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whomとwhoの違いは?疑問詞・関係代名詞にも使える!to whom it may concern=関係者各位

whomって何だっけ??関係代名詞??
中学や高校で習った気がするけど使ったこともないしよくわからない。

そんなwhom難民のみなさま、これを読めば関係代名詞とは何かからwhomの使い方、whoとの違い、疑問詞whom、ビジネスシーンで使えるwhomまで、くまなくwhomのことがわかります。

whomを使いこなして英語マスターになりましょう!

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関係代名詞とは?

英語 whom who 違い

関係代名詞の一つにwhomがあります。
関係代名詞は、英語長文には欠かせない英文法ですので、基本からしっかりおさえておきましょう。

関係代名詞とは、簡単に言うと、文と文とを繋ぎ2つの文章を1つの文章にまとめる文法です。
例えば、以下のような2つの文章を例にみてみましょう。

I like the boy.(私はその男の子が好きです。)

The boy likes playing soccer.(その男の子はサッカーが好きです。)

この2つの文章はそのままでも意味が通じます。
ただ、the boy重複していて何だかスッキリしませんよね。
こういった際に関係代名詞で2つの文章を1つの文章にまとめることができるのです。

the boy=人なので、関係代名詞whoを使ってまとめます。

私はサッカーが好きなその男の子が好きです。
I like the boy who likes playing soccer.

スッキリしてわかりやすい文章になりましたよね。
これが関係代名詞です。

重複している名詞(先行詞)が1つにまとめた文章の中でどんな役割(主格・目的格・所有格)をしているかによって関係代名詞(who、which、whose、whom、that)を使い分けます。

こんな表に見覚えありませんか?

先行詞
関係代名詞
主格目的格所有格
whowhomwhose
物・動物whichwhichwhose
全て
(人・物・動物)
thatthat

これが、基本中の基本。
先行詞にあたる単語は何か、先行詞に付加される説明文(関係詞節)は主格か目的格か所有格か。
これを理解できるかどうかに関係代名詞を使いこなせるかどうかがかかっています。

それぞれの関係代名詞の使い分けや使い方に関してはこちらの記事が参考になります。

関係代名詞whom

今回焦点を当てているwhomは、目的格の関係代名詞です。
目的語とは、動詞の目的となる語。
「~は〇〇を/に・・・する」の〇〇を/にに相当する語ですね。

whomは、先行詞が人であり、かつ後ろに続く説明文(関係詞節)が目的語の役割を果たす場合に使われる関係代名詞です。

例文をいくつか挙げていきます。

私が学校で会った女性は緑色のバッグを持っていたわ。
The lady whom I met at the school had a green bag.

先行詞=the lady=人
関係詞節=I met at the school→本来はI met the lady at the school(学校で女性会った)なのでこの関係詞節は目的格ですよね。

私たちが昨日見た男の人、スペイン語を話すのよ。
The guy whom we saw yesterday speaks Spanish.

先行詞=the guy=人
関係詞節=we saw yesterday→本来はwe saw the guy yesterday(昨日男の人見た)なので関係詞節は先行詞の目的語となっていますよね。

また、例文を見ての通り、目的格の関係代名詞を使った文章は、先行詞 + 関係代名詞 + 主語 + 動詞の順で構成されます。

関係代名詞whoとwhom

では次にwhomに関して多い質問、whoとwhomは違うの?に関して説明していきます。
先の一覧表を見てもわかるように、whoは主語として使うのに対し、whomは目的語として使われます。

使い方の違い

使い方の違いを先に出した2つ例文を比較例としてみていきましょう。

まずはwho

I like the boy.
私はその男の子が好きです。

The boy likes playing soccer.
その男の子はサッカーが好きです。
I like the boy who likes playing soccer.
私はサッカーが好きなその男の子が好きです。

whoは②の主語であるthe boyの置き換えで使っているので主格用法ということがわかりますね。

これに対し、
The lady had a green bag.(その女性は緑色のバッグを持っていた。)

I met her at the school.(私は学校でその女性に会った。)

The lady whom I met at the school had a green bag.(私が学校で会った女性は緑色のバッグを持っていた。)

whomで置き換えたherは目的語なので、目的格用法ですよね。

このように主語の代わりに使われる(主格)のがwho、目的語の代わりに使われる(目的格)のがwhomなのです。

whom⇔who???

