「洋服」は英語でなんて言う?clothesとclothingの違いは?英会話で役立つ単語や表現も紹介

洋服を英語で?と言われてまず思い浮かぶのは、中学で習うclothesではないでしょうか。
この単語と混同されやすいのがclothingやclothです。単数形?複数形?それとも違う意味?といった疑問をこの記事では解決していきます。
洋服に関する実用的な単語や、日常英会話でも使えるフレーズも併せて紹介します。記事にある情報を、ぜひあなたの英語学習の参考にしてみてください。
clothes?clothing?cloth?
この3つの単語はどう異なるのでしょうか。読み方(発音)も含め見ていきましょう。
clothes
衣服を意味する一般的な語彙です。語尾にsがついていますが、実はこの単語は不可算名詞のため、この場合のsは複数形の意味を持ちません。つまり3 clothesという表現はできないということです。
※clothesは文法上は「複数形」ではありませんが、基本的には2枚以上の衣類を意味します。
そうなると浮かんで来るのが、具体的に服の枚数を指定して表現する時はどうするのか?という疑問です。この場合はclothesを使わず3 t-shirts、5 skirtsのように表します。
例文を見てみましょう。
旅行に服を何枚か持っていきます。
I will take some clothes on my trip.
では、clothesの発音記号と読み方を見てみましょう。
音声 | 発音記号 | カタカナ読み(発音の目安) | |
---|---|---|---|
clothes | klóuz | クロウズ |
発音は「クロウズィズ」と間違えやすいので注意が必要です。閉じるを意味するcloseと同じ発音と考えると覚えやすいです。
clothing
衣類全般を表します。clothesとの違いは、clothingのほうが大きな括りである点です。clothes=服、clothing=衣料品と考えると良いでしょう。デパートなどの衣料品コーナー(売り場)はclothing section、衣料品店はclothing storeとなります。
発音はこちらです。thを発音する時に「ス」ではなく「ズ」と音が濁る点に気をつけます。
音声 | 発音記号 | カタカナ読み(発音の目安) | |
---|---|---|---|
clothing | klóuðiŋ | クロウズィン(グ) |
cloth
布切れを表す単語です。この用語が派生してclothesになりますが、cloth単体では洋服の意味は持ちません。clothの複数形はclothsです。発音を見てみましょう。
音声 | 発音記号 | カタカナ読み(発音の目安) | |
---|---|---|---|
cloth | klɔ’θ | クロォス |
ポイントは発音記号最後の「θ」の部分です。舌先を上の前歯に当ててその隙間から息を出すと、日本語の「ス」に近い音声になります。このthの発音は、無声音「θ」と有声音「ð」ともに、日本人が苦手とする発音の一つとして知られていますね。
outfitはclothesの類義語
日本人にはあまり馴染みのない単語ですが、outfitはひとそろいの(一式の)服というニュアンスを持ちます。上下の服や、場合によっては帽子や靴も含まれます。例えば子どもにお遊戯会の衣装を用意してあげる時、可愛らしい靴下や帽子などもつけて1セットで渡してあげますよね。乗馬などのスポーツ専用のウェアにも使える用語です。
息子から、幼稚園のお遊戯会にスパイダーマンの衣装を用意してほしいとお願いされた。
My son asked me to prepare Spider-Man’s outfit for the play at his preschool.
乗馬レッスン用のウェアを新調した。
I got a new outfit for my horse-riding lesson.
色々な種類の服を英語で言ってみよう!
