらかっこいいですが、もし忘れてしまっても一生懸命であればあなたの気持ちは伝わるはずです。
お母さんが亡くなっても、きっと心はつながっているよ。
Even though your mother has passed away, your heart will still be connected to her.
つながる、つなぐを英語でconnectと言います。気持ちをつなぐ英語で、温かい言葉がけをしてもいいかもしれません。必要に応じて、上で紹介したようななぐさめのメッセージを言えたらいいですね。

亡くなるは英語で?スラング・丁寧なお悔みメッセージ・dieの過去形まとめ
「亡くなる」に関する英語について解説しました。内容が多すぎて混乱してしまっている人は、まずはpassed awayとI’m sorryという表現だけでも押さえておきましょう。
できるだけ使いたくはない表現ですが、必ず使うべきときはきてしまいます。そのときに失礼で間違った表現を使ってしまわないためにも、ここで適切な表現を使いこなせるようにしておきましょう。