プレゼンにI’d like to talk aboutの意味・英語例文
グローバル社会の現代ではビジネスでも英語力が求められることがあります。
今回のテーマは、英語プレゼンの際に役立つI’d like to talk aboutです。その意味と使い方について例文とともに詳しくご紹介します。
ビジネスシーンにふさわしい英語表現をマスターしてスマートなプレゼンを目指しましょう!
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I’d like to talk about~の意味は?
プレゼンではレジュメを配ったり資料をスライドで見せたりといった工夫も必要ですが、やはり中心となるのはトークスキルです。これは英語でも変わりません。
導入部が長すぎると本題に入る前に聴き手の集中力が途切れてしまうこともあります。まずは、最初に何について話すのか、その概要を述べましょう。
その際に使えるフレーズがI’d like to talk about~です。
意味と使い方について見てみましょう。
ビジネスシーンでも使える「~について話そうと思います」
I’d like to talk about~は、~について話そうと思います、という意味です。
I would like toを省略したもので、~したいという自分の希望を相手に伝える丁寧な言い方になります。
プレゼンの最初に自己紹介をすることがありますが、テーマと関係のないプライベートな話を長々と語ってしまうと、単なる挨拶なのか、すでに主題に入っているのかがわかりづらくなってしまうので注意が必要です。
I’d like to talk about~を使って最初に主旨を披露するようにしましょう。
I want to tell you about~との違いは?
~について話したい、という英語表現にはI want to tell you about~もありますが、この場合は話し手と聞き手は固定されるイメージがあります。つまり、話し手のトークを聞き手がひたすら聞くといったイメージです。
これはtellとtalkのニュアンスの違いによるものです。
どちらも話すという意味がありますが、tellは内容を伝達するニュアンスがあるのに対し、talkは口頭でのコミュニケーションを表すニュアンスがあります。
I’d like to~とI want to~でそもそもニュアンスが違う
I’d like to~とI want to~もニュアンスが異なります。
意味としてはどちらも~したいですが、先に述べたようにI’d like to~の方が丁寧な言い方です。
wantの場合、自分の希望や欲求をストレートに伝える表現になります。小さい子どもが~がほしいというようなニュアンスで、場合によっては相手への配慮を欠いた言い方に聞こえてしまうこともあります。ビジネスシーンでは避けた方がいいでしょう。
自分の希望を伝えつつ、相手の意向を考慮する用意があると伝えたい時は、I’d like to~を使いましょう。
よりビジネスで使えるI’d like to talk to you regarding~
日常英会話とビジネス英語とでは適切な表現は異なります。
I’d like to talk about~をよりビジネスシーンにふさわしくするなら、aboutをregardingに置き換えてみましょう。
regardingは~に関してという意味を持つ前置詞で、商用文などに頻繁に用いられます。
やや硬い言い方で、改まった席によりマッチする言い回しです。
I’d likeを含む表現
I’d likeはさまざまなシーンで使うことができます。I’d likeを含む表現についてより詳しく見てみましょう。
特定の人と話したいという場合はI’d like to talk with 人
ビジネスで担当者や同僚など特定の個人と話したいという場合は、I’d like to talk with 人を使いましょう。
withは~とともに、~と一緒にという意味を持つ前置詞です。like to talk with~で、~と話したいという意味になります。
I’d like to talk to 人 との違いは?
誰かと話したいという場合、I’d like to talk to 人という表現もあります。
withとtoの違いは、それぞれの前置詞が持つニュアンスの違いが関係します。
with~は~と一緒にという意味ですが、to~は~へ矢印が向かっているニュアンスなのです。つまり、talk to~は話し合うという意味と同時に、~に向けて話しかけるというイメージも持っていることになります。
そのため、話し合う場面ではどちらも使うことができますが、教え諭す場面や言い聞かせる場面であれば、withではなくtoが適切です。
日本語でいえば、withが~と話すで、toが~に話すというイメージです。どちらも話をしているシチュエーションですが、微妙にニュアンスが違いますよね。
I’d like 名詞で〇〇が欲しい
I’d likeはto+動詞だけでなく、名詞にも使うことができます。I’d like 〇〇(名詞)で、〇〇が欲しいという意味になります。
コーヒーを一杯ください。
I’d like a cup of coffee.
コーヒーはいかがですか?
Would you like some coffee?
また、would you like 人 to~?の場合は、あなたは人に~してほしいですか?という意味になります。would you like me to~?では、私に~してほしいですか?という意味になるため、~しましょうか?と翻訳されることが多いです。
手伝いましょうか?
Would you like me to help you?