日常生活でよく使う単語をまとめてみました。単語を知っているだけではあまり意味がないので、積極的に英会話に取り入れながら練習してみてくださいね。
トップス
Tシャツ:
t-shirt
(ビジネス用の)ワイシャツ:
dress shirt
ノースリーブ:
sleeveless
長袖シャツ:
long-sleeved shirt
トレーナー:
sweatshirt
※trainerはアメリカ英語では訓練する人、イギリス英語では運動靴という意味なので、洋服には使えません。
パーカー:
hoodie
ベスト:
vest
ジャケット:
jacket
※前開きで腰丈くらいのアウターを指します。
防寒用コート:
overcoat
ボトムス
スカート:
skirt
半ズボン:
short pants
長ズボン:
pants
※半ズボンと区別したい時はlong pantsと言いましょう。また、イギリス英語では一般的にtrousersと言います。
ジーンズ(ジーパン):
jeans
スラックス:
slacks
※pantsと比べてややフォーマルな表現。
スーツ用の長ズボン:
dress pants
下着の(パンツ):
underwear(男性用)
panties(女性用)
※共にアメリカ英語
その他
ドレス:
dress
※普段着にも使えるワンピースや、華やかな場面で着るドレスなど幅広く使えます。なおone-piece dressの他に、上下が分かれているtwo-piece dressもあります。
水着:
swimsuit
スーツ:
suit
※仕事用のかっちりしたスーツのイメージです(男性用女性用ともに使用可)。
男性服:
men’s wear
女性服:
ladies’ wear
※複数形の所有格です。アポストロフィーの位置に気をつけましょう。
衣類のタグで見かける服の素材については、こちらが参考になります。
洋服ダンスや洋服のお直しってどう言うの?
ここでは、パッと思い浮かびにくい洋服に関連する用語を見ていきます。
(洋服を入れる)タンス:
closet
※イギリス英語ではwardrobe
洋服のお直し:
alter
※alterの辞書上の意味は(部分的に)変える、改造する。お直し代はalterations cost
(指輪やネックレスなどの)アクセサリー:
jewelry
※辞書には宝石という意味でも載っていますが、jewelryは宝石がついていないアクセサリーにも使用できます。なお、英語のaccessoryは「小物(服飾品)」というニュアンスが強く、日本語のアクセサリーとは異なります。
服屋さん:
clothing store(shop)
※clothes store(shop)やboutiqueも同義語です。
重ね着をする:
put on clothes in layers
※layerの直訳は層です。英語表現では服を層のように着るという意味合いになりますね。
海外旅行でも使える!服やファッションに関する英会話フレーズ集
異国を旅する時に楽しみたいものの1つが買い物ですよね!
せっかく服についての英語を勉強してきたので、実践で使えるショッピング英会話フレーズも一緒に覚えましょう。
(商品を指差しながら)あれを見せてください。
I’d like to take a look at that.
他の色はありますか?
Do you have another color?
他の柄はありますか?
Do you have another print?
もうちょっと小さいサイズはありますか?
Do you have a smaller size?
もうちょっと大きいサイズはありますか?
Do you have a bigger size?
スカートを購入したいのですが。
I’d like to purchase a skirt.
I’m looking for a skirt.
ゆったりとした服がいいです
I would like to have loose clothes.
試着はできますか?
Can I try this on?
試着室はどこですか?
Where is the fitting room?
※試着室はfitting roomです。
パーカーを探しているんですが。
I’m looking for a hoodie.
少しキツいです。
It’s too tight.
少しゆるいです。
It’s too loose.
もう少し袖が長いものはありますか?
Is there something with a little longer sleeve?
お似合いですよ。(※店員さんの言葉。友達が試着したときの誉め言葉にも使えます◎)
It looks good on you.
お買い物のポイントは、実際に試着してみること。また、商品が気に入らない時は店員さんを呼んで、好みをはっきりと伝えましょう。
お目当ての服の売り場を訪ねたい人には、こちらの記事もおすすめです。
まとめ
今回は「洋服」を表すclothes、clothingという混同しやすい2つの英単語を解説したり、もう1つの紛らわしい単語clothについても紹介しました。
併せて、普段私たちが身につけている様々な服の英名や、ショッピングでそのまま使える表現も勉強しましたね。
特に紹介したフレーズについては、中の単語を入れ替えながら口に出して練習しましょう。
英会話上達の近道は、英語でコミュニケーションを取る環境に身を置くことです。相手の英語が理解できなかったり、言いたいことが上手く言葉にならない場面が必ずあります。
そんな時は、難しい単語をひねりだそうとせず、自分の知っている単語や表現で伝えるという心持ちでいると、英会話がもっと楽しくなります。
そうして経験を積みながらコツコツ学習を続けていれば、語彙力は自然と付いてきますよ!