内科医や外科医を英語で!読み方と発音&診察で症状を伝える例文
待ちに待った海外旅行!しかし、旅行先で具合が悪くなったり、思わぬ怪我をしてしまったりといったトラブルが発生することも…。症状によっては、病院に行かなければならないこともあるでしょう。
痛みや具合の悪い状況では、症状を英語でなんと伝えるか辞典を引いたり、翻訳サイトで検索したりする余裕はないこともあるはずです。
そのような事態に備え、今回は診療科別の医師の英語での呼び方や、病院でのやりとりに使える英語表現と、症状の説明方法を紹介します。
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内科医や外科医を英語で何と言う?書き方・読み方は?
最も一般的な医者の呼び方は、doctorです。
けれども、英和辞書では学位を表す博士という意味でも使われる表現であることが示されているように、博士号の取得者を意味するDoctor of Philosophy(Ph.D.)も、省略してdoctorと呼びます。
医師であることをわかりやすくするため、医療医師=Doctor of Medicineを意味するM.Dと表現されることが多々あります。
また、日本語と同じくdoctorという一般的な呼び方以外に、各医師の専門を表す呼び方もあります。メジャーなものは覚えておくと便利です。
外科医
外科医を表す英語はsurgeon:サージェォンです。
それ以外にもよく使用されるのが、整形外科医orthopedist:オーソペディストという単語です。
以下発音を確認してみましょう。
医者名称 | 医師呼称 | 診察科名称 |
整形外科医 | orthopedist | orthopedic surgery |
※orthopedic surgeon | ※plastic surgery |
※は別名称表現
上記のorthopedic surgeryは、筋肉や関節系の治療を行う整形外科で、plastic surgeryは顔などの整形を行う美容整形外科や形成外科も指します。
ちなみに手術の英訳は、operationもしくはsurgeryです。
内科医
内科医を意味する英語の表現はphysician:フィズィシャンとinternist:インターニストの2種類あります。
両方とも内科医を意味する英語ですが、internistはphysicianよりもフォーマルな表現です。
また、内科はさらに専門分野によって分かれます。医師の呼び方も異なるので、覚えておくと便利です。
医者名称 | 医師呼称 | 診察科名称 |
消化器内科医 ※胃腸内科医 | gastroenterologist | gastroenterology |
神経内科医 | neurologist | neurology |
循環器内科医 ※心臓内科医 | cardiologist | cardiology |
心療内科医 | psychotherapist | psychosomatic medicine |
精神科 | psychiatrist | psychiatry |
呼吸器内科 | pulmonologist | respiratory medicine |
※chest respiratory physician |
※は別名称表現
gastroenterologyは消化器病学、neurologyは神経学、cardiologyは心臓学というように、学問を意味する用語としても使われています。
なお、第二次世界大戦終戦までの世界の医学は、ドイツ語文献が重要視されていた背景から、日本ではドイツ語でカルテを書く医師が多かったそうですが、最近では英語で書く医師も増えているとか。
現代は論文のほとんどは英語で発表されるため、最新記事で医療知識を得るために、参考書などを使って英語を学ぶ医師もいるそうです。
他の医師は、英語で何と言う?
次に、そのほかの診療科の医師を英語でどう表現するかを紹介します。
小児科医 | pediatrician | pediatrics |
産婦人科医 | obstetrician and gynecologist | obstetrician (産科医) |
gynecologist (婦人科) | ||
※OB-GYN | ||
皮膚科医 | dermatologist | dermatology |
耳鼻咽喉科医 | otorhinolaryngologist | otorhinolaryngology |
眼科 | ophthalmologist | ophthalmology |
※eye doctor | ||
歯科医 | dentist | dental surgeon |
具合が悪そうな相手にかける英語の言葉はこちら↓
海外の病院に行ったときに覚えておくと便利な英語
では、実際に海外の病院に行ったときに使える、便利な英語のフレーズを勉強しましょう。これらは、看護師で外国人患者が多い病院に働いているような方にとっても、覚えておくと便利なフレーズです。
例文を対訳と一緒に記載しているので、日本語での言い回しと比較してみましょう。
診てもらう to be seen
診察してもらいたいというときに使うto be seenの使い方を例文でみてみましょう。
熱があるので、田中先生に診ていただきたいです。
I have a fever and I would like to be seen by Dr. Tanaka.
