soundの意味は3つ!名詞・動詞・形容詞で全く異なる使い方を例文解説
英単語の中には、同じ単語でも全く異なる意味や品詞で使用されるものがあります。
例えば、watchは一般的に「見る」という意味の動詞として使用されるイメージが強いですが、名詞としては時計、警備員、当直という意味を持ち、使い方の幅はとても広いです。
今回は、そうした単語の中からsoundに焦点を当ててみたいと思います。
soundの基本的な意味だけでなく、関連フレーズについても一緒に取り上げるので、最後まで要チェックですよ!
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soundの3つの意味
それでは、早速soundの基本的な意味についてご紹介します。
名詞や動詞など、品詞によってどのような意味を持つのか、順番にみていきましょう。
①名詞:音
soundといえば、一般的に音という意味の名詞で使用されているイメージが強いのではないでしょうか。
日本語でもカタカナ語のサウンドとして、同じく音という意味で使用されています。
周囲の音に気を配って。
Listen to the ambient sound carefully.
ホールは笑い声でどよめいた。
The hall rang with the sound of laughter.
ここらは無音だ。
There is no sound.
②動詞:~のように聞こえる
soundは名詞としてだけでなく、動詞としても活用することができます。
soundと形容詞を併用して、~のように聞こえる、~のように思われる、~そうですね、など相手の提案などに対してどのような印象を抱いたか説明することが可能です。
That sounds fun.やThat sounds nice.などは、汎用性の高い言い回しなので文章をそのまま覚えておきましょう。
それはよいですね。
It sounds nice.
風邪声だね。
You sound sick.
③形容詞:健康な
soundを形容詞として使用すると、健康な、健全なという意味になります。
体調的な意味の健康だけでなく、精神的な健全さという意味でも使用することが可能です。
私の夫は健康だ。
My husband is in sound health.
健全な精神は健全な肉体に宿る。
A sound mind in a sound body.
ちょっとマイナーな意味:湾
soundには音以外に、湾という意味もあります。
ややマイナーな使い方ですが、地図を見るときなど役に立つ場面もあるので、しっかり覚えておきましょう。
あなたはピュージェット湾をご存知ですか?
Do you know the Puget Sound?
soundとsoundsの違い、使い分け
soundは動詞として使用するとき、主語が三人称単数の場合動詞の末にsをつけます。
しかし、「音」という意味の名詞のsoundにもsが付く場合があります。
「音なんだから不可算名詞なんじゃないの?」と思った方も多いと思いますが、両者の使い分けのポイントは、ズバリ音源の区別ができるかどうかです。
例えば、教室内で誰かが机を動かす音が聞こえたり、スマホで会話をする声が聞こえたとき、それぞれの音源を把握できれば可算名詞として扱います。
音は次第に消えていった。
The sounds faded away.
一方で、電車のホームなど、音源かわからない騒音は不可算名詞として扱われます。
彼は人の声を聞いた。
He heard the sound of voice.
soundの関連フレーズ
soundは単体としてだけでなく、他の単語と組み合わせたフレーズとしても使用されます。
例文と一緒にご紹介するので、まとめて覚えましょう。
sound out
sound outは鳴り響く、打診する、探りを入れるなどの意味があるフレーズです。
文脈をしっかり読み取って、どのような意味で使用されているのか判断できるようにしてください。
この問題について私たちは彼女の考えを打診すべきだ。
We have to sound her out about this question.
safe and sound
こちらはネイティブの会話でよく聞くフレーズで、無事に、異常なく、という意味です。
基本的に文末に配置します。
私の兄弟は怪我もなく無事に帰ってきた。
My brother came home safe and sound.
sound off
sound offは、あからさまに言う、不平を言う、ズケズケと言うなどの意味があるフレーズです。
単体で使用する単語だと、complainの意味に近いかもしれません。
私の同僚は、いつも仕事が多いと不平を言っている。
My coworker always sounds off about too much work.
turn the sound up
こちらは決まりきった言い方の一つで、音量を上げるという意味です。
テレビやラジオなど、このフレーズを使用するにあたって特に機械の種類は問いません。
テレビの音量を上げても構いませんか?
Would you mind turning the sound up on the TV?
vowel sound
こちらは母音という意味のフレーズです。日常的に使うとは言い難いですが、語学の教科書で見る機会は多いでしょう。覚えておいて損はありません。
母音を変えるだけで、意味を完全に変えることができる。
By changing the vowel sounds, you can utterly change the meaning.
まとめ
soundの基本的な意味や関連フレーズについてご紹介してきました。
語学の勉強において、大切なのは興味関心です。
今回の記事で取り上げたsoundのように、見慣れた単語であっても掘り下げてみると意外な意味や使い方が存在していることもあります。
その小さな疑問が大きな発見、ひいては語学力の向上につながるかもしれません。
スペルの由来でも意味でも、ちょっとした疑問や気になることがあれば、積極的に調べるようにしましょう。