日本語でも英語でも、会話の中でよく話題になるのは「最近何があったのか」ではないでしょうか。
一口に「最近」と言っても、「昨日」や「先週」といったある時点の話かもしれません。
もしくは、「ここ最近」と継続している話題かもしれませんね。
また、「昔と比べて最近は」という話題の場合もあります。
当然、英語にもそれぞれの状況にぴったり合う表現が存在するのです。
今回はそれぞれの場合で、どんな表現を使うべきか、詳しくご説明します。
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>英語が上達する1日3分の無料メール講座<「recently」過去のある時点での出来事
「recently」という表現は過去に起きた出来事で、かつ既に終了している出来事について使います。
既に終わっている話なので、過去形(-ed)や現在完了形(have + -ed)、過去完了形(had + -ed)を用います。
日本語では、「最近」や「この前・この間」などと訳されることが多いです。
この前両親と会いました。
I saw my parents recently.
彼は最近ニューヨークへ行きました。
He has been to New York recently.
ちなみにブログなどでの「最新記事」を英語で表すと「Recent post」となりますね。
これは、こちらも記事が投稿されたのは過去の事で、投稿する、という行為自体が完了しているため「Recent」が使われています。
「lately」過去から今まで続いている出来事
「lately」という表現は、過去のある時点から始まって今現在にも継続している事柄に対して使用する表現です。
そのため、現在完了形(have + -ed)や現在進行形(be + -ing)と一緒に使われます。
「最近~した?」と尋ねる時(疑問形を使用するとき)や、「このごろ~してないんだ」と否定形を使用する際にも使える表現です。日本語では「最近」「近頃」「この頃」と訳されることが多いですね。
最近このレストランでよく食事しています。
I often eat at this restaurant lately.
最近、忙しいのですか?
Have you been busy lately?
近頃彼女と会ってません。
I haven’t seen her lately.
こんな英語表現もご紹介。
⇒ 「忙しい」は「Busy」だけじゃない。忙しさを表す5つの英語表現
「these days」過去と現在を対比させた表現
「these days」という表現は、基本的に過去のある時点での状況や環境などと、現在の様子を対比して話す際に使用します。
過去との対比として使用する場合は現在形(do)を使用しますが、継続して何かをしている、という場合には現在進行形(be + -ing)を用います。
日本語では「最近では」や「近頃は」、また「ここ最近」「このところ」と訳されることが多いです。
近頃は(以前と比べると)あまり酒を飲んでいません。
I drink less alcohol these days.
ここ最近、英語の勉強のためにBBCのドラマシリーズを見ています。
These days, I’m watching BBC drama series for learning English.
「nowadays」「these days」のよりフォーマルな表現
「nowadays」は基本的に「these days」と同じ意味を持ちますが、よりフォーマルな表現です。
「nowadays」と「these days」の違いは、「these days」は個人的・日常的な話題に対して使われることが多いですが、「nowadays」は世間一般・社会的な話題に対してよく使われます。日本語では、どちらも「最近では」とよく訳されています。
最近では、コンシューマーは主にスマートフォンでゲームを遊んでいます。
Nowadays consumers mainly play games on smart phones.
最近は、着物に対する需要があまりありません。
There’s not much call for kimonos nowadays.
「最近」を表す応用表現
基本的な「最近」の英語表現は、上記の4つ。
その他にも、実は使える表現はいくつか存在します。それぞれのニュアンスにまとめて、いくつかのパターンを紹介します。
-「recently」に似た表現:
not long ago, a short time/while ago
この2つのフレーズには、過去の一点を表す「ago」が使用するため、必ず過去形の文章で使われます。
どちらも現在の時点からあまり遠くない過去を示す表現なので、「つい最近」や「しばらく前に」と訳されます。
つい最近、彼はこの近所に引っ越してきました。
Not long ago, he moved to this neighborhood.
ジョンとジェーンは、しばらく前に別れました。
John and Jane broke up a short time ago.
-「lately」に似た表現:of late, latterly
スペルからも想像できそうですが、「lately」とほとんど同じ意味を持ちます。
しかし、疑問文や否定文には、あまり使われない表現なので、ご注意ください。
最近、仕事でとても忙しくしています。
I’ve been very busy with my work of late.
最近、彼はアシスタントマネージャーとして働いています。
Lately, he’s been working as an assistant manager
-直近の期間を示す表現:
in the last few ~,
in the past few ~(days/weeks/months/years)
ニュアンスとしては「these days」や「nowadays」と近い表現です。
「ここ数日・数週間・数カ月・数年」と、どれくらい「最近」の出来事・状況なのかを示します。
「in + 期間」は、見ての通り期間を表しているので、完了形と合わせて使用するのがいいでしょう。
ここ数カ月、彼女は夫の文句ばかり言っています。
She has been complaining about her husband in the past few months.
-今・現時点での状況・状態を示す表現:
current/currently
習慣として長く続くものもあれば、頻繁に変わるものもあります。
それはダイエットの種類だったり、お気に入りのショップだったり、ファッションだったり。
このような話題で「最近~をしています・~が好きです」という時には、今・現時点であることを意味する「current/currently」を使いましょう。
このカフェが最近のお気に入りです。
This is my current favorite café.
最近ローカーブダイエットに挑戦しています。
Currently I’m trying low carb diet.
-「ついさっき」の表現:
just now
「just now」は、ついさっき、もしくはたった今、という、とても近い過去を表します。
ちなみに現在形でも同じ表現が使われることがありますが、その場合は「まさに今」と現在の状況を強調していることになるため、使用する際には時制に気を付けましょう。
ついさっき、最後の席がとられてしました。
The last seat was taken just now.
まとめ
今回は、日常的に会話の中でよく使われる「最近」をあらわす英語表現をいろいろご紹介してみました。
日本語ではあまり細かく使い分けていなくても、英語では意外と細かい使い分けルールがあるので少し混乱するかもしれませんね。
まずは、基本の4表現の使い分けに慣れてから、応用表現に広げていけば、もっと英会話が楽しいものになるはずです!