11月は英語でなに?月名表現の由来や省略表記の書き方・使い方を紹介
カレンダーなどで目にする機会の多い月の英語表記ですが、11月は英語で何?と改めて訊かれると咄嗟に出てこないという方もいるのではないでしょうか。
日本語では1月、2月…と数字でカウントしますが、英語ではそれぞれの月に固有の名前があります。
今回のテーマは英語の月名表現です。名前の由来や表記の仕方などについて詳しくご紹介します。
英語の検定試験などに出てくることも少なくありません。
12ケ月の英語表現をマスターして、よりスムーズな日常英会話を楽しみましょう!
>英語が上達する1日3分の無料メール講座<
11月の英語表現は?1~12月の表現
ビジネスでもプライベートでも〇月〇日に会いましょうという約束はより正確さが求められる場面のひとつです。ビジネスなら商品の納期を確認するなど、電話やメールでも月や日にちについて話題にする機会は多いことでしょう。
月名の英語表現は日本語とは違った決まりごとがあるので、是非この機会に覚えておきましょう。
頭文字は大文字で
英語でも日本語同様、〇/〇(1/1)と数字を並べて日付を表すことがありますが、正式には月名はアルファベットでつづります。固有名詞扱いとなるため、頭文字は大文字となることを覚えておきましょう。
各月のスペルと由来
各月の名前とその由来を知るためにまずはカレンダーの歴史を紐解いてみましょう。
意外なことに、昔は1年の始まりは1月ではありませんでした。
現在使われている暦の歴史は、遥か昔のローマ時代に使用されていた古代ローマ暦まで遡ります。日本でも明治期に輸入され、それまで使われていた和暦に代わって用いられるようになりました。
紀元前750年ごろから紀元前46年まで使われていた古代ローマ暦ですが、当初使用されていたロムルス・レムス暦では、1年の始まりは現在の3月で、1年は10ケ月しかありませんでした。
当時の主な産業は農業だったので、農作物の育たない冬の間は暦が必要なかったためです。時代が下るにつれ、冬の間も暦が必要とされるようになり、1月と2月にあたる2ヶ月分が追加されました。
うるう年が2月に調整されるのも、もともとは2月が1年の終わりだったからです。
それでは各月の名前とスペル、その由来を見てみましょう。
1月【January】
Januaryはローマで信仰されていた神 Janus(ヤヌス)に由来します。
ラテン語で門や楼門を意味するJanusは前後に二つの顔を持ち、未来と過去を見つめる神です。
1年の始まりが3月から1月になった理由ははっきりとはわかっていませんが、物事の始まりを司る神ヤヌスの名は新年の幕開けにふさわしいといえます。
2月【February】
Februaryはローマ神話の月と、贖罪の神 Februus(フェブルウス)にちなんで名づけられました。
古代ローマでは毎年2月15日に戦死した戦士の慰霊祭が行われていたといいます。
3月【March】
冬が終わり、春が訪れる3月は農業の始まりと同時に戦が始まる時期でもあり、農業と戦いを司る軍神Mars(マルス)の名にちなんで、Marchと名付けられました。
Marsはローマ神話では重要な神様で、ローマ建国の英雄ロムルスとレムスの父親であるとの伝承もあります。
4月【April】
日本でもエイプリルフールとして知られているとおり、4月はAprilといいます。
その名の由来には諸説あり、ラテン語の「開く」を意味する単語が語源という説もあれば、美の女神 Venus(ウェヌス)と同一視されたギリシア神話の女神 Aphrodite(アフロディーテ)に由来するとの説もあります。
5月【May】
メーデーやメイフラワーなどでこちらもお馴染みの月名ですが、こちらもローマ神話の繁殖と成長の女神 Maia(マイア)から来ているのではないかといわれています。
6月【June】
ジューンブライトで知られる6月は結婚を司る女神 Juno(ユノー)に由来しています。
日本では梅雨時の6月ですが、ヨーロッパでは気候がよく、ローマ神話最大の女神であるJunoの加護を期待して、6月に結婚式を挙げる風習がありました。
7月【July】
ジュリアス・シーザーが自らの誕生月に自分の名前をつけたのが7月の名の由来です。
それまではQuintilis(5番目の月)と呼ばれていました。かつて年の初めだった3月から数えて5番目という意味です。
8月【August】
こちらも人名由来で、初代ローマ皇帝 Augustus(アウグストゥス)の誕生月だったため、シーザーにならって自分の名前をつけたといわれています。もともとはSextilis(6番目の月)という名前でした。
