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「退屈だ」をboringで表現してはいけない?正しい意味と使い方

日常会話の中で何気なく口にする「退屈」という言葉、英語では何といえばよいのでしょうか。退屈は、学校でboringと習ったよという方も多いでしょう。

しかしこのboring、使い方によっては全く意味が違ってしまうことがあるので注意が必要です。
boringは日本人が間違いやすい言葉の一つで、誤った使い方をすると意味が伝わらないどころか、場合によっては相手を怒らせてしまうことにもなりかねません。

今回の記事ではboringの意味と使い方について詳しくご紹介します。この機会に正しい使い方を覚えましょう!

boringとは?意味

boring

という言葉には確かに退屈という意味があります。

それならI’m boring.で、

私は退屈していると思う方もいるかもしれませんが、実は間違いなのです。いったい何が間違っているのでしょうか?

「退屈」な対象を指すboring

退屈な、つまらないという意味を持つboring形容詞です。

対象となる状況やものごと、人などがどういう状態にあるかを表す言葉で、その対象に対して自分がどう思ったか、どう感じたかといった感情を直接表す言葉ではありません。

そのため対象+be動詞+boringで、~は退屈だということはできても、I+be動詞+boringで、私は退屈に感じたという意味にはならないのです。

I’m boringは、私は退屈な人?

ではI’m boring.という英文はどういう意味になるのでしょうか。

対象+be動詞+boringで、~は退屈だという意味になると先にご紹介しました。

I’m boring.の場合、退屈と表現される対象は主語のI=私です。
つまりこの英文だと私は退屈な人間ですと自己紹介していることになってしまうのです。

日本語で私は退屈ですと言う場合、私は今退屈しているという意味であって、自分はつまらない人間だと言いたいわけではありませんよね。

私を主語にしたbe動詞+boringという英語表現では自分の気持ちを伝えることはできないのです。

例文

形容詞boringの正しい使い方について例文を参考に見てみましょう。

この本はちょっとつまらない。
This book is a bit boring.

主語がboringの対象となるthis bookとなっています。
何がboring(退屈)かといえばこの本ということです。bitはわずか、少しだけという意味で、a bitでつまらなさの程度を表しています。

私はサッカーが好きじゃない。退屈なスポーツだと思う。
I don’t like soccer. I think it’s a boring sport.

この例文ではboringが形容詞として名詞sportの前にきています。
退屈なのはsportになり、I thinkによって退屈に感じているのはとわかります。

boredとは

私は退屈していると言いたい時にはどのように言えばよいのでしょうか。

この場合はboringの代わりにboredを使います。

boringboredはとてもよく似た言葉ですが、違いについて詳しく見てみましょう。

退屈な気持ちを表すbored

boreは、

(人を)うんざりさせる、退屈させるという意味を持つ他動詞です。

That movie bored me.

(その映画は私を退屈にさせた。)といえば、その映画は退屈だったという意味になります。この場合のboredboreの過去形です。

を主語にしようと思ったら、この文章を受け身にすればOKです。

boreの過去分詞は過去形と同じboredで、私を退屈にさせる対象であるthat movieにはwithを使います。

つまり
I was bored with that movie.

(その映画は退屈だった。)となります。

主語+be動詞+bored

受け身といえば、主語+be動詞+過去分詞ですね。boreでもこの構文があてはまります。

私は退屈しているという感情表現は、受動態人+be動詞+boredとなることを覚えておきましょう。

boredを使った例文を見ていきます。

例文

私は退屈している。
I’m bored.

退屈なの?買い物でも行く?
Are you bored? Go shopping or go to shop?

