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「will」と「be going to」の違いは?使い分けのポイント

日本語は過去や未来などの時制があいまいでも会話が成り立つので、英語のように厳格に書くこと、更に書き分けることが苦手です。

特に英語の授業の最初の頃に出てくる、willに慣れ親しんできた人にとって、be going toはややこしく混乱を生む以外の何物でもなかったと思います。

そこで、今回は「willとbe going to の違い」についてお伝えします。

willを使った未来の話

そもそも、
willとbe going to


どのように違うのでしょうか。

ご存知の通り、2つとも未来形です。will、be going toはどちらも未来形なのですが、日本の中学校で1番最初に学ぶ未来形はwillです。

したがって、多くの方々が未来形というと思いつくのはwillとなります。なので、未来の話しをする時にwillを使う日本人の方が非常に多いという印象を受けます。

しかしながらwillの使い方は決まっており、未来だからとwillを使っていると、ニュアンスが微妙にずれてしまっている事も多いです。

では、willとbe going toではどのように違うのか、という説明をしていきたいと思います。

willを使った未来の話

まず、最初はwillについて説明します。willという助動詞は、今決めたこと、とっさに思いついたことを主張する時に使います。

例えばCMで有名な「そうだ、京都に行こう」というフレーズに近いニュアンスです。willを使った例文を用いてさらに詳しく説明致します。

今決めたとき!

たとえば、私があなたのお家にご飯を食べに行ったとします。ご飯を頂き、食べ終わったとします。食べ終わった後にあなたは何も言わずにお皿を片付けて、洗い物を始めます。

それを見た私は、「あぁ、ご飯を作ってくれて片付けまで全部やらせてしまって、申し訳ないな、お皿洗いぐらいはしようかな」と思います。

その時に、「私がお皿を洗いますよ」と言ったとします。この時、私がお皿を洗いますよと決めたのはいつでしょうか。洗います、と決めたのは今ですよね。

したがって、ここで使用するのはwillとなります。
I’ll do the dishes.となります。

なお、I’llはwillの略です。I will do the dishes.を略して、I’ll do the dishes.となります。

willの例をもう一つ説明致します。

たとえば、あなたから私に電話がかかって来たとします。電話がかかって来たときは、私はちょうど仕事の途中でしたが、取り急ぎこの電話に出て、あとでかけ直すねと相手に伝えたとします。

この時、あとでかけ直すねと決めたのは、いつでしょうか。決まっていたことでは無く、今決めました。したがって、英語で説明すると
I’ll call you back later.となります。

be going toを使った未来の話

be going toという表現は、すでに予定されている事を主張する時に使われています。

たとえば予定帳に日付と予定を書き込むときの予定はbe going toです。「12月11日に京都に行く事になっている」といったニュアンスです。

ずっと前から決まっていたこと

「私がお皿を洗いますよ」をbe going toを用いて言うと、
I’m going to the dishes.となりますよね。

これがどのようなニュアンスで聞こえるかと言いますと、「私があなたの家に行く前から、もうすでにお皿洗いをするという異事が決まっていた」というように聞こえます。

大変違和感がありますよね。また、I’m going to call you back later.と言っても、もうすでにずっと前から電話を掛け直すと決めていたというニュアンスに聞こえてしまいます。

したがって、今決めた事なのか、すでに予定されている事なのかで使い分けをするようにしてください。

willと be going toを使い分けた会話文例

違いが分かりやすいように、こんな会話例を用意してみました。

ジョンが同僚のマイクを仕事後の飲みに誘い、その後ジョンは奥さんと電話で話しているというシチュエーションです。

ジョン:仕事の後、ビールでもどう?
John:Do you want to have a beer after work?

マイク:いいね! じゃ、ABCバーで7時に。
Mike:That sounds good! I’ll see you at ABC bar at 7pm.

〈電話にて〉
ジョンの奥さん:仕事の後はまっすぐ家に帰ってくるの?
John’s wife:Are you coming home straight after work?

ジョン:いや、マイクと飲みに行くよ。
John:No, I’m going to have a drink with Mike tonight.

マイクとジョンのセリフに注目してください。

Mike:I’ll(=I will) see you at ABC bar.(ABCバーで会おうね)
John:I’m going to have a drink.(飲みに行くよ)

どちらも未来のことを言っているのに、マイクは willと言い、ジョンは be going to を使っています。そしてこの場合、 will と be going to は置き換えることができません。

決定的な違いはすでに決まっていたかどうかwill と be going to の一番大きな違いは、話している時点でそれがすでに決まっていた(予定していた)かどうかになります。

will を使うのはその場でしようと決めた未来のことを話す時。それに対して be going to は、話している時点ではすでに決まっている(予定している)未来のことを話すときに使います。

もう一度、ジョンとマイクの会話を振り返ってみましょう。

ジョン:Do you want to have a beer after work?
マイク:That sounds good! I’ll(= I will) see you at ABC bar at 7pm.

ジョンの奥さん:Are you coming home straight after work?
ジョン:No, I’m going to have a drink with Mike tonight.

マイクのセリフ I’ll see you はジョンと話をしている時に決めたので will を使っていますが、ジョンの奥さんに対するセリフ I’m going to have a drink は、この話をしている時点で飲みに行くことはすでに決まっていたのでbe going to が使われています。

では、この会話で will を be going to に、また be going to をwill に置き換えることはできるのでしょうか?

