wantの意味や使い方は「欲しい」だけじゃない!名詞や「~しない?」など依頼や提案もできる便利な単語の例文解説
「何かをほしい(したい)」と相手に伝えたい時、主に使われる単語はwant。
しかし、wantは欲しいの意味だけではなく、相手にお願いするときや「~しない?」と何かを提案するときにも使える便利な単語なんです。
今回の記事では、wantの様々な意味と使い方、応用した表現について解説します。
今まで知らなかったwantの使い方を駆使して、会話マスターになっちゃいましょう!
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wantの一般的な意味と使い方
wantは、シンプルに「〜がほしい」「〜を望む」を意味するオーソドックスでとてもカジュアルな単語。特に、「want to〜」や「want+物」といった使い方が一般的です。
私はチョコレートが食べたい。
I want to eat chocolate.
彼女はそのバッグが欲しいと言った。
She said she wants that purse.
wantの便利な使い方
wantは要望を伝えるのに便利な言葉ですが、実は他にもさまざまなシーンで使うことができる優れた単語です。
ここからは、要望を伝える以外のwantの使い方について紹介します。wantの他の使い方を覚えておけば、英会話の幅がグンと広がりますよ。
お願いや依頼をするとき
自らが何かを望む時に使われる印象が強いwantですが、「Do you want to~?」と誰かに頼みごとをすることもできます。
類義のフレーズには「Can you~?」がありますが、かしこまった言い方をしたい場合は「Would you like to~?」に言い換えましょう。
パーティの準備を手伝ってくれない?
Do you want to help me get ready for the party?
私の娘に宿題を教えませんか?
Do you want to teach my daughter homework?
あるいは、「I want 人 to do」を使って「私はあなた(人)に〜してほしい」とストレートに伝えることもできます。ただ、この言い方は目上の人に対して使うべきではないので、使う相手には気を付けましょう。
私はあなたにその仕事をしてほしい。
I want you to do the work.
私は彼にリーダーの仕事をやってほしい。
I want him to do the job of what leaders do.
提案するとき
誰かになにかを提案する場合にも、「Do you want to~?」という表現が使えます。フランクな形で、「〜しない?」という場合によく使われる便利な言い回しです。
「Shall we~?」と同じようなニュアンスですが、この表現よりもDo you want to~?の方が一般的に使用されます。
今日は私の家に来ない?
Do you want to come over to my home today?
次の日曜日に遊園地に行きませんか?
Do you want to go to the amusement park next Sunday?
応用の表現としては、「Do you want me to~?」で、「私が〜しましょうか?」のフレーズにも使えます。
ビジネスシーンなどで丁寧に表現する場合は、「Would you like me to 〜?」や「Should I~?」、「Shall I~?」などもう少し丁寧な表現を使うのを忘れずにしましょう。
私があなたの荷物を持ちましょうか?
Do you want me to carry your luggage?
お子さんの面倒を少し見ましょうか?
Do you want me to take care of your child for a moment?
否定形
人に何かを提案する際にも使える「want」ですが、逆に「You don’t want to〜」を使って「〜しない方がいい」と助言する場合にも使えます。
同じ意味を示す表現に「had better to~」や「should not to~」などがあるので、会話のバリエーションを増やすためにも、ぜひ覚えておきましょう。
その場所には行かない方がいいよ。
You don’t want to go there.
彼女にはその仕事をさせない方がいいよ。
You don’t want to let her do the job.
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名詞としてのwantの使い方
wantは動詞に使われる事が多い単語ですが、不可算名詞としても使用され、主に以下の意味を持っています。
・必要、入り用
・必要物
・欠乏、困窮
・不足(for want of~を使う)
「欠乏、困窮」といったネガティブな意味でも使えるので、覚えておくと便利ですよ。
私はお金が必要だ。
I’m in want of money.
失業者たちは困窮している。
The unemployed live in want.
他にいい意見がないので、彼の提案で決定した。
For want of good opinions, I decided on his suggestion.
※「いい意見が不足していた」の意味
他の「欲しい」を意味する動詞
wantの他にも、「欲しい」「必要」を意味する単語は3つあります。
・hope
・wish
・need
それぞれ、wantとはまた違った意味合いが含まれていますので、それらの違いや使い方を詳しく解説します。
hopeの使い方
hopeは、wantよりも強い意味を持ち、実現することを前提にした願望を伝える際に使われます。世界平和や受験での志望校合格など、強い意志を持って「こうなってほしい」と言いたい場合によく使う表現です。
私は息子が志望校に合格してほしい。
I hope my son will pass the school that he wants to go to.
私は戦争のない平和な世界になることを願っている。
I hope that the world will be peaceful without wars.
wishの使い方
wishは、「〜したい」という意志が含まれるwantと違ってやや実現性が薄い願望に対してよく使われます。
大きくても小さくても、「どうなるかは分からないけれど、こうなってほしい」というニュアンスです。
私の娘は「いつかアメリカへ行きたい」と話していた。
My daughter said she wishes she could go to the United States someday.
雨が続いているから、明日は晴れてほしいなあ。
It’s been raining continuously, so I wish it’s sunny tomorrow.
needの使い方
needはwant以上に、何かをとても必要とする状況の時に使われます。会議で使う資料や、本当に困っている人への手助けなど、単なる願望ではなく差し迫った時に使われる場合もあることを覚えておきましょう。
今日のミーティングでは、売り上げに関する資料が必要です。
We need sales documents for today’s meeting.
私の引っ越しの荷物を運ぶには、大きなトラックが必要です。
I need a big truck to carry my moving luggages.
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まとめ
今回はwantの様々な使い方について紹介しました。
「欲しい」という以外にもさまざまな使い道があるのがわかりましたよね。
提案や依頼、さらには名詞としても使えて、実にバリエーション豊富な単語です。
wantのそれぞれの使い道を覚えておけば、英会話の幅がグンと広がりさらに楽しくなりますよ。