もっともシンプルなI+be動詞+bored受け身の例文です。

私を退屈にさせている何かについては省略されているため、ついI’m boring.と言いたくなりますが、「退屈」の対象は「私」ではありません。

「私」は「退屈させられている」ので受け身のboredとなっています。
Are you bored?

boringではなく、boredです。
もしうっかりboringにしてしまったら「あなたって退屈な人なの?」という、とっても失礼な意味になってしまいます。間違えないよう十分に注意しましょう。

受動態も含まれる、「疲れた」の英語表現ならこちらの記事もおすすめです。

boringとboredの使い分け※視点の違いを説明

boringboreもいずれも退屈にさせるという意味です。
That movie bored me.という英文を見てみましょう。

その映画が私を退屈にさせている、という文章になっていることがわかります。

私が退屈を感じているという捉え方ではなく、その映画によって退屈な感情が引き起こされている、つまり退屈なのは映画のせいよ、という捉え方になっているわけですね。
そのため基本の動詞や形容詞は退屈にさせるという意味を持ち、を主語にすれば文章は受け身になります。

That movie bored me.は、映画→【退屈】→私という関係にあり、この矢印は常にへと向かいます。

boringboredではどう違うかといえば、それぞれの視点です。

boringの場合、主語には私を退屈させる対象が置かれます。この場合は映画です。
つまりThat movie was boring to me.です。

boredの場合はどうでしょう。bored人+be動詞+boredでしたね。

これにThat movie was boring to me.の関係をあてはめてみましょう。
人=私で、私が主語になります。

そして、映画→【退屈】→私の矢印の向きは変わりません。矢印は常にに向かいます。

主語が左にくれば、矢印も反転して私←【退屈】←映画となります。

単語をあてはめるとI was bored with that movie.となります。

感情を喚起する対象→【感情】→人という図式に当てはまる表現はboringだけではありません。
interesting

interest

exiting

excite

なども同じ矢印で考えることができます。

感情を喚起する対象が【感情】を人に与える、と考えてみてください。人が主語になると【感情】を受け取る側になります。
つまり人が主語なら受け身ということです。

例文を見てみましょう。

この本はつまらない。
The book is boring.

the bookが主語に来ています。退屈を与える対象ですからboringですよね。
この例文では退屈を受け取る人は省略されていますが、わかりにくい時はto meを補って考えてみるとよいでしょう。

私にこの本は退屈。
I’m bored this book.

上の例文の主語を入れ替えたパターンです。省略されたto meが主語になっています。「私」は「退屈」を受け取る側なので受け身になります。

Are you bored?(退屈ですか?)


主語がyouの場合の例文です。boringではなく、boredですから「あなたは退屈な人間ですか」ではないことがわかります。
過去分詞boredが来ているということは受動態で、受け身ということは「あなた」は「退屈」を受け取る側です。

つまり、退屈にさせられているのは「あなた」で、「あなたは退屈しているんじゃないですか」と尋ねていることになります。

わたしあなたを退屈にしている?
Am I boring you?

※少々皮肉をこめた言い方

主語がIなのにboringが来ています。ちょっと混乱しそうな英文ですがこれは、私はあなたを退屈にさせていますか?という直訳どおりの意味になります。

誰かと一緒にいて相手がつまらなそうにしている時に、私といると退屈かしら?と少々皮肉をこめて言いたい時にぴったりのフレーズです。

Yawn(あくび)のネイティブ発音についてならこちらもおすすめです。

まとめ

英語の感情表現は日本語とは違うところがあります。日英辞典を検索すれば単語の意味はわかりますが、boringなのかboredなのか、慣れないうちはとっさの判断が難しいかもしれません。

そんな時は感情は受け取るものという点を意識してみてください。受け取る「人」が主語になれば受け身になります。つまりboredだと判断できますよね。

ちなみにネットで単語を調べるなら、英日専門用語辞書サイトが幅広い分野の専門用語があり、ビジネスで英語を使う人にもおすすめです。反復練習で言い回しに慣れることもとても大切です。

オンラインでもWeblio英和対訳辞書など音声を確認できる無料サイトがたくさんあります。繰り返し音声を再生して耳に馴ませましょう。頭の中で日本語に翻訳して理解するよりも、音に慣れた方が習得は早いでしょう。

正しい発音に慣れれば、間違った表現に違和感を覚えるようになるはずです。

今回ご紹介した例文一覧も参照に、たくさん聞いてたくさん触れて、正しい英語を自分のものにしていきましょう!







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