expenditureの意味|読み方・使い方・costとの違いと例文も
ビジネスシーンでよく見聞きするexpenditureですが、日常英会話ではあまりなじみのない単語の1つかもしれませんね。
今回はexpenditureの意味と使い方、あわせて似た意味を持つ単語costとの違いなどもご紹介します。
ビジネス用語は苦手意識が先立ちますが、この機会にマスターしてしまいましょう!
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expenditure meaning in Japanese
expenditureは、支出や消費を意味する名詞です。
ビジネスでの経費や費用、支出額を表す際に用いられ、お金だけでなく時間や労力などを費やすという意味でも使われます。
expenditureの発音と読み方
expenditureの発音記号はikspénditʃərです。音声を聞いてみましょう。
expenditure
イクスペンディチュァに近い発音ですね。繰り返し聞いて音に慣れておきましょう。そうすれば英会話の中に出てきた時に単語をキャッチできるようになります。
What is a difference between expenditure, expense and cost?
経費や費用というと、costを思い浮かべる人は多いかもしれません。日本語でもカタカナ表記のコストはおなじみですね。またexpenseという単語もあり、こちらも同じ意味を持ちます。
expenditure、expense、cost。この3語にはどのような違いがあるのでしょうか。
まずスペルが似ているexpenditureとexpenseですが、expenseは個別の経費で、expenditureは経費の総額といったニュアンスです。総支出あるいは予算としてのexpenditureの中にexpenseが含まれるイメージですね。
これに対してcostはco+stで、接頭辞co-は一緒に、語根stは立つという意味で、その商品なり事業なりが成立するための対価といったイメージです。
expenditureとexpenseがどちらも接頭辞ex-(外へ)がついており、お金を支出することに焦点が当たっているのに対し、costの場合、成立あるいは維持のために必要な費用そのものがフォーカスされているということになります。
つまり、costは最低限必要な原価、expenseは諸経費も含めて具体的に支払う費用、expenditureはトータルで発生する支出といったようなイメージをそれぞれ持っているというところでしょうか。
もっとも実際の現場ではローカルルールが適用されている場合もあります。ビジネスシーンで実際に使われている用語については、あらかじめその定義を確認しておくようにしましょう。
ビジネスシーンでも使われる管理に関する表現を英語で伝えたい場合、あなたならどのような表現を用いますか?
覚えておきたいexpenditureの使い方&意味
日常生活ではあまり馴染みのないexpenditureですが、経済用語としては頻繁に登場します。覚えておくと便利なexpenditureの使い方と意味をご紹介します。
expenditure approach of the GDP
expenditure approachは支出接近法と翻訳される用語です。GDPは国内総生産ですね。
支出接近法とは、家計調査などを利用して支出側の国内総生産などを推計する際に使われる方法のことをいいます。
capital expenditure
capital expenditureは資本支出、設備投資と訳される用語です。capexと略されることもあり、土地や建物などの固定資産に対する支出のことを指します。
capitalにはさまざまな意味がありますが、ここでは資産や資本金という意味です。
public expenditure
public expenditureは公共支出、公費という意味です。publicはパブリックというカタカナ表記でおなじみの言葉ですね。公共の、公のという意味です。
revenue expenditure
revenue expenditureは収益支出と訳される用語で、収益のために必要な支出のことです。収入、収益という意味のrevenueが使われていますが、revenue expenditureは支出の一種です。capital expenditure(資本支出)と同じように、revenue expenditure(収益支出)という支出があるということですね。
expenditure incurred
expenditure incurredは、発生経費と訳される用語です。incurredは動詞incurの過去分詞で、負債や損失を負うという意味です。負うべき支出なので発生経費となるわけですね。
expenditure on education
expenditure on educationは教育費のことです。educationのカタカナ表記であるエデュケーションは最近見かけることが多くなりましたね。
ビジネスシーンにおいて会議という言葉は非常によく使う言葉ですよね。こちらの記事では、会議を表す英語表現2つの使い分けをご紹介しています。
expenditureを含む例文
最後にexpenditureを使用した例文をご紹介します。単語の具体的な使い方をマスターして、実際の英会話でもぜひ使ってみてくださいね。
1.私たちはさらなる支出を避けなければなりません。なぜなら、来月の家賃を支払う余裕がないからです。
We must avoid any further expenditure. Because we already can’t afford to pay rent next month.