2つの違いを理解いただけたところで、ちょっとがっかり?なお知らせです。
せっかく主格=who目的格=whomと理解していただいたのですが、実は、目的格にもwhoが使えてしまうんです!
15世紀の中頃に目的格としてwhoを使用する例がみられるようになり、17世紀には目的格でwhoを使うことが標準に。
そして現代英語では目的格でもwhoを使う場合がほとんどという状況に至っています。
日常英会話ではなおさらのこと、whomを使う人はほぼいないと思ってください。

ただ、ここまでの学習は無駄ではありません!
高校受験や大学受験、英検にTOEICなどといった英語試験では勿論、英語小説などではwhomが使われています。
そんな時にさらりと問題が解ける、本が読める状態がベストですよね!

引き続きwhomについて掘り下げていきましょう。

whomをwhoに言い換え

先の例文をwhoを使って言い換えてみましょう。

私が学校で会った女性は緑色のバッグを持っていたわ。
The lady whom I met at the school had a green bag.
=The lady who I met at the school had a green bag.

単純にwhomをwhoに入れ替えるだけです。
何も難しいことはありませんね。
問題は、whomwho言い換えできないパターンがある、ということです。
それは、前置詞 + whomの形をとっている文章です。
具体的には、

あの人は私たちが昨日話した男だ。
He is the guy with whom we talked yesterday.

前置詞(ここではwith) + whomの形をとっていますね。
× He is the guy with who we talked yesterday.
whom→whoへの言い換えはできません。
どうしてもwhomを使いたくない、といった場合は以下のような言い換えが可能です。
whoに言い換えられるまで文章をアレンジしていきます。

He is the guy with whom we talked yesterday.
前置詞withを動詞の後にもっていきます。
= He is the guy whom we talked with yesterday.

先行詞 + 関係代名詞の語順になったので、whoに言い換え可能です。
= He is the guy who we talked with yesterday.

単純にwhoに言い換えできない例文をいくつか挙げておきます。

父は私たちが頼りにしている人です。
My father is the man on whom we are dependent.

あの子が私がキャンディーをあげた男の子よ。
He is the boy to whom I gave candies.

彼女が私が話したかった人です。
She is the woman to whom I wanted to speak.

ポイントは前置詞 + whomの語順ですね。
自分で語順を変えてwhoに言い換える練習をしてみるのもいい英語学習になりますよ。

省略できちゃう?

英会話をしていて、もしくは映画を観ていて関係代名詞のwhomを耳にする機会って少ないですよね?
理由は2つあります。

  1. 目的格である関係代名詞whomは省略できる
  2. whomは口語で使われることはほぼなく、whoで代用される

whoでの代用に関してはすでに説明したので、省略とは一体どういうことなのか例文を通してみていきましょう。
先にでた例文のwhomは省略できます。

私が学校で会った女性は緑色のバッグを持っていたわ。
The lady whom I met at the school had a green bag.
whom省略→
The lady I met at the school had a green bag.

