※当サイトはプロモーションが含まれています

「so as to」「in order to」「to」は似て非なるもの!きちんと理解してネイティブのように使い分けよう

~するためにを英語で表現したいとき、どのような単語もしくは英語表現が思い浮かびますか?中学生レベルだとto、高校生レベルだとin order toが思い浮かぶ人が多いでしょうか?

これらはもちろんどちらも正解です。~するためにを意味する表現としては、so as toin order totoの3通りの表し方があります。

では、この3通りの表現、どれを使っても同じなのでしょうか?

今回は、これら3つの表現の正しい使い分けを身につけるために、so as toとin order to、toのそれぞれの使い方と用法上の注意点を英語フレーズと共に紹介します。

意味:動作の目的を表す

so as toin order toto、日本語にするといずれも「~するために」という意味で、動作の目的を表します。

また、いずれもso as to不定詞in order to不定詞to不定詞として使われるため、toに続く動詞は必ず原形を使います。
例文をみてみましょう。

彼女に会うために道を変更した。
I changed my way so as to see her.

I changed my way in order to see her.

I changed my way to see her.

このように文章によってはso as to=in order to=toが成り立ち、意味もニュアンスも同様で、書き換えが可能です。
では、この「文章によっては」とは、どういうことなのか?
3つの表現の相違点を見ていきましょう。

使用場面:フォーマル or カジュアル

so as toin order toは、toよりもややフォーマルな表現です。
例えば、事務文書や契約書などの重要文書では、so as toin order toの方がtoよりも一般的に使われます。

フォーマル度:
toin order toso as to

決してフォーマルな英文でtoを使ってはいけない、ということではないので、使用場面に関しては留意しておく程度にしましょう。

次からは、留意点ではなく、注意点になります。

注意点①:否定形

否定形「~しないために」を表す場合

toの前にnotを挿入します。

so as not to / in order not to / not to

nottoの後ろや句の前には付かないので注意しましょう。では、先述の例文を否定形にしてみましょう。

彼女に会わないために道を変更した。
I changed my way so as not to see her.

I changed my way in order not to see her.

I changed my way not to see her.

これらの文は、文法的には間違いではありませんが、否定文では一般的にin order not toが使われます。

彼女は単位を落とさないように一生懸命勉強した。
She worked hard in order not to fail at the class.

注意点②:文頭での使用

so as toin order totoの3つとも文頭での使用はできるのでしょうか?

文法的には3つとも使用可能です。
しかし、一般的にはso as toは文頭で使われることはほとんどありません。

辞書、例文検索や英会話フレーズ集といったものにもso as toを文頭で使用しているものはありません。

文頭に持ってきたい場合には以下のように使いましょう。

問題を解くためには、まず質問を理解しないといけない。
In order to solve the problem, I must understand the question first.

To solve the problem, I must understand the question first.

So as to solve the problem, I must understand the question first.と言っても間違いではありませんが、自然な表現とは言えないので、文頭でのso as toの使用は避けましょう。

注意点③:状態動詞に「to」は使えない

目的を表す動詞が状態動詞の場合は、toは使わず、so as toin order toを使います。

状態動詞とは、動作や変化でなく状態を表す動詞のことです。代表的なものとしてhave、like、know、wear、believe、seem、appear、understandなどがあげられます。状態動詞を使った例文をみてみましょう。

彼は良い仕事をしようと一生懸命働く。
He works hard in order to have a good job.

英語の勉強が好きになるには理由があるはずだ。
You must have a reason so as to like studying English.

状態動詞に対してはtoは適語ではない点に注意しましょう。
havelikeknow…ではtoは使えない、と覚えるのではなく、toは動作や変化を表す動詞にのみ使う、と覚えましょう。

to用法に関してはこちらの記事も参考になります。

まとめ

so as toin order totoの違いと用法について詳しく説明しましたがいかがでしたか?

どれも「~のために」という動作の目的を意味する表現ですが、使い方や文法上異なる点があるということを理解して頂けたはずです。

3つの表現は書き換えが可能な場合もありますが、以下の場合には書き換えは控えた方がいい、もしくは不可能でした。

否定形での使用…in order not toが一般的
文頭での使用…in order to / toが一般的
状態動詞との使用…so as to / in order toの使用のみ

使い方の注意点、用法の違いを理解したら、実際に英会話内で区別して使ってみましょう。

今回に限定したことではなく、英語勉強法として大事なことは、例文を何度も読んだり、声に出して学習することです。

そうすることで、ネイティブ感覚の自然な使い方が身についていきますよ!







2件のコメントがあります

  1. NAM

    SO AS TO は文頭では使えないのでは?

    1. eigoplus

      ご質問ありがとうございます!

      会話の中で文頭に用いることはあり、So as toを文頭に使ってはいけない、ということはありません。
      ですが文中に使うほうが一般的で自然といえます。

      文頭に使えると断定して例文を載せるのは適切ではないと思いますので、こちらの記事は修正を致します。

      ご指摘頂きありがとうございました!

Comments are closed.