someとanyの違いと使い分けをバッチリ解説
英語学習をする上で、必ずセットで学習する単語、someとany。
someは肯定文、anyは疑問文・否定文、そしてどちらも意味はいくつか。
これさえ知っていればバッチリ!と思っていたのに…実際に英文の中で、上手く使えない。という方、必読です!
今回は、そんなsomeとanyの使いわけに当たって押さえるべきポイント、勘違いしやすいポイントなどをしっかり理解するため、例文を交えながら丁寧に解説していきます。
一緒に確認していきましょう。
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someとanyの意味の違い
まずは基本中の基本、辞書に載っているsomeとanyの意味から見直していきます。
some | any | |
---|---|---|
意味 | いくらかの、多少の、少しの、いくらか、多少、何かの、ある、どこかの、いくつかの、何人かの | どんな~でも、どれでも~、だれでも~、任意の~、どれほどの~でも、無限の、いくらでも、いくつでも、すべての、少しも~ない |
使い方 | 多くも少なくもないという不定の漠然とした数・量を表す。 a few(少数の)、a little(少量の)<some<many(多数の)、much(多量の) | 数・量の不特定性いくらかのを表す。 種類の任意性どれか1つのを表す。 |
品詞 | 形容詞・代名詞・副詞 | 形容詞・代名詞・副詞 |
someは適量を表す言葉で、多過ぎず、少な過ぎず、程よい量です。
あること(存在)を前提としていることがポイントになります。
anyは無制限、全てを指す言葉です。AもBもCもすべてというようなニュアンスです。
否定語と組み合わさると「少しも~ない」という意味になります。
よって、anyは意味の性質上、疑問文・否定文で使われることが多いです。ただし、これは絶対のルールではありません。
肯定文でもanyを使うことがありますし、逆に疑問文・否定文でもsomeを使うことがあります。
では、具体的にどういった場合に疑問文・否定文でもsomeを使うのか、そしてどんな肯定文でanyを使うのか。
例文と共に順にみていきましょう。
英語の使い分けに関する記事はこちらも参考になります。
疑問文・否定文で使うsome
否定文
- 私はある種類のスポーツが好きではありません。
I don’t like some kinds of sports.
- そのアイディアを好まない人もいます。
Some people don’t like the idea.
1は、スポーツは好きだけど、スポーツ全般が好きなわけではない。ある種類(例えばサッカーだけとか)のスポーツは苦手、というニュアンスです。
2は、そのアイディアを好む人もいれば好まない人もいる、全員が好むわけではない、というニュアンスです。
このように否定文で使われるsomeは、すべて~というわけではないと部分的に否定する。つまり、部分否定の際に使われます。
部分否定(すべて~というわけではない) | some |
完全否定(少しも~ない) | any |
疑問文
- お水いただけますか?
Can I have some water?
- いくつか質問してもいいですか?
Can I ask you some questions?
1は、水がもらえるだろうとの想定のもと「いただけますか?」と相手に依頼しています。
2は、質問してもいいだろうという想定のもと、「いいですか?」と聞いています。
1と2に共通しているのは、相手の答えがYESだろうと想定しているということです。
このように、何か物事を頼んだりする時、答えがほぼYESであることを想定している場合にsomeを使います。
逆にはっきりしない場合や、返事がNOであることがわかっている場合はanyを使います。
これらを踏まえた上でもう一つ例文を見てみましょう。
コーヒーありますか?
Do you have any coffee?
もちろんです。
Sure.
いただけますか?
Can I have some?
コーヒーがあるかどうかわからないので最初の質問ではany、コーヒーがあることがわかった後の依頼ではsomeを使っています。
もう1パターン、疑問文でsomeを使うケースがあります。
コーヒーいかがですか?
Would you like some coffee?
知人宅を訪れた際などに聞かれるフレーズです。
これは答えがYESかNOかわからないからanyじゃないの?と思いますよね。
実はこのフレーズ、疑問文形式ではありますが、聞いている本人の気持ちは「コーヒー飲んでください」というおすすめです。このように、何かをおすすめするような時にもsomeを使います。
では、問題です。
「飲み物はいかがですか?」を表す英語フレーズはどちらでしょう?
- Would you like something to drink?
- Would you like anything to drink?
正解は1・2どちらもです。
1は、カフェの店員さんが使うフレーズです。
カフェにくるお客様は飲み物をオーダーしますよね。つまり、答えはYESと想定できるのでsomeを使います。
2は、飛行機でCAさんが使うフレーズです。
搭乗客が飲み物を欲しているかどうかはわかりません。つまり、答えはわからないのでanyを使います。
答えがほぼYESであることを想定している場合 何かをおすすめする時 | some |
答えがはっきりしない場合やNOであることがわかっている場合 | any |
肯定文で使うany
anyは肯定文で使われるとどんな~でもという意味で、続く名詞の全てを指し示します。
someの文章と比較して違いをしっかり掴んでいきましょう。
- 私はどんな日本のお菓子も好きです。
I like any Japanese candy.
- 私はいくつかの日本のお菓子が好きです。
I like some Japanese candies.
違いは歴然。
1はお菓子が全て好き。2は全部ではなくいくつかのお菓子が好き。
ここで注意ポイント!
肯定文でanyを使う場合、後に続く名詞は必ず単数形を使います。
上の例文でもany candyとsome candiesとなっていることを確認してください。
もう1パターン、肯定文でanyを使うケースを紹介します。
- もしもどんな助けでも必要なら、声かけてね!
Call me if you need any help!
- もし質問があるようなら私に聞いてね。
If you have any question, ask me.
1は、「助けが必要かどうかわからないけど、必要ならどんな事でも」というニュアンスです。
2は、「質問があるかどうかわからないけど、あるならどんな質問でも」というニュアンス。
1と2に共通しているのは、anyがif節の中で使われていることです。
if節(条件節)ではanyを使うのが一般的です。
etc.以外にも使える「その他」の使い分け表現はこちら。
まとめ
someとanyの本来の意味を見直すことで、それぞれの用法を見てきました。
someは適量を表す言葉で、多過ぎず、少な過ぎず、程よい量。
また、あること(存在)を前提としていることがポイントでしたね。
anyは無制限、全てを指す言葉。
AもBもCもすべてというようなニュアンスでしたね。
これらの基本を押さえると、確かにsomeは肯定文で、anyは疑問文・否定文で使われることが多いですが、それは絶対のルールではないことがわかりましたね。
肯定文でもanyを使うことがあり、逆に疑問文・否定文でもsomeを使うことがあります。
最後に今回のポイントをまとめます。おさらいしてみましょう。
【否定文でのsomeとanyの使い分けポイント】
部分否定(すべて~というわけではない) | some |
完全否定(少しも~ない) | any |
【疑問文でのsomeとanyの使い分けポイント】
答えがほぼYESであることを想定している場合 何かをおすすめする時 | some |
答えがはっきりしない場合やNOであることがわかっている場合 | any |
【肯定文で使うsomeとanyの使い分けポイント】
いくつかのという意味で、適量を表す | some |
どんな~でもという意味で、続く名詞の全てを指し示す | any |
※肯定文でanyを使う場合、後に続く名詞は必ず単数形
if節(条件節) | any |
これでsomeとanyの使い分けはバッチリ!あとは練習あるのみです。
様々なシチュエーションでの英文を考え、繰り返し練習して身につけましょう!
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