How about〜?の意味と使い方|似た英語What about〜?との違いを例文でスッキリ解決
How about〜?という英語の口語表現。
How about you?やHow about reading books?のように、How ahoutの後には名詞や動名詞(〜ing)が主に入ります。
ネイティブは当たり前に使っている表現ですが、感覚的に慣れていないと、使いどころが分かりにくいこともあります。
今回はHow about〜?の意味や使い方に加え、混同しやすい類似表現まで、例文も取り入れながらまとめています。
日常会話でとてもよく聞く言い回しなので、マスターして損はありません。一緒に学習していきましょう!
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How about〜?の意味と使い方
How about〜?は、直訳すると〜についてはどうですか?といった意味になります。ただ実際に使う場面では、必ずしもこのニュアンスと同じとは限りません。大きく分けて2種類の使い方があるので、まずは基本として紹介しましょう。
①他の何か、誰かについて尋ねるとき
(A)やあ、アレックス!元気かい?
Hi, Alex! How are you?
(B)絶好調だよ。君は?
I’m doing great. Thanks. How about you?
(A)まあまあだよ。
Pretty good.
How about〜?を使って、相手に同じ質問を繰り返している例です。How are you?と聞かれたら、I’m fine thank you. And you?が教科書でお馴染みのフレーズですね。
これも間違いではないのですが、普通に元気だよ、あなたは?と言いたい場合はI’m fine.の代わりにI’m good.And you?の代わりにHow about you?を使った方が、より自然です。
もう少し例を見てみましょう。
(A)旅行の準備はできた?
Are you all set for the trip?
(B)うん、たぶんね。
I think so.
(A)予約バウチャーは?前回忘れたでしょ?
How about the voucher? You forgot to take it last time.
(B)忘れるところだった!ありがとう。
I almost forgot! Thanks.
準備できた?の英語はAre you ready?でもOKですが、Are you all set?というフレーズも覚えておくと便利ですよ。
(A)野球が好きなんだ。
I like baseball.
(B)僕もだよ!サッカーは好き?
Me too! How about soccer?
(A)サッカーも大好きだよ!
Oh, I love soccer as well!
これらの例で分かるように、How aboutの後に入る単語は必ずしも人とは限らず、モノを入れることもできます。また既にお気づきの人もいるかもしれませんが、How aboutは会話の始めで唐突には出てこず、相手が言ったことに対する反応として使われます。
②提案、勧誘するとき
(A)今日はどこ行こうか?
Where should we go today?
(B)家でゆっくりしない?ちょっと疲れてるの。
How about going to chill at home? I’m tired today.
(A)そうしよう!
Sure!
How about〜?は〜してはどうですか?、〜はいかがですか?という提案、勧誘の意味も持ちます。
感覚をつかむために、もう2つほど例を見てみましょう。
例1)
(A)新しいスーツを探してるんだけど。
I’m looking for a new suit.
(B)これなんかどう?あなたに似合うと思うよ。
How about this one? I think it will look good on you.
この例は、スーツ屋さんで友人同士が会話している場面を想像してみてください。How about this one?はHow about this?でも同じ意味ですが、oneをつけるといくつかの選択肢の中から選んだ1つを強調するニュアンスになります。
例2)
(A)いつ飲みに行こうか?
When are we gonna go for a drink?
(B)今日はどう?仕事がいつもより早く終わりそうなんだ。
How about today? I will get off work earlier than usual.
(A)いいね。行こう!
Sounds good. Let’s go!
どうでしょうか?How about〜?は普段使いにもかなり便利な表現ということが分かりますね。
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How aboutの文法
これまで見てきたように、How ahoutの後には名詞や動名詞(〜ing)が入ります。
実はもう1つ、頻度としては名詞や動名詞ほど高くありませんが、勧誘、提案の意味でHow about+完成文(S+VやS+V+O)?という文型もあります。
(A)朝よく寝坊するんだ。
I often oversleep in the morning.
(B)早めに寝てみたらどう?すぐに慣れるよ。
How about you go to bed early? You’ll get used to it soon.
(A)試してみるよ。
I will try it.