9月【September】
日本人が混乱しがちな9月以降の月名ですが、意味がわかれば意外と簡単です。
septemはラテン語で7を意味し、3月から数えて7番目の月という名前が今も使われています。英語だと7はsevenですね。sevenのsがつく月は7に2を足して9月と覚えましょう。
10月【October】
Octoberは8番目の月を意味します。octoはラテン語の8で、3月から数えて8番目ということですね。
octopusは蛸ですがocto「8」+pus「足」で、ラテン語では8本足という意味を持ちます。オクトパスのoがつく月は8に2を足して10月と覚えましょう。
11月【November】
11月はNovemberです。novemはラテン語の9で、9番目の月という意味です。英語だとnineに当たります。
nineのNがつく月は9に2を足して11月と覚えてしまえば簡単です。
12月【December】
decemはラテン語の10です。日本でもデシリットルといえば10分の1リットルとして使われています。英語でdecadeといえば10年です。
decem「10」のDのつく月は10に2を足して12月と覚えましょう。
省略表記は3文字
正式にはアルファベット表記する月名ですが、省略する際は最初の3文字で表します。最後に省略を意味するピリオドを忘れず打ちましょう。
もっとも最初から3文字のMayだけは省略ではないのでピリオドは必要ありません。
- 1月【January】…Jan.
- 2月【February】…Feb.
- 3月【March】…Mar.
- 4月【April】…Apr.
- 5月【May】…May
- 6月【June】…Jun.
- 7月【July】…Jul.
- 8月【August】…Aug.
- 9月【September】…Sep.
- 10月【October】…Oct.
- 11月【November】…Nov.
- 12月【December】…Dec.
英語の名前の省略の仕方ならこちらの記事もおすすめ。
月名表現のポイント
英語で日付を表現する際には英語ならではのポイントがいくつかあります。
日本語との違いを意識して英語特有の表現をマスターすれば、日にち指定や伝達がスムーズになりますよ。
是非日々の英語表現に取り入れてみましょう。
年月日の書き方
英語表記の日付を見ても咄嗟にいつかわからないという日本人は少なくありませんが、これは日本語と英語とでは並び順が違うためです。
日本語では年/月/日と並べますが、英語では年が最後に来ます。
また、日付には序数を表す接尾辞がつきます。序数とは順序を表す数詞のことで、何番目といった意味を持ちます。日にちは〇月の〇番目の日という意味なので序数が使われるのです。
1月1日の1日ならoneではなくfirstです。数字を使った表記では1stとなります。
2日はsecondで2nd、3日はthirdで3rdです。その後は4日は4th、5日は5thと数字+thになります。
しかし21日になるとtwenty-firstですから21stとなります。22日は22nd、23日は23rdです。
ちなみに11日は11thでeleventhになります。
少しややこしいですが、例外はそう多くはないので覚えてしまいましょう。
英国式と米国式に注意
英語では年が最後に来ると述べましたが、月と日の並びには英国式と米国式があります。どちらも日本語とは違う順番なので注意しましょう。
【英国式】
日月年(day month year)
《例》1st May 2019
【米国式】
月日年(month day,year)※年の前にカンマ「,」が必要
《例》May 1st,2019
簡単な方法として「〇/〇/〇」「〇.〇.〇」といったスラッシュやピリオドを使った表記も日常的に使われています。
しかし「1/5/2019」の場合、英国式だと2019年5月1日ですが、米国式だと2019年1月5日になってしまいます。
そのため「1st May,2019」「Jan. 5,2019」といった、月名だけアルファベット表記したり、接尾辞を省略したり、月名の短縮形を使ったりといったスタイルも使われています。
英国式と米国式があることを念頭に置いて、誤解のない表現を心がけるようにしましょう。
月の表現が含まれた英語例文
ここまで日付の英語表記について見てきましたが、実際に月の表現が含まれた英語例文をいくつかご紹介しましょう。
彼女は1980年2月25日に生まれた。
She was born on Feb. 25, 1980.
