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「~に関して」regarding toは誤用?意味や使い方&例文

みなさんは、英語が咄嗟に出てこない日本語ランキングがあるとしたら、どんな表現が上位にランクインすると思いますか?

個人的には、~に関してはかなり上位なのでは?と思っています。

この、~に関しての英語表現で、多くの人がまず思いつく
regarding to~

しかし、実はこれ、誤用なんです!

そこで今回は「~に関して」の英語表現とregarding to~の正しい表記について詳しくご説明いたします。

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regardingの意味とは

英語表現としてフレーズを丸暗記していると、それぞれの言葉の意味について考えることはあまりないかもしれません。

しかし、単語の意味を正しく知ることは英語を深く理解する上でとても重要なのです。

それでは早速、
regarding

の意味について確認してみましょう。

regard

re+gardから成り、re
(リフォーム)
reform


(リニューアル)
renewal

などと同じく再びという意味があります。

同窓会を
reunion

というのもそうですね。

gardの部分は
(守る)
guard

や、
(見守る、監視する)
watch

を意味します。

そのためregardは、注視する、じっと見る、顧慮するといった意味を持ち、名詞では敬意、好意の意味として使われます。
手紙の末尾に、
With best regards.

と書けば敬具に該当するフレーズになります。

使い方

~に関しては、を表す言い回しはregarding ~以外にもたくさんあります。
どれを使うか選ぶポイントはフォーマルの度合い。
フレンドリーな相手と話す時とビジネス英語では当然、表現は異なります。

フォーマルなシーンでは敬意の意味を併せ持つregarding ~を使うのがおすすめ。文章全体もラフになり過ぎない表現を選ぶようにしましょう。

regarding to ~は誤用

よく見聞きするregarding to ~ですが、残念ながらこれは文法的に誤った表現です。
正しくは、
in regard to

with regard to

となります。

これらのフレーズにtoがつくためにregardingにもtoがつくという思い込みが誤用の原因かもしれませんね。
~ingをつけるならtoなしで、regarding ~としましょう。

in regards tosをつけるのも誤りです。
ネイティブでも使う方はいますが、正しい表現ではないのでフォーマルシーンでは使わないよう注意しましょう。

regarding this subjectの意味は?

regarding this subject

というフレーズは、この件に関してはという意味になります。

subject

とは、主題、問題、科目、主語を意味し、this subjectで、この問題というわけです。
subjectと出てくると、意味は何?と思ってしまうかもしれませんが、何らかの話題やテーマを指しているので、言葉の意味自体よりも文章の中で何が該当するかを考えた方が英文の意味はとらえやすくなります。

「regarding the below matter」「regarding the above subject matter」は?



regarding the below matter

とは、下記の件についてです。

belowとは~より下を意味し、matter問題、物事、厄介事。
the below matterは下にある物事で、下記の件という意味です。

regarding the above subject matter

は、標記の件。

aboveは、~より上を意味します。
つまりbelowの反対語。標記は目印をつけることです。
表記とも書くように、物の表に書き記すことを意味しています。

inquiry regardingは?


inquiry regarding ~は、~に関する問い合わせの意味になる用語。

inquiryは、質問、問い合わせ、照会、調査、研究などを表します。

a letter of inquiry

は照会状ですし、
a court of inquiry

だと査問会となります。

regarding the captionedって使う?


たまにメールなどの文頭で、表題の件をregarding the captionedと翻訳して使用しているケースを見かけますが、これは日本語の直訳表現で、英語圏における自然な表現とはいえません。

captionedとはタイトル、見出しで、日本語でもキャプションといいますよね。これが表題にあたるわけです。

しかし、英語圏では表題の件ですがと話を切り出すことはあまりありません。
日本人相手なら必要な常套句かもしれませんが、英語圏で求められるマナーではないため、ネイティブ相手なら使わない方が良いでしょう。

自然な英語表現を身につけるには和英・英和辞典や辞書サイトの検索で表示された辞書英語だけでは間に合わないことがあります。

ビジネスマンなら入門ビジネス英語など、テキストの会話例を参考にするのがおすすめです。

ビジネス英語に関する記事は、こちらもおすすめ。

「~に関して」のさまざまな英語表現

~に関してという英語表現は、regarding ~だけではなく、さまざまな言い回しがあります。同じ表現を繰り返し使うよりも、多彩な言い換えができた方がより快適なコミュニケーションが叶いますよ。

