10月の英語表記や読み方は?知っておきたい【月】に関する英語表現
日本で10月といえば秋もたけなわの行楽シーズンですが、英語圏ではビックイベントの一つ、ハロウィーンが待ち構えています。
そんな10月ですが、英語では何というのでしょうか。咄嗟に英単語が思い浮かばないという方も多いかもしれませんね。
今回のテーマは「10月」です。カレンダーなどで見かける機会の多い月名ですが、中学生の授業で習った方も多いではないでしょうか。その英語表記と読み方について改めておさらいしましょう。
あわせて日付や時間の表現についても詳しくご紹介します。日本語とは違う表示に戸惑うことも多いですが、基本を覚えてしまえば、ビジネスでもプライベートでも便利に活用できます。
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【10月】の基礎知識
日本式では1月、2月…と数字で月を表しますが、英語ではそれぞれに独特の名前がついています。
特に下半期の4ヶ月は最後に「-ber」がつくので、英語圏外の外国人には混乱しやすいところです。
その4つとは
- November
- October
- September
- December
ですが、10月はいったいどれでしょう?
正解はOctoberです。
ではOctoberの由来を知っていますか。実はラテン語で「8番目の月」という意味なのです。
10月なのになぜ8番目?それはいったいなぜでしょうか。
10月Octoberの由来は?
Octoberのoctoとは8を意味します。英語で蛸はoctopusですが、これは八本足から来ています。
八角形はoctagonですし、音楽のオクターブoctaveもドレミファソラシドの8音から来ています。
10月が8の意味を持つ名で呼ばれるようになった語源は古代ローマ時代まで遡ります。
当時使用されていた古代ローマ暦では1年の始まりは現在の3月でした。つまり、今の3月から数えると10月は8番目の月にあたるというわけです。
当時の暦は10ヶ月しかなく、とはいえ1ヶ月が長かったわけではありません。10月以降の11月、12月の冬季はカレンダーが存在しなかったのです。
当時の産業といえば農業が主で、カレンダーは農作物を育てるために発展してきため、その年の収穫が終わり、次の種蒔きシーズンが始まるまでは日にちをカウントする必要がなかったのです。
当時の人々にとって冬の間は日にちが存在しない季節だったわけですね。
しかし時とともにカレンダーは農作業のためだけのものではなくなります。冬の間も暦が必要となり、後の時代に2ヶ月分が追加されることになりました。
閏年が2月で調整されるのも当時は2月が一年の終わりの月だったからです。
Octoberだけでなく末尾に「-ber」がつく、
- September(9月)
- November(11月)
- December(12月)
これらもその名の由来は同じで、それぞれ2ヶ月ずつずれた数字の名前を持っています。
言葉の意味を知ってもかえって何月かわからなくなってしまう複雑な経緯を持つ英語の月名ですが、septemはseven、novemはnine、decemはtenです。
わからなくなったら、sevenの7、octoの8、nineの9、tenの10にそれぞれ2を足してみましょう。そうすれば正しい月を覚えやすくなりますよ。
他の月の名前もそれぞれに異なる由来を持ちます。諸説あるものの、ローマ神話の神々の名前にちなんでいるという説が有力です。
July(7月)とAugust(8月)は人名に由来します。
7月は古代ローマの英雄ジュリアス・シーザー、8月はローマ歴代皇帝の中でも特に知られた初代ローマ皇帝アウグストゥスが誕生月に自らの名前をつけたことに由来しています。
そのほかの月の名前の由来についてはこちらの記事も参考になります。
10月英語のスペルと発音の仕方
Octoberのスペルは、octo+berです。元はラテン語ですが、英語での発音は発音記号で表すとɑktóʊbɚとなります。
日本語ではオクトーバーと表記されますが、最初のoは発音記号ではɑで、口を大きくおの形に開いて、あと発音します。日本語のおとは異なるので意識して発音してみましょう。
最後のɚは日本人が苦手とされるR音性母音です。
これができると英語らしい発音に聞こえるので、何度も音声を聞いて真似してみましょう。
10月のイベントといえば?ハロウィン
10月のイベントといえば、今や世界的に知られているHalloween(ハロウィン)があります。毎年10月31日に行われ、日本でも近年、イベントが行われることも多くなっていますね。
Halloweenとは、All Hallows Evenの短縮形で、その意味は万聖節前夜です。
11月1日がAll Hallows(万聖節)で、
その前の日というわけですね。Evenはクリスマスイブのイブと同じです。
名前はカトリックのイベントにちなみますが、もともとはキリスト教以前の古代ケルトのお祭りSamhain(サムハイン)が起源といわれています。古代ケルトでは10月31日は1年の終わりで、この日の夜に死者が帰ってくると信じられていました。
つまり、Halloweenとは日本のお盆にあたる行事なのです。
死者と生者の境界が曖昧になるこの日には、亡くなった家族だけでなく、悪霊などもさまよい出てきてしまいます。そうした悪霊に連れ去られないように死者の真似をしたのがHalloweenの仮装というわけです。
HalloweenといえばカボチャでできたJack-o’-lantern(ジャック・オー・ランタン)。
カボチャをくり抜いて目や鼻、口を作り、中にロウソクを灯して飾ります。
仮装した子ども達が
Trick or Treat!