何度も言うようにwhomは目的格の関係代名詞。
目的格の関係代名詞は省略できます。

ただ、whoにも言い換えられてしまうwhom
テストでwhoに言い換えられた関係代名詞の省略の可・不可を問われたら迷ってしまいますよね。
The lady who I met at the school had a green bag.
こういった際の省略の可・不可の見極め方があります。
関係代名詞(ここではwho)+ 主語(ここではI)+ 動詞(ここではmet)の語順になっているかどうか。
これはwhomwhoに置き換えている文章です。
つまり、省略できます。

I like the boy who likes playing soccer.
私はサッカーが好きなその男の子が好きです。

これはwhomwhoに言い換えた文章ではありませんね。
主格の関係代名詞whoの文章です。主格の関係代名詞は省略できません。
省略できないwho(主格のwho)は、文中で関係代名詞(ここではwho)+ 動詞(ここではlikes)の語順になっている文章です。

頭が混乱してきた方の為に、一覧にまとめておきます。

whom(who)
省略可
~ whom(who) + 主語 + 動詞
who
省略不可
~ who + 動詞
whom
省略不可
言い換え不可
前置詞 + whom

to whom it may concernとは?

それでは次に、主にビジネスシーンでみかけるto whom it may concernに関してみていきましょう。

日本語でビジネスメールの書き出し、宛先として「関係者各位」「各位」と書き出すことがありますよね。
to whom it may concernがそれにあたる英語フレーズです。
実際に使用する際には、最初を大文字にして、末尾にカンマを打ちます。

関係者各位
To whom it may concern,

また、カスタマーサービス宛てなどで、特定の担当者、宛名がわからない際に「担当者の方へ」「ご担当者様」といった意味でも使われています。

その他の書き出しとして、To AllDear All(皆様)といったものもありますが、to whom it may concernは、それよりもカチッと固いニュアンスがあります。

ちなみに、このwhom目的格の関係代名詞whomです。
to the person whom it may concernthe personが省略されたものです。

itはメールを指していて、直訳すると、「このメールはこの人に関係しているだろう」という意味。
そこから、「このメールの内容が関係するであろうその人へ」、つまり「関係者各位」と訳されています。

ビジネス英語を強化したい方はこちらの記事が参考になります。

疑問詞whom

最後になりましたが、実はwhom、関係代名詞以外にも用法があります。
whoと同様、疑問代名詞でもあるんです。

関係代名詞でwhomは目的語の代わりに使用されましたが、疑問文でも同じ。
目的語の代わりとして使用されます。
Whom ~?誰に/を~?という訳になります。

whomを使った疑問文は肯定文と比較するとわかりやすいので一緒にみていきましょう。

誰を書いた物語ですか?
Whom is this story about?

肯定文をThis story is about him.(これは彼について物語です。)とすると、him目的語ですよね。
つまり、疑問詞はwhoではなくwhomを使います。

誰に聞けばいいですか?
Whom should I ask for?

肯定文をI should ask for him.(彼聞くべきです。)とすると、him目的語ですよね。
つまり、疑問詞はwhoではなくwhomを使います。

誰に投票する予定ですか?
Whom are you going to vote for?

肯定文をI’m going to vote for him.(彼投票する予定です。)とすると、him目的語ですよね。
つまり、疑問詞はwhoではなくwhomを使います。

ただ、ここでもちょっとがっかり?なお知らせ。
関係代名詞のwhom同様、日常英会話では疑問詞のwhomも使う人はほぼいません。
ほとんどのネイティブは、who=誰がwhom=誰に/をを区別せず、who=誰?という感覚で使っているのが現状です。

文法強化したい方はこちらの記事が参考になります。

まとめ

英語 whom who 違い

少し長くなりましたが、whomに関する全てを紹介しました。
関係代名詞whomとは何か、関係代名詞whoとはどこが違うのか、ビジネスシーンで出てくるwhom、さらには疑問詞whomの意味・使い方まで。
学校で学習した内容を思い出しながら、もしくは全く新たな知識としてwhomを吸収していただけたでしょうか?

関係代名詞は決して簡単な文法ではありませんが、一つ一つ着実にモノにしていくことが大事です。
基礎を理解せずに先へ進んでしまうと、後で理解ができないことがどんどん出てきてしまいます。
今日ここで読んだことを今日モノにしましょう。

英語長文、英語小説に英語の映画が辞書を使わずともスラスラと理解できる道も近いですよ!







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