英語で「腹立つ〜!」本気で怒った時と冗談で言う時の表現
学校や会社、日常生活で嫌なことや理不尽なことがあった時、「腹立つ~!」って言いますよね。
この「腹立つ」という表現、英語で言おうとするとまず出てくるのは、
I’m angry.
ではないでしょうか?
日本語でも腹立つ、ムカつく、キレるなどの種類があるように、英語にも腹立ち具合によっていくつかの表現が存在します。
今回は「腹立つ」の英語での言い方を4種類、例文や使用例を交えて紹介します!
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「腹立つ」の基本表現:angry
TPOを考えずに使える「腹立つ」を意味するフレーズは、学校でも習ったbe動詞 + angry.です。
私は怒っている。⇒腹立つ。
I’m angry.
単純に自分の感情を口にするだけならこれでも十分ですが、腹を立てる場合は必ず何か対象がありますよね。
なぜ、何に対して怒っているのかは、前置詞と名詞節を組み合わせることで簡単に説明できます。
モノや事に対して腹を立てている場合
モノや事に対して腹を立てている場合に使うのは下記のような単語。
angry at
angry about
合わせて例文もみていきましょう!
彼の失礼さには腹が立つ。
I’m angry at his rudeness.
あなたの発言には腹が立った。
I was angry about your comment.
誰かに対して腹を立てている場合
誰かに対して腹を立てている場合は、
angry with
を使います。
対象が人の場合は、angry with (人)で「(人)に対して腹を立てている」と表現できます。
彼女はあなたに腹を立てている。
She is angry with you.
また、どうして腹を立てているのかをより詳細に説明したい場合は、
for
や
because
も併用できます。
私が遅刻したことに、まだ腹を立てているの?
Are you still angry with me for arriving late?
怒りのレベルが高い場合はfurious
angryは普通に腹を立てている際に使える表現ですが、怒り狂うレベルで腹を立てている場合はbe動詞 + furiousを使います。
めちゃくちゃ腹が立っている。
I’m furious.
もちろんこの表現も、前置詞を付け加えることで怒りの対象を示すことができます。
furious at(モノ、こと、人)
上司は私の失敗に怒り狂っていた。
→ My boss was furious at my mistake.
furious with (人)
furious with (oneself)
お父さんは僕に対して本気で腹を立てている。
→ Dad was furious with me.
怒り狂っている時はmadを使って「腹立つ~」
madは日本語だと「狂っている」という意味の形容詞ですが、実は「狂ったように怒っている」という状態を表す時にも使えます。
ただしあまりフォーマルな表現ではないため、使用する際にはTPOに気をつけましょう。
めちゃくちゃ腹が立つ。
I’m mad.
madもangryやfuriousのように前置詞を組み合わせることで怒っている対象や理由を説明できます。ただし一つだけangryやfuriousとは異なる点があります。
誰かに対して怒っている場合、angryやfuriousではwithを使いましたが、madの場合はatを使います。
どうして私に腹を立てているの?
Why are you mad at me?
母さんは僕の成績に腹を立てていた。
Mom was mad about my grade.
私は彼女の悪口に腹を立てている。
I’m mad about her insulting.
スラング的な「腹立つ」の表現
英会話学校では教えられない「腹立つ」の表現に、
be動詞 + pissed
や
be動詞 + pissed + off
があります。
piss
という英単語の本来の意味は「おしっこをする」なので、受動態だと「おしっこをされる・おしっこを掛けられる」という意味になるのですが、誰かにおしっこを掛けられたら当然ですがブチ切れますよね。
ここからbe動詞 + pissedで「キレそうなほど腹が立つ」というスラング表現が出てきました。
ネイティブがよく使うフレーズではありますが、あまりきれいな表現ではないため、使い際には注意が必要です。
めっちゃ腹立つ。
I’m pissed.
彼女はひどく腹を立てている。
She’s pissed off.
また、誰かが誰かを怒らせるという状況は、主語(怒らせている人) + piss + 目的語(怒っている人) + offというフレーズで表現できます。
あなたには本当に腹が立つ。
You really piss me off.
俺を怒らせたいのか?=ケンカ売ってるのか?
Are you pissing me off?
彼女を怒らせるな。
Don’t piss her off.
be動詞 + pissedとpiss + (人) + offの違いは、怒っている人と怒らせた人のどっちが話の中心かです。
怒っている人に注目する場合はbe動詞 + pissedを、怒らせた人に注目する場合はpiss + (人) + offを使います。
I’m pissed off.
⇒怒っている私が話の中心
He pissed me off.
⇒私を怒らせた彼が話の中心
単語だけでなく語調でも怒り具合を表現しよう
ここまで「腹立つ」を表す4つの表現を紹介しましたが、その時の腹立ちレベルに合わせて使い分けられるようになるには慣れが必要です。
特にイライラしているときはとっさに言葉が出てこないことが多いですよね。
そんな場合は「今は怒りレベルがこれくらいだからこの表現を…」と考えるのではなく、言い方や語調の強さでどれだけ腹が立っているのかを表現しましょう。
同じ表現でも笑いながら「マジ腹立つわ~」と口にするのと、顔をゆがめて「マジ腹立つわ!」と吐き捨てるように言うのでは、伝わる感情の強さに違いが出ますよね。
日本人は特に感情を表に出すことに慣れていませんし、場の空気を悪くしたくないからとあいまいな態度をとってしまいがちです。
でも本気で腹が立っているときには、思い切って強い語調で発言して率直に感情を伝えるようにしましょう。
はっきり感情に表さない限り「この人はそこまで怒ってないから大丈夫だ」と勘違いされてしまい、不満を伝えても真摯に受け取ってもらえないという状況が起こりえます。
アメリカ人のようにオーバーリアクションをする必要はありませんが、本気で状況の改善を求めるのであれば、通常より厳しい態度で挑むようにしましょう。
まとめ
今回の記事では「腹立つ」を表す表現として、以下の4種類のフレーズを紹介しました。
angry
furious
mad
piss(off)
腹立ちレベルは後のものほど高いですが、同時に過激な言葉遣いにもなるため、相手や使い方に気をつけてください。
また、旅行や留学、仕事などでどうしても我慢のならないことがあれば、我慢するのではなくきちんと抗議しましょう。
その際、怒鳴り散らすのはもちろんNGですが、本気度を伝えるためには場の空気を考えてにこやかにするのではなく、表情や語調でも「腹が立っているんだ」とはっきり態度に出しましょう。
「腹が立つ」という状況には、他にも「イラつく」とか「ムカつく」のように意外と色々なバリエーションが存在します。
こういった感情表現は、辞書を引いてもぴったりくるフレーズや言葉が見つからないことも多々あります。
意外とインターネットで検索した方が有益な情報を見つけられるケースもあるので、テキストばかりを使った学習法でなく、ネットや英会話アプリなども活用するとボキャブラリも増えますよ。
動画でおさらい
英語で「腹立つ〜!」本気で怒った時と冗談で言う時の表現を、もう一度、動画でおさらいしてみましょう。