「休憩しよう!」を英語で?breakとrestの使い分けは時間の長さがポイント
- あー、疲れた。休憩しよ!
- さぁ、休憩だ!
- ランチ休憩どこ行く?
- 休憩時間まだかな?
休憩という言葉、こうして意識してみると1日に1回は使っていそうですよね?
さて、この使用頻度が高く身近な言葉、休憩。英語では何と言うのでしょうか。break?rest?どちらも中学校で習った基本的な英単語なのでパッと思い付きますよね。
では、休憩しよう!をbreakまたはrestを使って英訳できますか?そもそも、ネイティブは本当にこの2つの単語を使って休憩を表現しているのでしょうか。また、この2つの単語にはどのような違いがあるのでしょうか。
今回は休憩にまつわるさまざまな表現やbreakとrestの違いなどを徹底的に紹介していきます。
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休憩は英語でbreak/rest
では早速、冒頭での疑問。
ネイティブは本当にこの2つの単語(break/rest)を使うのか?
から回答していきます。
答えは、イエス!使います。休憩はこの2つの英単語、breakとrestを使って表現します。
例えば、「休憩しよう!」にはどのような言い方があるか確認してみましょう。
休憩しよう!
Let’s take a break.
Let’s have a break.
Let’s take a rest.
この3つの表現、どれも「休憩しよう!」に該当します。ただ、それぞれニュアンスが異なります。
その為、休憩をする理由、シーンによって使い分けをする必要があります。それぞれの単語のニュアンス・用法を順に説明していくので、正しい使い分けをマスターしましょう。
辞書や辞典ではなかなかわからない単語の使い分け!「趣味」に関してはこちらの記事が参考になります。
breakを使った休憩
まずはbreakから説明していきます。
breakのニュアンス
breakには、流れを断つというコアイメージがあります。例えば、仕事や勉強など、何か続いている事の合間に休みを入れると、作業が一旦中断されることになりますよね。こういった流れを断つ休憩に対して使われるのがbreakです。日本語で言うところの一休みするがしっくりくる英和対訳ですね。
シチュエーションとしては、
- 長時間ぶっ通しで仕事をしている時にとる休憩
- 長いミーティングの合間にとる休憩
- 深夜の受験勉強中にとる休憩
- 集中してゲームしている時にとる休憩
- 1日がかりのイベントプログラムの合間にとる休憩
こういったものが挙げられます。イメージが湧いてきたでしょうか。breakはその活動の合間の休憩、一休みを表現するのに最適な単語です。
breakの用法
breakはtakeやhaveの動詞を使うことで休憩するの意味になります。
休憩する
take a break
have a break
takeとhaveによるニュアンスの違いはありません。takeはアメリカ英語、haveはイギリス英語表現として使われる傾向にあります。
【例文】
もう集中できないよ。食事休憩が必要だ。
I can’t concentrate. I need a break for a meal.
休憩したらどう?もうしばらくの間ずっと勉強してるよ。
Why don’t you take a break? You’ve been studying for a while.
いつも朝10時にお茶休憩してるのよ。
We always have a break at 10am and have a cup of tea.
30分間の休憩に入ります。
We’re going to take a 10 minute break.
ちなみに人間関係、特に恋愛においてtake a breakを使うと、距離を置くという意味になります。恋人同士がお互いに関して考え直す期間。これも一種の休憩ですよね。
なんだか、私たち距離を置いた方がいいみたいね。
Well, we should take a break.
restを使った休憩
次にrestを使った休憩の表現をみていきましょう。
restのニュアンス
breakはその活動の合間の休憩を指したのに対し、restは仕事や学校などの活動から離れている休憩のイメージです。どちらかというと、breakよりも休憩の時間的に長いイメージです。
シチュエーションとしては、
- 長時間ぶっ通しで仕事をした後帰宅してからとる休憩
- 長いミーティングが終わってからとる休憩
- 深夜の受験勉強が終わってベッドでとる休憩
- 集中したゲームをやめて目を休める休憩
こういったものが挙げられます。
breakの使用シチュエーションと比較するとイメージが湧きやすいですね。breakの一休みに対して、restは休息のニュアンスが強い単語です。体調が悪い人が体を休める、休養するという意味で使われることも多いです。
ちなみに、誰かが亡くなった際にR.I.Pというフレーズが使われます。これは、rest in peaceの略で、安らかに眠るという休息的な意味合いが入っています。
日本語で言うところのご冥福をお祈りしますに相当する表現です。
restの用法
restは、get some restの形でゆっくり休むといった意味でよく使われます。
someの箇所はenough、plenty of、a lot of(十分な、たっぷり)といった語に入れ替えることも可能です。
また、restは動詞として単体でも休憩するという意味で使うことができます。例えば、rest up、rest and relaxでゆっくり休む、休息するという意味合いになります。
なお、break同様haveやtakeを伴ってhave a rest、take a restと表現すると(特に体など使った後に)休憩するの意味にはなりますが、ネイティブはこの用法はあまり使わずに、take a breakやhave a breakの方を使います。
【例文】
顔色が悪いよ。会社には行かないでゆっくり休んで。
You look pale. Don’t go to the office and get some rest.
ぐっすり眠れた?
Did you have a good night’s rest?
-名詞
誰でも時々休憩が必要だよ。
Everyone needs rest from time to time.
-動詞
5時間ぶっ通しで勉強したぞ。休まなきゃいけない感じだ。
I studied 5 hours straight. I think I need to rest.
寝てないよ。ただ目を休めているだけだよ。
I’m not sleeping, I’m just resting my eyes.
今日はゆっくり休んで風邪治した方がいいよ。
You should rest up today to get over your cold.
休憩時間など休憩関連の表現集
breakとrestのニュアンスの違い、用法は理解できたでしょうか?最後に、その他、休憩関連のさまざまな英語表現を紹介しておきます。
一覧にまとめたので、発音もあわせて確認しましょう。
日本語 | 英語 |
---|---|
短い休憩 / 束の間の休息 | a short break a brief break |
休憩室 | break room resting room |
(空港・ホテルの)休憩室 | lounge |
高速道路のサービスエリア | rest area |
トイレ休憩 | bathroom break restroom break |
お昼休憩 | lunch break |
冬休み | winter break |
休憩時間 | break time downtime |
(演奏会・劇・コンサートなどの) 休憩時間 | intermission |
(学校の)休み時間 | recess |
recessは学校の授業間の休み時間や法廷の休廷の際に使われます。また、ビジネスシーンでは
小休憩をとりましょう。
Let’s take a brief recess.
といったフレーズもよく使われます。
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まとめ
休憩にまつわる英語表現、いかがでしたか?
休憩は、日常生活の中でとてもよく使う表現です。まずは、breakとrestのニュアンスの違いをしっかりと理解しましょう。次に、例文を何度も読み返し、聞き返して使い方を身につけましょう。使い方が身についたかどうかは、自分でさまざまなシチュエーションを想定し、例文を書いてみることで確かめられますよ。自分なりの例文帳を作成して時折読み返すこともいい勉強になりますね。
また、最後に紹介した休憩に関する様々な表現・休憩を使った用語は日常英会話に役立つものばかりです。breakやrestを使わずに休憩を表現するフレーズもたくさんありましたよね。この機会にしっかりと覚えてしまいましょう。
breakとrestの違いをネイティブ感覚で使い分けていきましょう!