この文型の場合、How about if you go to bed early? のifが省略されています。
How aboutとWhat aboutの意味と違い
ここからは、How about ~?と混同しやすい類似表現を2つ紹介します。まずはWhat aboutからです。aboutの後には名詞が続くことが多いです。
(A)友達と遊びに行ってくるよ。
I’ll go hang out with my friends.
(B)宿題はどうするの?終わったの?
What about your homework? Are you done?
(A)うん、終わってるよ。
Yeah I’m done.
What about〜?の特徴は、〜はどうするつもり?、〜はどうしますか?と少し詰め寄るような語気の強さです。具体的な回答を求めている時によく使われます。
それに対してHow about〜?は思いやりを含んだソフトな言い方で、最終的な選択や判断を相手に委ねるニュアンスがあります。
例えば、上記What about your homework?をHow about your homework?と言っても文法的には合っていますが、親から子供に伝える言葉としては少し弱めです。そのためWhat about〜?が適切ということになります。
ただ実際にはHow about〜?とWhat about〜?は、ほぼ同じ意味で使われています。What aboutは少し強めの表現なので、迷ったら無難なHow about〜?を使おうくらいに考えれば大丈夫です。
ちなみに、何かを聞かれた時にあなたは?と同じ質問を返す時のHow about you?は、What about you?にそのまま言い換えができます。
(A)最近何にハマってる?
What are you into these days?
(B)僕は今登山にハマってるよ。君は?
Now I’m into mountain climbing. How about you?
I’m into mountain climbing right now. What about you?
(A)私はインドア派で、たいていゲームをしているよ。
I like to stay home, and usually play games.
be into〜は〜にハマっている、夢中だというイディオムです。また、インドア派という言葉を日本語でもよく聞きますが、直訳的に表現するならI’m an indoor person. となります。
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How aboutとHow isの意味と違い
How about〜?とHow is〜?には明確な違いがあります。How aboutが話の流れの中で提案や質問をするのに対し、How isは最初の質問として使うことができます。How isは主に、対象となる人やモノの様子や状態を尋ねます。
例1)
(A)新しい仕事はどう?うまく行ってる?
How is your new job? Is everything ok?
(B)今のところ楽しんでるよ。職場の人が良い人たちなんだ。
I’m enjoying it so far. The co-workers are very nice.
例2)
(A)美味しそうなの食べてるね。味はどう?
It looks delicious. How is it?
(B)美味しいよ。ここの一番の人気メニューなんだ。
It’s good. This is the most popular dish here.
2つ目の例のように、文脈で何を指しているのかが分かっている場合は、How is it?、How is that?のようにHow isの後ろに代名詞を入れられます。
また、How is it going?( 調子はどう?)やHow is today?(今日はどう?元気?)のように、出会い頭の挨拶代わりに使えるHow is〜?のフレーズもありますよ。
もう1つ、How aboutとの比較でHow isの例文を紹介します。
(A)トムは事故で怪我したんだよね?彼の調子はどう?
Tom got injured in a traffic accident, right? How is he?
(B)よくなっているよ。
He is getting better.
(A)彼女の方は大丈夫?助手席に座ってたみたいだけど。
How about his girlfriend? It seems like she was sitting in the passenger seat.
(B)軽傷だったから大丈夫だよ。
She was slightly injured, so she’s fine.
少し応用的な例文ですね。ここでのポイントはHow isは連続して使えないということです。基本的にHow is〜?は最初の質問で、How about〜?は2つ目以降の質問で登場します。
まとめ
How about〜?の使い方や意味、間違えやすい類似表現などを学習してきました。生活のふとした瞬間で頻繁に出てくる熟語なので、ぜひ自分のものにしてくださいね。
どんな英語表現でもそうですが、英会話において大切なのは頭の理解→自然に使えるようになることです。そのためにはやはり慣れが必要ですね。英会話ができる環境にいる人は、普段の会話の中に取り入れたり、それが難しい人でも自分で会話文を作って練習もできます。
英会話学習は苦しいことばかりではなく、上達の過程でも楽しみがたくさんあります。英語を話す時に、自然と英語モードにスイッチが切り替えられるようになればバッチリです。目標に向かって、これからも英語を学んでいきましょう!