TOEICリスニング勉強法|スコアアップのための3つのコツ
就職や転職などの際に、企業が応募者のビジネス英語の実力を知るために国際コミュニケーション英語能力テスト、通称TOEICテストのスコア提示を求めるケースも増えましたね。
日本人の多くは、英語の読み書きは比較的得意な傾向にありますが、その一方でリスニングやスピーキングは苦手な方が多いのではないでしょうか。
TOEICは、リスニング100問(45分)、リーディング100問(75分)で構成されています。
つまり、日本人が苦手とするリスニングがスコアの半分を占めていることになるのです。
苦手なリスニングの対策をしておけば、スコアアップにもつながります。
そこで、今回はTOEICリスニングのコツを3つお伝えします。順番に確認していきましょう。
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英検・TOEFL・TOEICそれぞれの特徴は?
英語の実力を試す試験の代表的なものとして英検・TOEFL・TOEICがあることはみなさんご存じですね。
まずはそれぞれの英語試験の特徴を簡単に説明しましょう。
英検の特徴
通称英検と呼ばれていますが、正式名称は実用英語技能検定です。
学校で学習する英語と重なる部分が多いため、文法や読解問題の配点が高く、学問的な読み書き能力を重視した試験です。
初級レベルの5級から順に4級→3級→準2級→2級→準1級→1級と難易度が上がっていきます。
目安としては、2級で高校卒業レベルと言えます。
2級を取得した人は
英語学習が身についているはずなので、TOEFL・TOEICの試験対策も
効率良く進めることができるでしょう。
TOEFLの特徴
TOEFLは、主に海外の大学や大学院への留学希望者を対象に行われるテストです。
得点によって英語力を計り、受験者の合否を決める教育機関が日本国内でも増えています。
他の試験との大きな違いは、英文読解に加えてライティングやスピーキングのテストがあることです。
アウトプットを苦手とする日本人にとってハイスコアを狙うのは難しい問題形式と言えるでしょう。
TOEICの特徴
主にビジネスシーンにおいて通用する英語力がどの程度あるのかを計るテストです。
採用試験や昇進において、一定のTOEICスコアを必要条件とする企業が増えています。
目安としては、650点以上が昇進試験の基準、かつ、履歴書に記載できるレベルと言えます。
860点以上を獲得できる人は、英語で仕事・生活が不自由なくでき、専門性の高い話題にも対応できるレベルに達していると言われています。ノンネイティブとして問題ない英語力と言えますね。
なお、TOEICはとにかく問題数が多く、200問を120分で回答しなければいけません。
また、200問中100問をリスニングが占めているため、リスニングが苦手な傾向にある日本人にとって、スコアを上げることが難しい試験と言われています。
TOEIC対策にリスニング力強化は不可欠ですね。
では、リスニング力を効率よくアップするにはどのようにしたらいいのでしょうか。
TOEICリスニングのコツ①:問題の構成を知る
1つ目は、問題の構成を知ることです。
TOEICにおけるリスニングセクションの構成を確認しましょう。
リスニングセクションは100問、45分となっています。
そして構成としては、リスニングセクションは4つのパートに分かれています。
Part 1:写真描写問題、6問
Part 2:応答問題、25問
Part 3:会話問題、39問
Part 4:説明文(トーク)問題、30問
この構成をあらかじめ把握しておくと、慌てることなくリスニングの問題に取り組むことができます。
TOEICリーディングパートの対策についてはこちらも参考になります。
TOEICリスニングのコツ②:解き方を知る
2つ目は解き方を知ることです。
リスニングセクションの4つのパートの解き方を知っておけば、スコアがグッとアップしますよ。
4つのパートの解き方を説明しましょう。
Part 1:写真描写問題
問題用紙に載っている写真を見ながら4つの文を聞き、写真の描写として最も適切なものを選びます。
Part 2:応答問題
質問または陳述に対して3つの応答が流れます。
3つの選択肢から、最も適切な応答を選びます。
Part 3:会話問題
2~3人の会話を聞き、その内容に関する3つの問題に答えます。
4つの選択肢から、最も適切なものを選びます。
Part 4:説明文(トーク)問題
アナウンスやスピーチ、電話メッセージなどを聞き、その内容に関する3つの問題に答えます。
4つの選択肢から、最も適切なものを選びます。
例えば、写真が載っているPart1の問題に回答する場合、人が写っているのかいないのか、写真のどの部分に注目すべきかなど、写真の特徴を把握することが大切です。
問題の答えや解答のヒントが写真に隠されているケースが多いからです。
解き方を知ることができると、意外と簡単にスコアは伸びてしまうものですよ。
TOEICリスニングのコツ③:悩まない!
