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「ご無沙汰しております」英語で丁寧さを表現するには

ご無沙汰しておりますは、日本でもビジネスなどで大変よく使う挨拶です。

英語には日本語と比べてあまり丁寧な表現がありませんが、その代わり丁寧に聞こえるような表現にするためのジェスチャーや声のトーンの使い方があります。

今回は、ご無沙汰しておりますを例に、英語での丁寧な表現をするときのコツについて、紹介します。

英語では丁寧な表現が存在しない?

ご無沙汰しておりますを英語にすると

It’s been a long time.

となります。

この、It’sIt hasの短縮形でIt has been a long time.

という表現です。

ちなみにこの表現、挨拶フレーズ一覧などの表現集では、久しぶりと訳されていることもけっこうあります。
そのため、日本人の多くの方は、対訳を久しぶりと覚えてしまっているのではないでしょうか。

しかし日本語に置き換えて考えてみると、久しぶりとご無沙汰しておりますは、かなり丁寧さの度合いが違いますよね。

ではどのようにIt’s been a long time.の表現の仕方を工夫すると、ご無沙汰しておりますと久しぶりというニュアンスを区別した表現になるのでしょうか。

丁寧さを出すコツ

日本語の場合は、謙譲語・尊敬語・丁寧語といった敬語が存在するため、相手への敬意を文章で的確に表現することができます。

一方、英語というのは基本的にとてもカジュアルで、丁寧な表現があまり使われないケースが多い言語です。

英語には敬語がないと良く耳にするのは、そのためでしょう。

こうした英語独特の事情はありますが、丁寧な表現や敬意を表す方法がない訳ではありません。

ではどのように丁寧さを表現するのか、これからそのコツをご紹介します。

sirを付けるだけ!

最も簡単で覚えやすい表現は、sir

です。

呼びかけや文章の最後に、男性にはsir(サー)を付けることで、ただのHello.

Hello, sir.

という丁寧な表現に変わります。

男性のsirに対して女性にはma’am(マーム)

を使うのが一般的とされていますが、現在、この単語を使うときには少し注意が必要だといわれています。

ma’amと呼ばれると、そんなに老けてないから!と気分を害する女性もいるらしいのです。

よって、20・30代の女性には、miss

を使った方が無難かもしれませんね。

そしてsirを付けて丁寧な文章に変えても、ニヤニヤ笑ったり吐き捨てるような感じで言ったりしてしまっては、上手く敬意が伝わりません。

そこで重要となるのが、(顔の表情)facial expression

や声のトーンです。

sirという表現を最後にくっつけ、どのような表情やトーンでものを言うのかによって、相手に丁寧な感じに聞こえるか聞こえないかというのが決まってくるケースがかなり多くあります。

例えば、カフェでコーヒーを渡されるときを想像してみてください。

同じ(はいどうぞ。)Here you go.

という表現であっても、笑顔で言われた時とぶっきらぼうに言われたときとでは、受ける印象が全く異なりますよね。それと同じことです。

ジェスチャーや声のトーンで工夫する

たとえば

Oh, it’s been a long time.

と表現する場合と

Oh, it’s been a long time, sir.

と表現する場合とでは、

伝えたい内容は同じです。

しかし目の前の相手と会話するときの表情やジェスチャー、言い方や声のトーンを変えることによって、ご無沙汰しております、という丁寧なニュアンスが加わります。

落ち着いたトーンで、やっと会えましたね~と言わんばかりの表情とあたたかみのある抑揚を付けて言うと良いでしょう。

It’s been a long time~は、ビジネスシーンでも使えます

久しぶりに取引先を訪問したときの挨拶はもちろん、ビジネスメールでもIt’s been a long time.は使えます。

定番フレーズを少し、ご紹介しておきます。

以前にご連絡を差し上げてから、大変ご無沙汰しております。
It has been a long time since I last contacted you.

この前お会いして以来、ずいぶんご無沙汰しております。
It has been a long time since I saw you last.

メールではこのままでも大丈夫ですが、会話では少し表現方法にも気を付けて丁寧なニュアンスを強めてくださいね。

ご無沙汰しております:もう一つの表現

ご無沙汰しておりますという表現として、

Sorry for being a stranger.

もあります。

strangerは、見知らぬ人・他人・よそ者のことで、次のように使う単語です。

例文1
彼女は知らない人と会話をするのが得意です。
She is good at talking to strangers.

例文2
質問:すみません、駅への道を教えてもらえますか?
Excuse me, could you tell me the way to the station?

返事:ごめんなさい、この辺りのことはよく知らないんです。
Sorry, I’m a stranger here.

こうした意味から考えると

知らない人になっちゃってごめんなさい。
Sorry for being a stranger.

となります。

これはつまり、しばらく連絡を取っていなかった、会っていなかったから、他人とか知らない人みたいになっちゃってごめんなさい、という感じの表現です。

stranger(知らない人)になっちゃうくらいに連絡を取ってなかったことと謝罪の意味を合わせて、ご無沙汰してますというニュアンスを出しています。

strangerは、知り合いからのメールタイトルや冒頭の挨拶などでもHello, stranger!

という感じで使われることがあります。

これは、しばらく会っていない人に挨拶をするときの口語表現です。

直訳すると、やぁ、知らない人!という面白い意味になってしまいますが、先ほどの解説と同様、見知らぬ人になるくらい連絡を取っていなかったねというニュアンスになります。

sirを付けるかどうかもありますが、久しぶり!とご無沙汰しておりますの境界線は、主に表情や声のトーンです。

It’s been a long time.
Sorry for being a stranger.

ぜひ丁寧なニュアンスを添える工夫と一緒に、覚えてみてくださいね。

まとめ

自分の声のトーンによって、相手に丁寧な感じで伝わるのか、すごくラフな感じで伝わるのか印象が大きく変わります。

日本人の多くは、感情をオープンにしたりジェスチャーを加えたりして話すことが苦手かもしれません。

日本語の場合、言葉自体に目上の人や友達への敬意・感情の度合いを表す表現が多いため、感情をオープンにしたりジェスチャーを加えたりして話す必要があまりありません。結果として、日本人には、そもそも感情表現豊かに話す習慣がないといえます。

しかし英語を話す場合は、少し大袈裟だと思うくらいのジェスチャーの使い方をしないと、相手に敬意が伝わらないことが多々あります。

気後れせずに相手に敬意を表すようなジェスチャーをしつつ、sirなどの言葉を使えば丁寧な印象を与えることができるはずです。

とはいえ、どう丁寧さを表現するかは人それぞれですし、工夫次第でもあります。

インターネットでは、この英語ぷらすを始め、ビジネス敬語ガイドや例文付きの英文メール(手紙)の書き方・電話の掛け方をまとめた記事など、たくさんの場面を想定した解説サイトが存在します。

最近の英語表現の使われ方や、それによってネイティブが受ける印象も知りたいときには、ネイティブが主催する一言英会話などを参考にしても良いでしょう。

長い期間会っていない仕事関係の人や友達に、丁寧に自分の気持ちを伝えられるよう、さまざまな手法を調べて、実践してみてくださいね。

動画でおさらい

「ご無沙汰しております」英語で丁寧さを表現するにはを動画で確認してみましょう。