whoseの意味と使い方|疑問文や関係代名詞の用法をわかりやすく例文解説
whoseって、疑問詞?関係代名詞?who’sとは違うの?whoseとwhoの違いは?
いろいろありすぎて頭の中がクエスチョンマークで埋め尽くされそうなwhoseですが、1つずつ基本を押さえていけば、意外と理解がしやすい単語です。
この記事では、混乱しがちなwhoseの使い方を例文付きでわかりやすく解説します!
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whoseの使い方①疑問詞
疑問詞(疑問代名詞と疑問形容詞)といわれると難しく感じるかもしれませんが、簡単に疑問文で使われるwhoseと捉えましょう。
疑問文でのwhoseの使い方
whoseを使った疑問文には、2種類あります。
これは誰のペンですか?
Whose pen is this?
このペンは、誰のものですか?
Whose is this pen?
この2つの文の違いは何でしょうか?
whose pen = 誰のペン?
whose = 誰のもの?
whoseの後ろに名詞があれば、「誰の〇〇?」(疑問形容詞)。
whoseの後ろに動詞が続けば、「誰のもの?」(疑問代名詞)。
どちらも意味は同じで、言い方が異なるだけです。日本語に訳さなければいけないときには、whoseの後ろに名詞があるかどうかを見て日本語に置き換えましょう。
be動詞と一緒に使う場合
一言で疑問文といっても後ろにisがきたり、doがきたり、やっぱりわからなーい!と投げ出しそう。そうならないために、それぞれ例文で見ていきましょう。
whoseの文でもbe動詞の場合、現在形で単数のときはis、複数のときはare、過去形で単数のときはwas、複数のときはwereを使います。
この家は売り出し中なんだ。
This house is for sale.
誰の家だったの?
Whose house was it?
Whoseを使った文の答え方は、「〇〇(誰)のものです」と、これも日本語と同じです。
これは、彼の家でした。
This was his house.
人の名前で答えるときは、名前の語尾に「’s」をつけて「~の」とします。
これは、アンのペンです。
This is Anne’s pen.
一般動詞と一緒に使う場合
Do you like this book? (あなたはこの本が好きですか?)といったように、一般動詞の疑問文では、doやdidなどを使いますよね。whoseの文でも同じです。
あなたは誰の家を訪れましたか?
Whose house did you visit?
whose+名詞を主語にして疑問文を作ることも可能です。例文を見てみましょう。
誰の犬が彼女を噛んだの?
Whose dog bite her?
間接疑問文として使う場合
疑問詞のwhoseは、間接疑問文でも使えます。間接疑問文とは、疑問文が文章の中に組み込まれている文章のことです。例文を見てみましょう。
誰のアドバイスに従えばいいか分からない。
I don’t know whose advice I should follow.
whoseの使い方②関係代名詞
関係代名詞のwhoseも「誰のものか」を表します。関係代名詞では、人のときはwho、もののときはwhichと覚えているかもしれません。一方でwhoseは人だけでなく、ものに使えることも覚えておきましょう。
関係代名詞としてのwhoseの使い方
関係代名詞のwhoseも「~の」という意味になります。関係代名詞は、2つの文を1つにまとめるように考えるとわかりやすいでしょう。
スティーブは画家です。彼の絵は、国際的な賞を受賞しました。
Steve is an artist. His paintings have won international praise.
この文を、関係代名詞whoseを使って1つの文にします。「his」を「whose」に置き換えましょう。
スティーブは、国際的な賞を受賞した画家です。
Steve is an artist whose paintings have won international praise.
人以外のときに使う場合にも仕組みは同じです。
彼は本を読んでいます。その本のタイトルは、「吾輩は猫である」です。
He is reading a book. Its title is “I am a CAT”.
この文を、関係代名詞whoseを使って1つの文にします。「its(a book)」を「whose」に置き換えましょう。
彼は、「吾輩は猫である」というタイトルの本を読んでいます。
He is reading a book whose title is “I am a CAT”.
また、whoseは、of whichに置き換えることも可能です。
大量の油が流出し、その影響は甚大だった。
A huge amount of oil was spilled, whose effects were enormous.
大量の油が流出し、その影響は甚大だった。
A huge amount of oil was spilled, the effects of which were enormous.
whoseと紛らわしい単語との使い分け
最後に、whoseとwho’s、whoやwhomなど似ている表現との使い分けを確認していきましょう。
whoseとwho’sの違い
who’sは、who isまたはwho hasの省略形です。whoseとwho’sの発音はほぼ同じですが、意味や性質は全く違うものです。
彼には中1の娘がいます。
He has a daughter who is in her first year of junior high school.
彼には中1の娘がいます。
He has a daughter who’s in her first year of junior high school.
私には、京都に行ったことのある妹がいます。
I have a sister who has been to Kyoto.
私には、京都に行ったことのある妹がいます。
I have a sister who’s been to Kyoto.
ただし、who’sという形にできるのは、現在完了形のときのみです。「持っている」という意味のhasは、省略形にできません。
whoseとwhoとwhomの違い
whoseもwhoもwhomも関係代名詞として使うことが可能な語です。whoとwhomは人のときのみ使います。
それでは、違いは何でしょうか?
代名詞は、役割によって形が変わりますよね。
たとえば、「I」は「私は、私が」として使う主格の時は「I」のままですが、「私の」を意味する所有格の時は「my」、「私に、私を」と言いたいときは「me」に変化します。
それと同じように、関係代名詞も役割によって形が変わります。主格は「who」、所有格は「whose」、目的格は「whom」です。
表にまとめると以下のようになります。
代名詞(Iの場合) | 関係代名詞 | |
主格(~は、~が) | I(私は、私が) | who |
所有格(~の) | my(私の) | whose |
目的格(~に、~を) | me(私に、私を) | whom |
彼女には、海外で英語の勉強をしている息子がいる。(主格のwho)
She has a son who is studying English abroad.
私には、母親が歌手をしている友達がいます。(所有格のwhose)
I have a friend whose mother is a singer.
彼女には双子がいますが、私はその見分け方を知っています。(目的格のwhom)
She has a twin whom I know how to recognize.
まとめ
whoseの使い方をみてきました。
関係詞や関係代名詞はとても混乱しやすい文法項目のうちの一つです。
ただ、使いこなせるようになると、まとまりある文章を作ることができるようになり、端的でわかりやすい会話が可能になります。
今回紹介した例文を何度も口にして、会話の中で自然と使いこなせるようになりましょう!