avoidは避ける、furtherは更なるという意味です。further expenditureで更なる支出ですね。
afford to~で~する余裕があるという意味ですが、一般的にはcanとともに否定形で使われることが多いです。例文でもcan’t afford toの形で使われていますね。
2.義理の両親が収入と支出のバランスをどのように取るか教えてくれた。
My parents-in-law taught me how to keep a balance between revenue and expenditure.
こちらは収入と支出に関する例文です。revenue and expenditureと表現されていますね。keep a balanceでバランスを取る、how toはハウツーとして日本語でもよく使われるフレーズですね。
義理の関係を表す際にはin lawが使われます。直訳すると法律上のという意味になります。
3.この出張費が経費として認められるかわからない。
I don’t know if these traveling expenses are approved as expenditures related to the business operations.
traveling expenseは出張旅費・交通費、approveは承認するという意味です。relate to~は~に関連する、operationは運営・運転・作業で、expenditures related to the business operationsで、業務活動に関する支出というわけですね。英語では長いフレーズですが、日本語にすると経費となります。
4.その製造会社の来年の設備投資は50億円です。
The manufacturing company’s capital expenditure is 5 billion yen next year.
capital expenditureのフレーズを使った例文です。設備投資という意味でしたね。manufacturing companyで製造会社、billionは10億です。be動詞を使った表現なので、文法自体は難しくないと思います。予算が話題になった際には是非使ってみてくださいね。
5.あなたは最少の努力で結果を出さなければならない。
Try to achieve results with a minimum expenditure of effort.
この例文ではexpenditureがちょっと違った意味で使われています。effortは努力、minimumは最少のという意味で、with a minimum expenditure of effortで、最少の努力でとなります。少し長いフレーズですが、使える言い回しなので覚えておくと便利です。
achieveは達成する・実現する、resultは結果・業績という意味で、achieve resultsで結果を出すとなります。
まとめ
expenditureをはじめ、ビジネス英語では似た単語やフレーズがよく登場します。会計関連であれば、支出と予算にまつわるワードやフレーズが頻繁に出てくるというのはある意味、当然かもしれませんね。
専門用語には難解なものもありますが、1語覚えれば関連表現でカバーできる範囲も広いため、面倒でも1つずつマスターしていきましょう。
一から英語を学び直したいなら、学生時代に使用した研究社英和辞典などが役に立つでしょう。新たに買い求めるのであれば、通販サイトなどで検索し、おすすめ商品のレビューや星の数などを参考にするのがおすすめです。
しかし、より専門的な表現に関しては、英検受験用に使うような英語学習辞書や学校向けサービスの英語学習アプリなどでは対応していない場合もあるため、幅広いジャンルの専門用語を網羅した辞書アプリを選ぶようにしましょう。
英辞郎on the WEB Proなど無料版が用意されているものもあるので、実際に使って使い勝手を試してみるのもいいかもしれませんね。
専門用語を中心に学びたいなら、日英・英日専門用語辞書がおすすめです。適切な英語表現を調べたいなら、EDR日英対訳辞書なども役に立つでしょう。
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英語だけでなく、ドイツ語でも中国語でも外国語学習に必要なのは語彙力ですが、丸暗記ではなかなか身につきにくいものです。検索履歴機能がついている辞書アプリも多いので、履歴表示を参考に頻繁に引く表現をリスト化しておけば、自分に必要な表現を効率よく復習できるでしょう。
ビジネスシーンで必要な英語表現は自分自身が一番よく知っているはずですから、ご自身に合った勉強法を見つけてくださいね。