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ヒアリングとリスニングは違うの?「Hearing test」は耳鼻科で

語学の試験などで行われる聞き取りテストのことを、日本ではよくヒアリングテストと言いますね。

また、同じような種類の試験を、リスニングテストと言うこともあります。

ヒアリングとリスニングは、日本人の間では同じ意味で使われることがありますが、英語では違うものを指す言葉だということをご存じでしょうか。

今回はヒアリングとリスニングの違いについて、学んでいきましょう。

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「聞こえる」と「聴く」の違い

ヒアリングとリスニング、日本語で訳すとどちらも「聞く」とされることが多いですが、実は意味合いが全く違うんです。

英語の意味からみていくと違いがわかりやすくなります。

ヒアリングヒアhear

リスニングリスンlisten

で、それぞれ次のような意味です。

hear:聞こえる
listen:聴く

「聞こえる」だと、聞きたいかどうかという自らの意思にかかわらず、音が自動的に耳に入ってくるイメージです。

一方「聴く」は、感覚的に言うと音楽などを聴く時などに使います。

少し注意深く、意思を持って聞こうとする、その音に集中するイメージですね。

携帯電話での会話

このhearlistenのイメージの違いを踏まえて、電話で会話をしている時に使うフレーズについて、考えてみましょう。

声が途切れ途切れで聞こえない場面

例えば、携帯電話同士で話をしているとしましょう。

どちらかの電波があまりよくなくて、音声が途切れ途切れになっている状況を思い浮かべてみてください。

そのような場合、「もしもーし、もしもーし、聞こえる?聞こえる?」というようなやりとりをしますよね。

この「聞こえる」は、「音が聞こえますか?」という意味です。英語で言うと、

Can you hear me?
Can you hear me?
Hello?Hello?Can you hear me?

となります。

聞こえるの意味で使われているのはhearです。

聞こうとする意思は関係なく、声が聞こえるかどうか、耳に音が届いているかを確認しているのでhearになります。

こちらからの問いかけに回答がない場面

一方listenには、集中してちゃんと理解して聴く、という意味があります。

例えば、こちらが言ったことに対し相手から何も回答や反応がなかったら、ちゃんと聞いてるの?と確認したりしませんか?

英語表現だと、

私の話を聴いてくれる?
Can you listen to me?

あなた私の話を聴いてるの?
Are you listening to me?

ただ聞き流すのではなく、「私の話に集中してくれる?」というニュアンスです。

話を聞こうとしてくれているか、聞く意思はあるかということを確認しているので、listenを使います。

ヒアリングテストとリスニングテストは別物

hearはただ音が入ってくる、listenはちゃんと集中して聴く、という意味の違いが理解できたでしょうか。

では、ヒアリングテストとリスニングテストはどう違うのか、について説明します。

ヒアリングテスト=hearing test

は、英語の試験で行うテストのことではありません。

耳鼻科の病院で行う、耳がちゃんと聞こえるかどうかを判断するテストのことです。

耳鼻科で機械みたいのを付けて「ピーって音が聞こえたらばボタンを押してください」というようなテストのことになってしまいます。

リスニングテスト=listening test

は、英語など語学で行われるリスニングのテストのことです。

その語学のテストの内容を理解しているか、単語や文章などをどれだけ聞き取り理解する力があるかを計るために行われます。

日本では、語学の聞き取りのことを指す英語表現として、hearing(ヒアリング)が使われることがありますが、実は正しい表現ではありません。

英語的に言うならlisten(リスニング)が正しい表現です。

英語の聞き取りを意味する表現で言うと、hearingの方が本当は間違いで、listeningの方が正しい表現だと覚えておきましょう。

まとめ

今回は、ヒアリングとリスニングの違いについて説明しましたが、「聞く」と「聴く」の違い、ご理解いただけたでしょうか。

普段日本語会話の中で何となく使っている英語表現のニュアンスしっかり覚えて、状況に応じた英会話ができるようになりましょう。

動画でおさらい

ヒアリングとリスニングは違うの?「Hearing test」は耳鼻科でを、もう一度、動画でおさらいしてみましょう。