検証してみましょう。置き換えると、このようになります。

John:Do you want to have a beer after work?
Mike: I’m going to see you at ABC bar.

John’s wife:Are you coming home straight after work?
John:No, I’ll(= I will) have a drink with Mike tonight.

ここで、「will はその場で決めたこと」「be going to はその時点ではすでに決まっていたこと」というルールをもう一度思い出してみてください。

どうでしょう? とっても違和感がありませんか?

マイクは飲みに誘われた時点で、すでにジョンとバーで会うことを決めていたことになります。また、ジョンは奥さんと電話で話している時にマイクと飲みに行くことを決めたような言い方になってしまいます。

つまり、この会話の中ではwill と be going to は置き換えることができないのです。

will を使うシチュエーション紹介

海外の映画やドラマなどで見かける、男性が女性にプロポーズをするドラマチックなシーン。誰もが一度は目にしたことがあるのではないでしょうか?

そこで男性が言う僕と結婚してくれる?という定番のセリフを、英語ではどのように言うのか覚えていますか? その答えは
…will you marry me?です。

Are you going to marry me?は聞いたことがないのではないでしょうか?

女性もイエスという返事をする場合は、
Yes, I will. と答えますが、

Yes, I’m going to.とは言いません。

これは、結婚することがその時点ですでに決まっていたことではなく、その場で決めることになるからです。

be going toを使うシチュエーション例

これから◯◯するつもり! 予定を聞かれた時など

be going to は、その時点ではすでに決まっていた(予定していた)ことを表現する時に使うというルールでした。

したがってこれから◯◯するつもりといった、すでに予定していることを話すときにはとてもよく使われます。

日本語でも週末は何か予定あるの?と聞かれたら、友達とBBQする予定だよなどとその時点で予定していることを話しますよね。そんな時には be going to を使いましょう。

これから明らかに◯◯する! 天気が崩れそうなときなど

明らかにこれからこうなるということがわかったり予想できたりする場合にも、be going to が使われる典型的なパターンです。

たとえば、空に急に真っ黒な雲が立ちこめて雷が聞こえてきたとき。これはもう、雨が降り出すのも時間の問題ですよね。そんな時には、
It’s going to rain.

と、be going to を使います。

このようにすでに予定しているというニュアンスを感じ取れるようになれば、もう be going to の使い方はマスターしたも同然ですね!

will は強い意思を表す

will は be going to と違って、「〜するぞ!」といった強い意志を表す場合にも使われます。と言っても、ちょっとイメージしにくいかもしれないので、例を挙げてみましょう。

たとえば、今とりかかっている仕事を今日の5時までに終わらせようとしているとします。それを同僚に話す時には、下の2つのうちどちらを使えばいいと思いますか?

I’m going to finish this by five.
I’ll finish this by five.

実を言うと、これらはどちらも使うことができます。
ただし、その場合は微妙にニュアンスが変わってきます。

5時までに終わらせるつもりだよという予定を単に述べています。
I’m going to finish this by five. は

5時までに終わらせるよという強い意志が感じられます。
I’ll finish this by five. は

今回のように置き換えてもそれほどニュアンスが変わらない場合には、will と be going to のどちらも使われているのが現状ですが、強い意志を敢えて伝えたい場合には、必ず will を使いましょう。

will be ~ingはどのように使う?

「日本にはどれくらいいる予定ですか?」という質問を英語にしようとすると、

1. How long are you going to stay in Japan?

2. How long will you be staying in Japan?

という英語表現になると思います。

たとえば、I’m going to stay in Japan for one week.は、

私は日本に一週間滞在するつもりです。(一週間滞在するつもりなんだ!)という話し手の「意思」が示されているということですね。

一方で、will be ~ingは、話し手の「意思」はニュアンスには含まれず、単に自然の成り行きや他の誰かによってすでに決められた予定を表します。

I’ll be staying in Japan for one week.には

自分の意思ではなく、会社など何かしらの理由で一週間日本に滞在することになっているという意味です。

職場で毎日会っている人と別れる時も、何か特別な事情が発生しない限り、おそらく明日も会うことになるので、
I’ll be seeing you tomorrow.と言います。

実際にはこの意味を日常会話では、
See you tomorrow

とも簡単に言います。これは厳密に言えば、
I’ll be seeing you tomorrow.です。

それから未来進行形が疑問文になった時は、相手にとって『丁寧な質問』になる、というのがポイントです。

なので、今回の「日本にはどれくらい滞在する予定ですか?」と聞く場合は、
How long will you be staying in Japan? 

というのが英文(英語表現)としてはベターということです。

これをHow long are you going to stay in Japan?

とすると、「これからどれくらい日本にいるつもりなの?」というようなニュアンスで冷たい感じ、そっけない感じ、妙にフレンドリーな感じで相手に聞いている状態になってしまいます。

この表現は、近い関係でない限り、使わないようにしておくといいです。

今決めたか、予定されていたか?willとbe going toの違いまとめ

友達とゴールデンウィークは〇〇に行くという話しをする際は、すでに予定が立てられた事について話しをしているので、be going toが使われます。

逆に、今決めた事の時はI’ll do the dishes.やI’ll call you back later.といったニュアンスで使い分けがされています。

今言いたいことは、今決めた事なのか、すでに予定された事なのかを判別して、使い分けをしてみてくださいね!







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