(お菓子くれなきゃいたずらするぞ)といいながら各戸を回ってはお菓子をもらう風習でも知られていますね。
10月から11月にかけては夏休みやクリスマスに比べ、比較的安く航空券が手に入りやすい時期です。長期の休みが取れれば現地でハロウィンを体験してみるのもいいかもしれませんね。
夕暮れ時には街中の玄関口に飾られたジャック・オー・ランタンに火が灯り、レストランやお店で仮装した子ども達と遭遇できるかもしれませんよ。
気をつけたい英語での日付表記
英語での日付表記は日本語とは異なります。そのためクレジットカードの期限が咄嗟に読み取れなかったり、英語の書類に日付欄があると一瞬固まってしまったりといった経験があるかもしれませんね。
英語の場合、フォーマルな場とカジュアルな場とでは日付の表記方法は異なります。その上米国式と英国式の2種類があるため、慣れていないと混乱してしまうのは当然です。
まずは基本をしっかりと抑えておきましょう。
月の省略表記
まずは月の省略表記についてご説明しましょう。
スペルの頭3文字の後にドットつけるのが一般的な表記となります。Octoberの場合、Oct.となるわけです。
12ヶ月の省略表記は以下のようになります。May(5月)だけはもともと3文字のため最後に.(ドット)がついていないのがわかりますね。
- 1月《January》⇒ Jan.
- 2月《February》⇒ Feb.
- 3月《March》⇒ Mar.
- 4月《April》⇒ Apr.
- 5月《May》⇒ May
- 6月《June》⇒ Jun.
- 7月《July》⇒ Jul.
- 8月《August》⇒ Aug.
- 9月《September》⇒ Sep.
- 10月《October》⇒ Oct.
- 11月《November》⇒ Nov.
- 12月《December》⇒ Dec.
語順
日本語だと和暦でも西暦でも年月日の順ですが、英語では順番が違います。
また、米国式と英国式とでも違ってくるため、見分けることが大切です。それぞれの表記法は以下のようになります。
【米国式のフォーマル表記】
- アメリカ式の語順は、月/日/年になります。
- フォーマルな場面では、/(スラッシュ)は使用しません。
- 月は数字表記ではなくアルファベット表記にします。
- 日の後に,(コンマ)を入れます。
《米国式の例》
October 12th, 2019
【米国式のカジュアルな表記】
友人や家族など親しい相手への気軽な表記では、/(スラッシュ)を使い、10/12/2019といった表記が使われます。月名も数字表記でOKです。
年を省略して、10/12/’19といった表記も使われます。
【英国式のフォーマル表記】
- イギリス式の語順は、日/月/年になります。
- フォーマルな場面では、/(スラッシュ)は使用しません。
- 月は数字表記ではなくアルファベット表記にします。
- 米国式と異なり,(コンマ)は使いません。
《英国式の例》
12th October 2019
【英国式のカジュアルな表記】
米国同様、友人や家族など親しい相手では、/(スラッシュ)を使い、月も数字表記が使われるため、12/10/2019となります。
こちらも米国と同じで、12/10/’19の年の省略形も使われます。
米国式と英国式ともに日にちを表す序数ですが、最後のthはフォーマルでも省略して問題ありません。ちなみに序数の末尾は数字によって変わります。
《日にちを表す序数例》
1日:1st
2日:2nd
ネイティブでも間違えやすいため、自信がないなら略語にした方が無難かもしれません。
注意したいのはカジュアル表記です。2つを比べてみると、米国式は10/12/2019、英国式は12/10/2019となっています。
さほど親しい相手でない場合、どちらの語順で書いているかがわからないため、どちらの表記でも10月12日なのか12月10日なのか判断できないといった事態が起きてきます。月をアルファベット表記すれば、そうした誤解を避けることができます。
カジュアルな場でも相手によっては月名をアルファベット表記にした方がよいでしょう。
前置詞に注意
日付や時間の表現に欠かせない前置詞にも注意が必要です。曜日や月、年など表現する対象によって前置詞は変わります。
日付にはどの前置詞を使うんだっけ?と迷ったことがある方も多いことでしょう。日付や時間関連を表す主な前置詞をまとめてみました。
2019年10月12日に
【日付】⇒ on
米国式 ⇒ on October 12,2019
英国式 ⇒ on 12 October 2019
【曜日】⇒ on
「月曜日に」⇒on Monday
【年/月/季節】⇒ in
「2019年に」 ⇒ in 2019
「10月に」 ⇒ in October
「夏に」 ⇒ in summer
【時刻】 ⇒ at
「4時に」 ⇒ at four
