感触を意味する英語は4つ|手触りや触感の英語フレーズ一覧

あなたは感触という単語を英語でどのくらい表現できますか?
日本語では、ざらざらの感触、紙の感触、感触をつかむなど、感触という言葉で連想できる言葉がたくさんありますね。
今回の記事では、それらを英語でどう言えば良いのか勉強します。サクサク、ふわふわなど、知って楽しい食感に関する英語もあわせて紹介しますよ。
感触を表す英単語と例文
まずは、ニュアンス別に感触を意味する単語を分けてみましょう。大きく分けて2種類あります。
何かに触れた時の感じ
下記に3つの用語を見ていきますが、感触の同義語として知られる触感や質感もこれらの英単語で表せますよ。
feel
感じるという意味でおなじみのfeelですが、心に宿る感覚だけでなく、皮膚を通して感じるものにも活用できます。手などの体の一部に何かが触れた時の感触や、肌触り、手触りなどのイメージです。
その感触はどうですか?
How does that feel?
このティッシュはコットンのような肌触りです。
This tissue feels like cotton.
touch
動詞、名詞ともにtouchで表現できます。日本語でもタッチする、優しいタッチなどの言い回しがあるように、何かにさわる動作や触り心地などを意味します。
シルクの手触りが大好きです。
I love the touch of silk.
そのクッションは触った感じ硬かった。
The cushion was hard to the touch.
※cushionは本来衝撃を和らげるものという意味を持ちますが、そこから派生してソファーなどに置くクッションも指すようになりました。
texture
最近、日本語でもビジネスシーンなどでテクスチャーという言葉を聞くようになりました。例えば以下のような形です。
もっと柔らかいテクスチャーの素材を選んでください。
日本語のテクスチャーは、紙や木、金属、液体、布など様々な材質の手触りやキメのことです。英語のtextureはこれに加え、食べ物の食感を表す単語としても使用されます。
他の素材との区別をつけるためにfood textureと呼ばれることもありますよ。ただ日本語では、
この麺のテクスチャーはモチモチしている。
のようにはあまり言わないので、そこは使い分けが必要です。
英語のtextureを用いた例文を見てみます。
ユニークな食感がその製品をとても有名にした。
Its unique texture made the product very popular.
デニムのような手触りの生地が好きです。
I like fabric with denim-like texture.
※〇〇のような手触りと言いたい時に便利なのがこの〇〇-like textureです。
ゴムのような手触り
rubber-like texture
畳のような手触り
tatami-like texture
手ごたえや印象としての感触
テストを受けた後の感触、ミーティングで好感触を得る、感触を確かめるなどの日本語がありますね。これは物理的に皮膚が触れて起こる感触ではなく、心の中での印象や、可能性に対する手ごたえのようなものです。
この意味合いでの感触をズバリ表す英語はありませんが、近いものとしてはimpressionや、先ほど紹介したfeelがあります。
impression
辞書で検索すると、印象、感銘、感想などの意味が載っています。このimpressionも含めた例文を見ながら、感覚をつかんでみてください。
面接の感触はどうだった?
How was the impression of the job interview?
手綱の感触をつかむためにもっと練習しなさい。
You will have to practice more to get the feel of reins.
※get the feel of 〜もしくはget a feel for〜は、感触をつかむ(感じをつかむ)という意味のイディオムです。
また、好感触を得るという日本語には、自分が相手に何かを働きかけた時に確かな手ごたえや印象を感じる、という意味があります。
この事から、英訳ではreceive a positive responseやget a good feelといった表現が適切でしょう。
クライアントとの打ち合わせで好感触を得た。
I received a positive response from the meeting with my client.
