信号機の英語表現!信号の色は青や黄じゃない?変わる、点滅する、信号無視の例文
信号機は、私たちの生活に欠かせない存在です。
しかし、初心者英語を学んでいる方の中には、信号に関する英語表現がわからないという方もいるのではないでしょうか。
この記事では、信号機の英語表現や、日本と英語圏での信号の色の違いについて解説していきます。実用的な英語を学び、英会話で役立ててくださいね。
>英語が上達する1日3分の無料メール講座<
信号機の英語表現(カタカナ読みや発音)
一口に信号機と言っても、さまざまな種類があります。私たちが信号機という単語を使う際、一般的には交通信号機のことを指します。
信号機はあくまで普通語での呼び名であり、道路に設置された信号機の正式名称は交通信号機。日本語で信号機、さらに略して信号とも呼ぶこともあるように、英語においても信号機を指す表現はさまざまです。
ここでは、信号機の英語表現について、カタカナ読みの発音を交えながら解説していきます。
traffic light(トラフィック ライト)
信号機の代表的な英語表現はtraffic light。
カタカナ読みではトラフィック ライトですね。実際の発音を聞いてみましょう。
traffic light
traffic lightは、道路に立っている交通信号機を指します。
traffic=交通、light=光や灯という意味をそれぞれ持ちますが、話の流れで交通信号機だとわかるようならtrafficを省略してlightのみで表現することもあります。
交通信号機は、光によって信号(合図)を送る仕組み。そのため、lightという単語が使われているのです。
余談ですが、日本の信号機にはLED信号機と電球式信号機があり、基本的には光が見やすくて、寿命が長く、消費電力が少ないLED信号機への変更が行われています。
ですが、雪の多い地域では、電球から発される熱がライトについた雪を溶かす役割を果たしていることもあり、発熱量の少ないLED式の普及率は低くなっています。
さて、traffic lightについては、イギリス英語とアメリカ英語とで表現が異なる部分があります。1つの交通信号機に付いている信号灯の数は、通常3つですよね。
イギリス英語ではそれを加味して、1基の信号機でもtraffic lights(トラフィック ライツ)と複数形で表現します。1基の信号機と明確に表現するならA set of traffic lights(ア・セット オブ トラフィック ライツ)とします。
一方、アメリカ英語では、信号灯の数に関係なく信号機の数で表すため、1基の信号機はa traffic light(ア・トラフィック ライト)。
traffic signal(トラフィック シグナル)
英語traffic signal(トラフィック シグナル)も交通信号機です。
traffic signal
traffic lightと同様、trafficを略してsignalだけでも交通信号機を表します。ただ、鉄道信号機を意味するrailway signalも話の流れによっては略してsignalと表現されるケースがあるので注意が必要。
なお、traffic lightは光を使った信号(合図)限定ですが、signalは光だけでなく、記号や音といった幅広い方法での合図を含むという違いがあります。
stoplight/stop light(ストップライト)
信号機は、アメリカ英語でstoplightやstop light(ストップライト)と表現されることもあります。
stoplight
stoplightとstop lightは同じ意味で、ひと続きの単語かどうかの差。
stop=止まるなので、信号機の中でも停止信号という意味合いが強くなっています。
semaphore(セマフォ)
信号機をsemaphore(セマフォ)と訳す場合もあります。
semaphore
semaphoreは、道路上に設置された交通信号機ではなく、手旗信号や信号装置を指す単語。
手旗信号はflag semaphore(フラッグ セマフォ)、鉄道の腕木信号機はrailway semaphore signal(レールウェイ・セマフォ シグナル)と表現します。
信号機にまつわる英語表現
ここでは、信号機に関連する以下の表現を解説していきます。
・車両用信号機
・歩行者用信号機
・押しボタン式信号機
また、日本と英語圏では、信号機に使用されている3色の表現も異なります。
実用的な英語を学ぶためにも、日本語と英語でどのような違いがあるのかを確認しましょう。
車両用信号機や歩行者用信号機
車両用信号機の英語訳は以下。
signal light for vehicular traffic
lightを省略して、signal for vehicular trafficともいいます。
単語それぞれの意味は、signal(light)=信号(灯)、for=ための、vehicular=車両の、traffic=交通で、直訳すると車両交通のための信号(灯)、つまり車両用信号機を示すというわけです。
また、歩行者用信号機の英訳は以下です。
pedestrian traffic light
trafficを省略してpedestrian lightともいいます。
単語それぞれの意味は、pedestrian=歩行者用の、traffic light、light=信号機で、そのまま歩行者用信号機という意味になっています。
押しボタン式信号機
押しボタン式信号機(押しボタン式歩行者用信号機)の英語表現は、pedestrian push-button signalです。
pedestrian push-button signal
pedestrian=歩行者用の、push-button=押しボタン式の、signal=信号機、という意味を持つ単語の組み合わせで成り立っています。
また、押しボタン式横断歩道は以下のように表現されます。
push-button crossing
crossingは横断歩道で、そのまま押しボタン式の横断歩道ですね。イギリスでは以下のように表現されます。
pedestrian light controlled crossing
pedestrian light=歩行者用信号、controlled=制御、crossing=横断歩道、組み合わせると歩行者用信号制御横断歩道で、押しボタン式横断歩道を意味します。
なお、pedestrian light controlled crossingは、省略してpelican crossingと呼ばれています。忠実に略すとpeliconですが、ペリカンになぞらえるべくpelicanとしたわけです。
赤青黄じゃない?信号機の色
日本語と英語では、信号機に使われている色の呼び方が異なります。
日本語の場合、信号機の3色は赤と青と黄色。
一方、英語ではred(赤)・green(緑)yellow(黄色)、もしくはred(赤)green(緑)amber(琥珀色)という表現が一般的となっています。
信号機に使われている3色は、国際照明委員会(CIE)により規定された全世界共通の色。本来の指定色は緑ですが、赤と緑は色弱者の方には同じような色に見えるため、日本では見間違えることのないように青みの強い色が使用されています。
さらに、昔の日本では色を白や黒、赤、青の4色のみで分類し、緑は青に含まれていました。色的には緑なのに青りんごや青ねぎと呼ぶのはそのため。
このような文化的背景もあり、英語ではgreen(緑)の信号を、日本では青信号と呼ぶのです。
黄色信号の呼び方は、国によってyellow(黄色)とamber(琥珀色)に分かれます。
アメリカ英語やカナダ英語では、日本と同じyellow(黄色)が使用される傾向にあります。しかし、イギリス英語ではamber(琥珀色)が一般的。
amberは、樹脂の化石である琥珀(こはく)の色を意味し、茶色とオレンジが混ざったような色味が特徴です。
なお、オーストラリアやニュージーランドでは、黄色信号のことをorange(オレンジ)と呼ぶ場合もあります。
あわせて読みたい。
信号機にまつわる英語表現例文
ここでは、信号機に関連する英語フレーズを例文付きで解説します。
英会話初心者の方でも覚えやすいフレーズばかりなので、実践的な英語習得に役立ててくださいね。
信号が青に変わる
次の信号が青に変わったら横断歩道を渡りましょう。
Let’s cross the pedestrian crosswalk when the next traffic light turns green.