2月25日に生まれたという場合、前置詞onを使います。
1980年生まれと言いたい場合はin 1980となって前置詞はinになります。
西暦は2桁に分けて言います。1980年ならnineteen eightyです。19+80ですね。
彼女は1980年生まれですならShe was born in nineteen eightyとなります。
私は5月9日生まれだ。
My birthday is May ninth.
誕生日を主語にした表現です。咄嗟に生まれるって何だっけ?と思い出せない時には私の誕生日はといえばOKです。比較的簡単な表現なので自分の誕生日に置き換えて覚えてしまいましょう。
My birthday is ninth of May.
※上記の表現違い
誕生日を主語にした英文を言い換えてみました。前置詞ofを使った表現で日付+of+月の順に並びます。
今年の蚤の市は2019年6月19日の水曜に開催される。
This year’s flea market is to be held on Wednesday, June 19, 2019.
曜日を入れた場合の英語例文です。日付同様、前置詞はonになります。
on+曜日の後にカンマが入り、月+日+年が続くアメリカ式です。
イギリス式の場合は日+月+年でカンマは入りません。
on Wednesday 19 June 2019がイギリス式です。
5月から9月半ばまでの期間限定販売
Only sold from May to mid-September.
期間限定はonly soldです。
onlyは唯一の、ただ~だけのという意味だと中学の英語授業で習った方は多いかもしれませんが、こういった表現の際にも使えます。
from~to…の意味は、~から…までです。
mid-はmiddleのmidで、中間のという意味です。
midnightといえば真夜中、midsummerといえば真夏ですね。月名にもmid-をつけることで〇月半ばという意味になります。
7月15日の電話会議招待
Invitation for July 15th Conference Call
※ビジネスメールにおすすめの書き方
Invitationには招待、勧誘、招待状といった意味があります。
conferenceは会議、協議、相談でカンファレンスとして日本語でも使われる機会が増えてきました。ビジネスシーンで見聞きしたことがある方もいるのではないでしょうか。
July 15thですから月+日でアメリカ式ビジネス用ということになります。
イギリス式ビジネス用なら日+月にしましょう。つまり15th Julyですね。
8月のいつごろかに京都にいく予定です。
I will leave for Kyoto sometime in August.
※月のみを示す場合は前置詞は常にin
日付がある場合は前置詞onを使うと先に説明しましたが、月だけの場合、前置詞inを使います。年もinでしたね。inはある程度の長さがある期間に対して使われます。
特定の日にちや曜日はon、比較的長めの期間となる月や年はinです。
sometimeはいつか、そのうちです。Sometimes(時々)と似ていますが、意味が異なるため間違わないようにしましょう。
前置詞の簡単な覚え方ならこちらの記事もおすすめ。
まとめ
生活に根付いた表現ほど咄嗟に英語表現が思いつきにくいものです。日付もそんな単語のひとつ。
英検®などでもあまり出題されず、英語教材にも取り上げられることは少ないのですが、生活と密着しているものだけに避けて通れない部分でもあります。
ビジネスでもプライベートでも、日程を決めようと思えば日付は常についてまわりますよね。面倒でも一度覚えてしまえば便利に使えますから、この機会に頑張ってマスターしましょう。
表記の順番には種類があるので特に注意が必要です。
イギリス式英会話用なら日月年、アメリカ式英会話用なら月日年の順番になります。
日付の英語表記に慣れれば、英語の試験や海外旅行の際、きっと今以上に楽しめるようになるはず。毎日のスケジュールを英語表記にするなどして日頃から親しむ機会をもうけましょう!