映画を使ったリスニングは絶対ダメ!英語初心者には意味がない?
「映画を見続けていると自然とリスニング力がついてくる」と言われています。
この噂を信じて、多くの方が映画を字幕なしで見たり、吹替版と字幕版を見比べたりした経験がある方もいるかもしれません。
確かに、様々なジャンルの映画作品や人気な海外ドラマを楽しみながら英語の上達もできれば一石二鳥です。
しかし、この方法は英語中級以上の方にこそ効果的であり、初心者の方にはあまりおすすめできません。
その理由についてこれから説明します。
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初心者が映画で英会話を学ぼうとすると…?
なぜ映画を使ったリスニング練習は初心者の方には効果的ではないのでしょうか?
まず、リスニングがまだおぼつかない初心者の方が英語の映画を見るケースを想像してみてください。
おそらく、最初から最後まで登場人物が何を言っているのかわからず映画を観終わってしまうでしょう。
これは英語以外の韓国語、中国語、スペイン語といった、理解できない外国語での場合をイメージしてみると、よりわかりやすいと思います。
つまり、全くの初心者が映画のフレーズを聞いても、内容がほとんど理解できないのです。
そしてそのリスニングスキルのままいくら映画を見続けても、自然と内容が頭に入ってくるようにはなりません。
これが初心者の方に映画でのリスニング練習をおすすめできない最も大きな理由です。
ある程度の英語力がないと意味がない
映画でのリスニング勉強が活きてくるのは、中級以上のリスニング力を持っている方でしょう。
中級者の方であれば一本の映画を見終わるまでに、内容の7~8割を理解できているはずです。
残りの2~3割に関しても文脈や、シチュエーションからおおよそのストーリーを把握できるでしょう。
逆にほとんど映画の内容がわからないようであれば、まだリスニング力は映画を見るレベルに達していないということです。
映画をリスニング勉強に活かすためには、頭に入っている日常表現のストックが不可欠です。
日常表現のストックがあるのであれば、一本の映画で知っている表現をピックアップした、内容を把握することができるでしょう。
日常表現のストックが少ない、英語学習初心者の方は、まずは知っている日常表現の数を増やすようにしましょう。
また、使いこなせる頻出単語の数を辞書など活用して地道に学習し、増やすようにするのもおすすめです。
字幕なしで鑑賞する際のポイント
映画を使ったリスニング練習で意見が分かれるのが、日本語字幕の有無です。
リスニング力の向上や表現の幅を広げるために、字幕なしで映画を見続ける初心者の方がいますが、これもあまりおすすめきません。
上述したように、リスニング力があり、表現のストックもある状態でなければ、字幕なしで映画を見たとしてもあまり学習効果がないのです。
逆に日本語字幕にばかり注目して映画の内容をわかったつもりになるのも、ただ吹替版の映画を見ているのとあまり変わらず、リスニング力の向上は見込めません。
ある程度リスニング力があり、日常表現も頭に入っている状態になってから、字幕なしの映画鑑賞に挑戦してみましょう。
映画は英語力のブラッシュアップに最適!
日頃の勉強で基本的な英語力を身に付けた方で、リスニング力にも自信が付いてきた段階であるなら、映画での勉強法は最適と言えます。
なぜなら、映画では日常のさまざまなシーンでネイティブが使う自然な英語表現を吸収するために適しているからです。
まずは映画見てみて、登場人物のセリフが聞き取れるかどうか確かめてみましょう。
上述したようにセリフ7〜8割理解できて映画のストーリーを理解できていれば、ひとまず映画でのリスニング勉強が効果的なレベルに達していると言えます。
このレベルなら登場人物の表情やシチュエーションから、日常で使える表現をどんどんピックアップして自分のものにしていくこと、つまり英語力をさらにブラッシュアップしていくことができます。
まとめ
このように、映画でのリスニング練習はすでに身に付けた英語力、特にリスニングスキルをブラッシュアップさせるために非常に効果的なのです。
映画を字幕なしてみることは憧れですよね。
でも、初心者の方こそ、急がば廻れ。
まずは机に向かった勉強法で簡単なリスニング練習からはじめてみてください。
くれぐれもいきなり字幕なし映画を無理して見続けないように!
かえってリスニングスキル向上までの時間が長引いてしまいますよ。
動画でおさらい
「映画を使ったリスニングは絶対ダメ!英語初心者には意味がない?」を、もう一度、動画でおさらいしてみましょう。