熱のほか、湿疹や痛みなどがあるという表現にはhaveを使いましょう。
要予約 appointment only
日本でも、診察を受ける際は要予約という病院がありますよね。海外でも予約が必要な場合があるので、予約に関連する英語をみていきましょう。
まず、要予約の病院はappointment onlyと書かれています。
一方、予約なしで入ることはwalk inと表現します。
病院に行く前に、要予約の表示があるかどうか、ホームページなどで調べてから行くとスムーズです。
また、予約を意味する単語には、reservationとappointmentがあります。人と会う約束はappointment、レストランやホテルなどの空間を予約する際はreservationを使います。
この場合は医者と会うのでappointmentとなります。実際に例文をみてみましょう。
予約されていますか?
Do you have an appointment?
予約はしていません。
No, I don’t have an appointment.
すみませんが、予約をしている患者さんのみ受付しています。
We are Sorry, We take patients by appointment only.
※patientsは患者、by appointment onlyは予約のみを意味。
予約なしの診察は火曜日の午後です。
We accept walk-ins only on Tuesday PM.
診察券 patient registration card.
病院に行くと絶対に使う診察券という単語も覚えておきましょう。
診察券は英語でpatient registration card、
または、medical ID cardと呼ばれます。
診察券と同様、診察の際に必要な保険証はhealth insurance cardと表現します。
なお、保険適用後の患者の負担額は、co-payというco-paymentの略語が使用されます。
診察券と保険証の提示をお願いします。
I need your patient registration card and insurance card.
I need your medical ID Card and insurance card.
こちらになります。
Here you are.
ありがとうございます。自己負担費用は50ドルです。
Thank you. Your co-pay is 50 dollars.
症状 symptoms
予約、受付が終わったあとは、いよいよ診察です。
症状は英語で、symptomsといいます。
どうされましたか?
What are the symptoms?
上記の様に医師に様子を聞かれると思うので、痛みや症状を詳しく伝えましょう。
痛みの意味を持つ2種類の英単語
痛みを感じて、病院に行く理由で多いものですよね。
痛みを表す英単語は、painとacheの2種類あります。
痛み全般 | pain |
ズキズキする痛み | ache |
使い分けのコツ
以下の様にpainは、痛みがどれくらいかを表現する形容詞をつけて使われます。
その一方でacheは、体の部位と一緒に使用し、症状を伝えます。
以下にて使い分けの感覚を掴んでいきましょう。
鈍い痛み | dull pain |
急な痛み | acute pain |
激しい痛み | severe pain |
頭痛 | headache |
歯痛 | toothache |
腹痛 | stomachache |
痛みを1-10で表すとどのくらいですか?
How severe is the pain on a scale of 1 to 10?
8です。ひどい頭痛がします。
8. I have a bad headache.
今朝からずっとお腹が痛いです。
My stomach hurts really bad since this morning.
ひざを動かすと痛いです。
It hurts to move my knee.
誤ってナイフで指を切ってしまって痛いです。
I cut my finger with a knife accidentally and it hurts.
医師以外の職業を英語で何と言う?
ここからは、知っていると役に立つかもしれない、職業の英語表現を紹介します!日英での表現の違いも見てみてくださいね!
司法書士 | judicial scrivener |
会計士 | accountant |
公務員 | public officer |
civil servant | |
government worker | |
消防士 | firefighter |
警察官 | police officer |
整備士 | mechanic |
調理師 | licensed cook |
弁護士 | lawyer |
attorney | |
宇宙飛行士 | astronaut(アメリカ宇宙飛行士) |
cosmonaut(ロシア宇宙飛行士) | |
トリマー | groomer |
弁護士をlawyerと習った人は多いと思いますが、地域によってはattorneyとも呼ばれます。また、宇宙飛行士はアメリカとロシアでは単語が異なるというのも興味深いですね!
また、犬・猫などのシャンプーやカットをするお仕事をトリマーと呼びますが、これは日本独自のものです。英語ではgroomerと表現します。
まとめ
一言に医者といっても、日本語と同様、専門ごとに違った名称がありましたね。これらの違いを情報として知っておくだけでも、現地で病院を探す際や診察の際にパニック回避に繋がります。
また、英語での職業表現ですが、トリマーのように、私たち日本人が英語だと思って使っていた言葉が、実は英語では使われていない場合もありました。この機会に英語での自分の職業名を確認しておくのも良いかもしれません。
このようなことを知っていると、話題のタネにもなりますよね。ぜひ、旅行前などに読み直してみてくださいね!