3つ目は悩まないことです。
構成を知り、解き方のコツをつかめばスコアアップにつながりますが、それ以上に重要なのは悩まないことです。
リーディングセクションでは多少考える時間を持つ余裕がありますが、それに比べ、リスニングの場合は解答回答時間は5~12秒程しかありません。
問題文を聞いて答えの選択肢に悩んでいると、あっという間に次の設問が始まり音声が流れてきます。
そうすると、悩んでしまった問題を解くことができず、また、次の質問も聞き取ることができません。結局、どちらの問題もわからなくなってしまうのです。
1つの問題に悩んでしまった結果、答えられるはずの問題までも解けずに終わってしまいますね。
TOEICはひっかけ問題も多く悩んでしまう人が多いのですが、悩んだときは深く考えずに適当にマークし、その問題のことは忘れましょう。
なるべく早く切り上げて次の設問に集中することが、TOEICで確実に点数を稼ぐためのポイントです。
最初の3語がポイント
リスニングセクションが苦手な理由として、「早すぎて聞き取れない」「音声は一度しか流れないから、聞き逃す」「後ろの単語しか聞き取れない」などの理由を挙げる人が多いはずです。
日本語は、最後の方で全体を読み取る言語ですが、英語の場合は最初の3語が重要です。
例えば、
風邪だったので学校を休んだ。
I didn’t go to school because I was sick.
学校を休んだことが日本語では文末に来ますが、英語では最初の3語になっていませんか?最初の3語に注目すれば、なにが起きたのかがわかりますね。
また、リスニングセクションの会話文のあとに、
How many shoes does Ken have?
といった設問文が流れた場合、最初の3語How many shoesを注意して聞きましょう。
答えには必ず数字が入るはずです。
答えの選択肢に入っているであろうYes、Noを使った答えではない、ということが真っ先にわかりますね。
このように、英語は最初の3語である程度全体を読み取る言語です。
最初の3語に集中するというトレーニングをして正答率を上げましょう。
TOEICの勉強法についてはこちらの記事も参考になります。
まとめ
TOEICリスニングセクションでハイスコアを取るためには、問題の構成を知ること、問題の解き方を知ること、そして、解答時に悩まない、と自分に言い聞かせること。この3つがコツです。
この3つの対策法を押さえておけば、比較的簡単にハイスコアが得られます。
そして、TOEICは時間との闘いです。
時間内に全問解答できず、テストが終わってしまって悔しい思いをした人も多いはず。
TOEIC試験では時間配分も重要なことを覚えておきましょう。
悩んだときは瞬時に「あ、もうこの問題はダメだ。次の問題に行こう」と、気持ちを切り替えられるようにしましょう。
聞き直しができないリスニングセクションでは、特に気持ちの切り替えが重要です。
聞き取れなかった問題は適当に解答し、パッと気持ちを切り替え、次の設問に関する情報を確実に取りに行く、という練習をしましょう。
これらを実践することで、TOEICのスコアは間違いなくアップします。
頑張ってくださいね!
動画でおさらい
TOEICリスニング勉強法|スコアアップのための3つのコツを、もう一度、動画でおさらいしてみましょう。