ビジネス以外でも便利に使えるフレーズなので覚えておきましょう。
I’d like~とI’ll have~の違い
I’d like~と似た表現に、I’ll have~もあります。
haveといえば持つという意味が一番に思い浮かびますが、この場合のhaveはもらう、手に入れるといった意味です。
どちらも何かがほしい時に使いますが、表現としてはI’d like~の方が丁寧になります。
これはhaveとlikeそれぞれが持つ意味を考えるとわかりやすいです。
それをもらいたいとストレートに言うのと、それが好きだと控えめに言うのとでは、後者の方が謙虚に聞こえますよね。
「I’d like to~」の基本的な使い方と同意語の使い分け方法とは?
I’d likeを含む例文
ここではI’d likeを含む例文をご紹介します。さまざまな場面で使える便利な英会話フレーズなのでネイティブとの会話の中でぜひ使ってみてくださいね。
①私のお気に入りのパンについて話したい。
I’d like to talk about my favorite bread.
自分の嗜好に関する例文ですね。プライベートな話題ですからaboutが使われています。favoriteはお気に入りという意味です。
私のお気に入りのパンについて話したい。
I’d like to talk about my favorite bread.
②私の売上について営業部長と話したい。
I’d like to talk to the sales manager regarding my sales.
こちらはビジネスに関する例文です。regardingが使われていますね。sales managerで営業部長です。売上についての話を部長に持ちかけたいわけなのでtoが使われています。
私の売上について営業部長と話したい。
I’d like to talk to the sales manager regarding my sales.
③進路について叔父と話し合いたい。
I’d like to talk with my uncle about my path.
こちらもプライベートな話題ですからaboutが使われています。pathは進路のほかに小道や軌道といった意味もあります。話し合いたいわけですからwithが使われています。
進路について叔父と話し合いたい。
I’d like to talk with my uncle about my path.
④後輩と仕事のやり方について話したい。
I’d like to talk to my junior about his work.
後輩の仕事ぶりに少々問題があり、その指導的な意味で話したいという場合は、この表現を使いましょう。
日本では先輩、後輩とごく自然に使いますが、英語圏では年齢や勤続年数を気にすることはあまりありません。
そのため、序列をはっきりさせる必要がある場合にのみ、先輩、後輩にあたるsenior、juniorを使います。
seniorはシニア、juniorはジュニアですね。もっともseniorには高齢者という意味もあり、juniorは子ども扱いする時にも使われるため、場合によっては意味が通じなかったり、ネガティブに受け止められたりすることもあります。
できれば先輩後輩関係なく、一律に同僚としてcoworker、colleagueと呼んだ方がいいかもしれません。新入社員の場合はnew coworkerです。
先輩
senior
後輩
junior
同僚
coworker
colleague
新入社員
new coworker
後輩と仕事のやり方について話したい。
I’d like to talk to my junior about his work.
⑤カフェオレをください。
I’d like a cafe au lait.
I’d likeはお店で注文する際にも使えます。特に海外旅行では重宝する便利なフレーズです。
カフェオレは不可算名詞だから不定冠詞aはつかないんじゃないの?と思った方もいるかもしれませんが、a+不可算名詞で、~の一回分を表すことがあります。
この例文でもカフェオレ一杯という意味でaがついているわけですね。
ちなみにcafe au laitはフランス語で、とってもよく似ているcafe latte(カフェラテ)はイタリア語です。どちらもコーヒーにミルクを入れたものですが、カフェオレはドリップコーヒー、カフェラテはエスプレッソコーヒーを使うという違いがあるそうです。
オレもラテもミルクを指します。
カフェオレをください。
I’d like a cafe au lait.
まとめ
ビジネス英会話は学校で学ぶ英語とは勝手が違う面も少なくありません。英会話初心者の場合、戸惑ってしまうこともありますが、よく使われる定型表現を一つずつマスターしていけば最適な表現を身につけることができます。
ビジネスシーンではプレゼンだけでなく、自社製品について説明したり、契約内容を確認したりと、何かと言葉を交わす機会が多いものです。内容も業務の可能性や信頼性、製品の機能や価格、場合によっては顧客数など多岐にわたります。相手との齟齬がないよう正しい発音とともに、簡潔でわかりやすい表現を心がけることが大切です。
そのためにも日頃から使える単語やフレーズをピックアップして覚える習慣を身につけましょう。
英会話スクールのビジネスマン向けレッスンに参加すれば、ネイティブの講師に質問もできるため生きた英語を学べます。けれども、忙しくて時間がとれない時はすきま時間に辞書や教材などを使って独学で勉強するだけでも語彙を増やすことは可能です。
英辞郎on the WEB Proなど便利なサイトもたくさんあります。無料版もあるので登録して使ってみるといいでしょう。気になる言い回しを検索してピックアップすれば自分だけの用語集を作ることもできます。英会話オンラインサイトを使えばトークスキルを高めることも可能です。またビジネスメール対策にはメール英語例文辞書も役立つでしょう。
ビジネス英語はあまり馴染みのないものもありますが、一度覚えれば繰り返し使えるメリットがあります。最初はうまくいかなくて当然です。
諦めず取り組んで英語力をブラッシュアップしていきましょう!