テクスチャーのように、英語のつもりで使っていたその言葉、本当に英語ですか?和製英語についてはこちらの記事が参考になります。
様々な手触りを表す英語一覧
他の外国語と比べても、オノマトペ(擬声語)が特に多い日本語。素材の感触や手触りを表現するオノマトペだけでも、ツルツル、さらさら、すべすべなど、意識しないうちに普段からたくさん使っている事に気づきます。この章では、それらを英単語にしたものを中心にまとめました。
ちなみに少し余談ですが、日本語を学ぶ外国人はこのオノマトペを覚えるのに相当苦戦するそうですよ。
なめらかな/さらさらの smooth
例 smooth fur(なめらかな毛皮)
ツルツルの greasy
例 greasy bottle
※greasyは油っぽくてツルツルしているイメージです。
ツルツルの slippery
例 slippery floor(ツルツルの床)
※slipperyは、モップをかけた後などの滑りやすい状態を指します。
ツルツルの smooth
例 smooth head(ツルツルの頭)
※スキンヘッドや肌のツルツルにはsmoothを使いましょう。
シルクのようにすべすべした silky
例 silky skin(すべすべの肌)
ざらざらした rough
例 rough paper(ざらさらした紙)
ゴツゴツした ragged
例 ragged rock(ゴツゴツした岩)
ぬるぬるした slimy
例 slimy okra(ぬるぬるしたオクラ)
※日本語のオクラは英語のokraに由来します。
ベトベトした/ベタベタした sticky
例 sticky skin(汗と皮脂でベトベトになった肌)
※先ほど学習したgreasyも、油っぽくてベトベトになるという感覚でgreasy hair(ベトベトの髪)のように使えます。
硬い hard
例 hard wood(硬い木材)
柔らかい soft
例 soft bread(柔らかいパン)
でこぼこの bumpy
例 bumpy road(でこぼこ道)
様々な食感を表す英語一覧
食感を意味する英語はtextureもしくはfood textureでしたね。口当たりというニュアンスに近いmouthfeelもよく使われますのでセットで覚えましょう。
海外の友人との食事の時間を盛り上げてくれそうな、ふわふわ、トロトロなどの英単語を紹介します。
モチモチした chewy
例 chewy bagle(モチモチのベーグル)
ネバネバした sticky
例 sticky rice(もち米)
ふわふわの fluffy
例 fluffy pancake(ふわふわのパンケーキ)
※特にふんわり感を強調せず単に柔らかい場合は、softを使えばOKです。
ねっとりした gooey
例 gooey caramel(ねっとりしたキャラメル)
サクサクした brittle
例 brittle biscuit(サクサクのビスケット)
しっとり moist
例 moist madeleine(しっとり生地のマドレーヌ)
トロトロの mushy
例 mushy porridge(トロトロのお粥)
ぷるぷるした jiggly
例 juggly pudding(ぷるぷるのプリン)
ジューシーな juicy
例 juicy beef(ジューシーな牛肉)
※エビがプリプリするという言い回しにも、このjuicyか先ほどのchewyを当てはめることができます。
パリッとした crispy
例 crispy chips(パリッとしたチップス)
カリカリの crunchy
例 crunchy bacon(カリカリのベーコン)
※このcrunchyを使い、crunchy lettuce(シャキシャキのレタス)など、野菜のみずみずしさを表すこともできます。
噛み切りやすく柔らかな tender
例 tender steak(柔らかなステーキ)
食感を表す単語を用いて美味しさを表すには、こちらの記事が参考になります。
まとめ
今回は、感触を表す英語について深堀りしてきました。考えてみれば私たちの日常生活は、様々な感触であふれています。
今回学んできた食感や手触りを表す英単語の多くは、学校英語ではなかなか教えてくれないものなので、最初は取っつきにくいかもしれません。
ですが、例えば1日3単語ずつなど少しずつで良いので、そのような努力を継続することで単語力はアップします。
特にオノマトペ系の英語は、知っていると会話にもバリエーションが生まれ、もっと英語学習が楽しくなりますよ。
この記事で勉強した表現を自分のものにして、ぜひ実践で使ってみてくださいね!