信号待ちから青信号に変わることを言いたいときは、the traffic light turns green。信号が青に変わるというように色を伴う場合は、turnで表現します。ただ単に信号が変わると言いたいときはchangeを使いましょう。
crossは渡る、pedestrian crosswalkは横断歩道ですね。外国人を道案内するときに必須の単語なので覚えてきましょう。また、crossの代わりにgo acrossを使うことも可能。
スクランブル交差点の横断歩道と信号について説明
スクランブル交差点では、歩行者が全方向に渡れるように、全ての車両用信号機が同時に赤信号になります。
All signal lights for vehicular traffic at scrambled intersections turn red at the same time to allow pedestrians to cross in all directions.
スクランブル交差点は、歩車分離式信号機を設置し、自動車と横断歩行者の交通を完全に分離するタイプの交差点です。ほかの交差点なら、歩行者が斜めの方向に横断したいというとき、まず縦に横断歩道を渡って、青信号を待って、次は横に横断して…としなければなりません。
ですが、スクランブル交差点なら車両用信号機が一気に赤信号状態になるので、斜め方向にも一気に渡れるわけです。スクランブル交差点は、scrambled intersectionsと表現します。
all signal lights for vehicular traffic=すべての車両用信号機、turn red=赤信号になる、at the same time=同時にという意味です。
allow 人 to~には、人が〜することを許可するという意味があります。all directionsは全ての方向ですね。意訳して歩行者が全方向に渡れるとなっているわけです。
信号が点滅している
信号が点滅しているので、歩道橋を渡りましょう。
As the traffic light is blinking, let’s cross over the footbridge.
おっと、信号が点滅してる。歩道橋を使いましょうか?
Oh, the traffic light is flashing. Why don’t we use the pedestrian bridge?
信号が点滅するは、blinkやflashで表現可能。また、歩道橋はさまざまな英単語で表せます。
例文のfootbridgeやpedestrian bridgeのほか、overhead walkwayやpedestrian overpassにも歩道橋という意味があります。
cross over=渡るという英語表現は、歩道橋の単語とセットで覚えておくと英会話の際にも便利。なお、asは〜なのでと理由を示す際に使える接続詞です。
信号無視
彼は今日、信号無視をした。
He ignored the traffic light today.
ignore the traffic lightは信号無視をするという意味です。
また、無視するという意味のignoreを使わず、red lightなどの赤信号の英語表現を使って、信号無視を表現することも可能です。
赤信号を無視するのは危険だ。
Going through a red light is dangerous.
昨日、彼は赤信号を無視して事故に遭った。
He ran a red light yesterday and had a car accident.
go through a red lightは直訳すると赤信号を通り抜ける、run a red lightは赤信号を突っ切る、つまり信号無視という意味になります。
あわせて読みたい。
まとめ
身近な存在である信号機にまつわる英語表現は、英会話初心者の方も習得しておきたいところでしょう。
Trafficやlightといった聞き覚えのある単語は多いものの、日常生活でいざ使おうとすると案外すんなり出てこないものです。
まずは、英和辞書や和英辞典で改めてどんな意味があるのか調べてみましょう。知っているようで知らない意味もあり、新たな発見があるはずです。無料で使えるオンライン辞書もあるので、スマホでできる英語学習の一環として、隙間時間にいろいろ調べてみましょう。
オンライン辞書やアプリの中には覚えておきたい表現を例文帳に登録できる機能が付いているタイプもあり、効率よく学習が進められるはずです。
また、覚えた表現はどんどん使うことも大切です。オンライン英会話個人レッスンや成人英会話教室に参加している方は、覚えた単語やフレーズを積極的に使用して身につけましょう。
英語のリスニングやリーディングを鍛えたい方は、英語聞き放題や読み放題のコースを設定しているeステがおすすめです。無料会員登録でコンテンツの一部を利用できるので、まずは試してみてはいかがでしょうか。さまざまなコンテンツを利用する中で、専門用語にも触れられるはずです。
いろいろな学習ツールを試してみて、ご自身の英語力アップにつながる学習方法を見つけましょう!