findの意味は「見つける」だけじゃない?便利なフレーズfind myselfや補語との使い方を解説!
英語の勉強をしていると、基本動詞のfindは文章中によく登場しますね。でも、「見つける」という意味以外の訳例を見て混乱したことはありませんか?
今回はそのfindについて、基本の使い方から応用表現まで紹介します。
たくさんの訳し方があるということは、たくさんの場面で使えるということ。findの使い方をマスターして、ワンランク上の英語力を手に入れましょう!
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findはどんな意味?基本的な使い方
まずはfindの基本となる用法から見ていきましょう。
過去形と過去分詞形に注意
findは不規則変化でfind-found-foundと変化します。A-B-B型変化、過去形と過去分詞形が同じです。中学で習う単語なので覚えている人も多いでしょう。
ちなみに過去形のfoundには同じつづりでfound(~を創設する)があります。こちらの過去形はfoundedです。音だけで区別するのは難しいので、意味も考えながら聞き取る必要がありますね。
findの基本的な例文
findの基本的な意味は「探しているものを見つける」です。find+名詞で使うのが、もっとも基本の使い方です。名詞の部分には、場所や時間、大事なものなどがよく入ります。
私の荷物が見つからないのですが。
I can’t find my baggage.
シリアルはどこですか?
Where can I find cereal?
駅の近くで新しい本屋を見つけた。
I found a new bookstore near the station.
私たち、話す時間を見つけないとね。
We have to find the time to talk.
新しい仕事を見つけるべきだよ。
You have to find a new job.
車を停める場所を探そう。
Let’s find a place to park my car.
このようにfindは「見つける、探す」の意味でいろいろな場面で使えます。日常会話やビジネスの簡単なやりとりなら、これらの基本をマスターするだけでも十分役立ちます。
彼が見つけた昆虫は新種だった。
The insect he found was a new species.
実践的なfindはこの例文のように、主節動詞ではなく修飾節の中にあることも。
ついに我々は彼がどこに住んでいるかを突き止めた。
Finally, we found out where he lives.
ここで使ったfind outは「情報や事実を明らかにする」というときに便利な表現です。
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見つけるだけじゃないfindの訳し方
findは目的語や補語を組み合わせると、多彩な表現ができます。その際は「見つける」と訳すばかりではなく、文脈に合わせて訳すことで自然な日本語になります。
少し文法の知識が必要になりますが、よく登場する表現ばかりなので、ぜひマスターしておきましょう!
思うと訳したいfind
目的語(A)を置いて、そのあとに補語(B)となる形容詞や名詞を加えると、find A Bの語順で使うことができ、その際はfindを「思う、感じる」と訳したほうが自然になるときもあります。
彼はとても面白いと思うよ。
I find him very funny.
彼ってステキな先生だと思う。
I find him a nice teacher.
もちろん、機械的に「思う」と訳すのはNGです!補語の部分には現在分詞や過去分詞も入ります。文脈に合わせて訳しましょう。
彼女は子どもたちが菜園で遊んでいるのを見つけた。
She found her children playing in the garden.
公園に一匹のネコが捨てられているのを見つけた。
I found a cat abandoned in the park.
さらに目的語をitにしてその内容を不定詞で受ける表現は、便利なうえに試験などでも頻出のテーマです。ぜひ押さえておきましょう!
その本を読むのは簡単だと思う。
I find it easy to read the book.
彼らは英語を勉強することを面白いと感じるでしょう。
They will find it interesting to study English.
春樹は、暇つぶしをするのも難しいと感じた。
Haruki found it difficult to kill time.
こんな感じです。いろいろな場面で使えそうですね。
戦いに勝つのが困難だとわかると、兵士たちは逃げ出した。
Finding it difficult to win the battle, the soldiers ran away.
最後は苦手な人が多い文法の1つ、分詞構文の応用です。読んですぐに意味がとれた人はお見事!ちょっと難しかったという人もあまり気にせず、勉強を続けましょう。
気づくと訳したいfind
目的語の部分に再帰代名詞oneselfを入れて、その後ろに状況を表す語を続けると「(自分が)いつの間にかそうなっていることに気づく」という表現になります。
ユミは、いつの間にか彼との関係が悪くなっていることに気が付いた。
Yumi found herself in a bad relationship with him.
どうやら、まずい状況のようだ。
I found myself in a difficult situation.
気がついたら鼻歌を口ずさんでいた。
I found myself humming.
いかにも英語らしい表現で、使えるとちょっとかっこいいですね。
findを使ったその他の表現
その他の役立つ用例もチェックしておきましょう。
findの慣用表現
慣用的な表現では日本語訳の印象が大きく変わることもあります。面白いものをいくつか紹介します。
彼女が一人前になるには少し時間がかかるだろう。
It will take some time for her to find her legs.
find one’s legsやfind one’s feetは赤ちゃんが自分の足で歩けるようになるイメージの慣用表現で一人前になる、自立する、環境に適応する、などの意味で使われます。同じような表現でfind one’s tongueで(驚いた直後に)なんとか話せるようになる、もあります。
やめて。彼のことを悪く言わないで。
Stop! Don’t find fault with him.
find fault with~であら捜しをする、見とがめる、などの意味で使うことができます。
捜索隊はジャングルの中をどうにか進んだ。
The search party found their way in the jungle.
find one’s wayもよく登場する熟語表現で、どうにか道を見つけて目的地へ進むニュアンスです。
名詞として使うfinding
findはふつう進行形にはしませんが、他の用法でing形が登場することはあります。
テントを張る場所はきっと見つかるさ。
I’m sure of finding a place to put up our tent.
これは、前置詞を含む熟語be sure of~の直後に置かれたため、動名詞に変化しています。
調査による発見の中にはとても役立つものがありそうです。
Some findings of the survey will be very useful.
こちらは名詞としてのfindingを使っています。所見、発見などと訳すとうまくいきます。ちなみに、この場合のfindingは数えられる名詞扱いで複数形にもなるので、注意しましょう。
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まとめ
いかがでしたか?中学校の前半で習うので簡単と思われがちなfindですが、日常会話やビジネスでも頻繁に登場し、いろいろな表現に使われます。また、文法的な組み合わせを理解していると、さらに奥深い使い方もできます。
記事の後半で紹介した例文は、大学入試や英検などの資格試験で頻出の表現を含めておきました。用法をすべて理解するのは大変ですが、少しずつ例文音読を繰り返しておくと、きっと力になりますよ!