ここではregarding ~以外の表現について見ていきましょう。

about


~についてという表現の中では、aboutがもっとも簡単な表現ですよね。
aboutは、対象に対してピンポイントではなく、漠然とその周辺を表すニュアンスです。

regarding ~との違いはそのフォーマル感。ビジネスシーンではregarding ~を使った方がよいでしょう。
ただ、堅い表現のため、カジュアルな会話ではaboutの方がおすすめです。

In terms of


フォーマルシーンや英文メールにふさわしい表現としては、In terms ofもおすすめです。
~の点から、~の見地からといったニュアンスがあるフレーズで、regarding ~との違いはそのターゲットとの向き合い方です。

漠然とターゲット周辺を対象とするaboutや、ターゲットに注目するregarding ~とは異なり、In terms ofはよりターゲットを明確にし、特定の話題について述べるイメージがあります。

as for


比較的何にでも使えて便利な前置詞forですが、as forとして使えば、~に関しての英語表現として使えます。

forというと~のためにと思っている方が多いかと思いますが、対象の方向へ向かうイメージを持つ言葉なので、~について、~にとってといったニュアンスもあることを意識しておきましょう。

concerning


concerning~に関してという意味で使える英語表現です。

concern

心配するという意味があるため、ネガティブなニュアンスがあるように思う方もいるかもしれません。

しかしこの場合は、~に関係する、~にかかわるの意味合いで使われていると考えた方が良いでしょう。

regarding/regardを使った例文

ここまで、~に関しての英語表現regardingについて詳しく見てきましたが、実際にはどのような使い方をするのでしょうか。

regarding/regardを使った例文をご紹介します。

彼はそのニュースについてコメントした=
He made a comment regarding the news.

regarding ~を文頭に置くことも多いですが、この例文では文末にきています。
make a comment

でコメントするの意味になります。

彼の経済問題についてのスピーチはとても退屈だった=
His speech regarding economic issues was very boring.

こちらの例文では主語His speechを修飾する形で使われています。

その本についてもう少し詳しく教えてください=
With regard to the book, can you provide further details?

日本人に馴染みのあるregarding ~ですが、実はネイティブの会話ではあまり使われません。
代わりに多いのがwith regard toです。

provideは提供する、与える、furtherはもっと先に、さらに進んで、detailは日本語のディティールで細部を意味します。

私はショパンを史上最高の作曲家だと思う=
I regard Chopin as the greatest composer ever.

これは、I regard ~で、私は〜とみなす、〜と考えるという表現になります。
動詞としての用法なので使いやすいですよね。

英語では同じ表現を繰り返し使用することはあまり好まれないため、このように単語表現のバリエーションを普段から意識することが、英語スキルアップのポイントです。

日本にいると、なかなかネイティブの会話や情報に触れることがないため、SNSやオンライン英会話などを駆使してなるべくネイティブの会話に触れるようにしましょう。

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英語勉強法に関する記事はこちらもおすすめ。

まとめ

日本人が使う英語表現はネイティブから見ると不自然にうつることが多々あります。
私たち日本人からみた外国人の日本語と同じですね。

regarding to ~はその代表的な例です。
文法的にも誤りなので正しい表現を使うよう心がけましょう。

日本語同様、英語でもフォーマルとカジュアル表現の使い分けは必須。

フォーマルではregarding ~、カジュアルではaboutといった単純な使い分けから始め、徐々に表現パターンを増やしていくとよいでしょう。

特にフォーマルシーンでは、正しい英語を使いたいですよね。
英語圏で使われることの多い
with regard to

in regard to

はワンフレーズで暗記するのがおすすめです。

regardという言葉は日本人にはあまり馴染みがないかもしれませんが、英語圏では手紙やメールの最後に
Regards


Best regards

とつけるなど日常的に使う表現のひとつです。

手紙の文末の挨拶として、
Yours sincerely

を覚えている方もいるかもしれませんが、こちらはさらに堅いイメージになります。

regarding ~(~に関して)を覚えるついでに、regardの意味も理解しておくと便利ですよ。

英語表現の正しい用法とバリエーションを増やして、スキルアップを目指しましょう!







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