「正午に」 ⇒ at noon
メールや書類での日付の書き方
メールであれば送信日時は自動的に記載されますが、ビジネスレターなどの文書の場合、日付はどこに入れるのがよいのでしょうか。
これは1枚目のレターヘッドにある住所あたりに記載するのが一般的です。住所の上に置く場合もあれば、住所の下に置く場合もあるため、会社で使用されている書式フォームをあらかじめ確認しておいた方がよいでしょう。
日付の語順には米国式と英国式があるため、短縮形で記載する場合は下記のようになります。
【例】10/12/2019(mm/dd/yyyy)
month(月)→mm
day(日)→dd
year(年)→yyyy
これで、2019年10月12日だとわかります。
日付や時間に関する例文と注意点
日付や時間に関する英語表記は、英文法では実際にどのように使えばよいのでしょうか。
その使い方と注意点について、例文一覧を翻訳とともに見てみましょう。
彼は10月のいつかに日本を離れる予定だ。
He will leave Japan sometime in October.
10月にと言いたい時の前置詞はinでしたね。sometimeは、いつか、そのうちで、未来のまだ確定していない時を表します。
sがついたsometimesは時々という意味になり、sのあるなしで意味が違うので間違えないようにしましょう。
私の誕生日は8月3日です。
My birthday is on August 3rd.
日常英会話の自己紹介などで誕生日を伝えたい時に使えるフレーズです。
日付を表す時の前置詞はonでしたね。簡単な英文なので覚えてしまいましょう。
その新製品のリリースは2020年の6月を予定している。
The new product will be released in June of 2020.
こちらも月を表す例文です。月だからinですね。
~年~月という場合はofが使え、ofは所有や所属を表します。2020年に属する6月というわけですね。
私は午後4時半に着くでしょう。
I will arrive at 4:30 pm.
時間を表す時の前置詞はatでした。arriveは、到着する、着くです。
旅行の際などに便利に使えるフレーズなので、これも覚えておくと便利です。
月の名前の発音についてはこちらの記事も参考になります。
まとめ
生活に直結した言葉は無意識に日本語で考えてしまい、咄嗟に英語が思いつかないということはありがちです。
特に月の名前などはそれぞれに固有の名前がついていて覚えるのは大変かもしれません。
しかし、その名の意味や由来を知れば記憶に残りやすくなり、忘れにくくなるはずです。
繰り返し辞書を引いたり、音声を聞いたりするだけでなく、普段からスケジュールを英語で表記してみるなど、実際に使ってみるのもよいでしょう。
各月のイベントを調べてみれば、より興味を持ちやすくなるのではないでしょうか。
日英固有名詞辞典などでよく使われる名詞をチェックしておくのも一つの手です。
単語を調べるときは、期間関係なく無料で使えるEDR日英対訳辞書がおすすめです。発音も聴けるので学習サポートに役立ちます。
英語と接する機会が増えれば増えるほど、自然と記憶に残りやすくなります。実際に出かける予定は決まっていなくても、仮の予定を立て、何月何日何時に出発するといったプランを英語で書き込んでみるのもいいでしょう。
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毎日の生活に英語のレッスンを取り込んで、実践英語を親しむ機会を増やしていきましょう!
彼は10月のいつかに日本を離れる予定だ。He will leave for Japan sometime in October.
は「日本に向けて出発」では?
My birthday is on August 3th.は3rd.では?
ご意見をいただきありがとうございます。
ご指摘のとおり、例文に誤りがありましたことをお詫びするとともに、訂正をさせていただきます。
「leave for」は「~に向けて出発する」という意味になりますので、
He will leave for Japan sometime in October
彼は10月のいつかに日本に向かう予定だ
He will leave Japan sometime in October
彼は10月のいつかに日本を離れる予定だ
となります。
また、My birthday is on August 3th.は、「3th」ではなく、「3rd」が正しい表現です。
重ねまして、例文に誤りがありましたことをお詫びいたします。
今後も読者さまのために、より正確な情報を提供していけるように、ご意見やご指摘を真摯に受け止め、情報の改善に努めてまいります。
引き続き英語ぷらすをどうぞよろしくお願いいたします。
英語ぷらす編集部一同