despiteの意味|間違いやすいdespite ofやdespite thisなど使い方を例文で解説
英検やTOEICなど英語テストの定番として、いくつかの単語の中から適当なものを選択する問題があります。選択肢には、同じような意味の単語ばかり…。
なんとなく単語の意味を覚えているだけだと、それぞれの単語の違いがわからなくてどれを選んでいいのか…困ってしまいますよね。
今回は英語テスト選択肢問題の常連単語、despiteを取り上げます。despiteの発音や使い方、類似表現in spite ofとの違いなどを徹底的に解説します。わかりやすいように例文もたくさん掲載。どれも実用的ですぐに使えますよ!
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despiteの発音
まずは、despiteの発音から確認していきましょう。
despite
読み方をカタカナで表記すると、ディスパイトが近いですね。DEの発音はデではなく、ディとなる点、アクセントはパイにおく点に気を付けて発音しましょう。
despiteの意味
despiteの意味は、〜にもかかわらず。日本語同様、前に述べたこととは逆のことを述べる時に使います。~にもかかわらずではなく、それなのにやそれでも、ところが、しかしなどと言うこともありますね。
たとえば、「風邪にもかかわらず、学校へ行った」の場合、前に述べたこととは、相反する行動や状況を示し、それなのにやそれでもと言い換えられます。
「疲れていたにもかかわらず、がんばった」の場合、しかしやそれなのにと言い換えられ、これも逆説を示します。
風邪にもかかわらず、学校へ行った。
Despite the cold, I went to school.
疲れていたにもかかわらず、がんばった。
Despite being exhausted, I did my best.
despite ofの意味
despiteと同じく、~にもかかわらずを意味する表現にin spite ofがあります。そのせいか、despiteにofを付け加えて、despite of で~にもかかわらずとしてしまうケースがよくあります。
despiteはdespiteだけで、~にもかかわらずの意味です。of をともなったdespite ofという表現はないので、注意しましょう。
なお、despiteとin spite ofとの違いは、文法上ありません。どちらかというと、in spite ofは、びっくり感が強い状況にぴったりで、驚くことに~だと訳されることもあります。ただ、これは細かいニュアンスの違いにすぎず、despiteもin spite ofも置き換え可能です。
どちらかというと、アメリカではin spite ofよりもdespiteの方がよく使われる傾向にあります。
また、despite / in spite ofと同意(~にもかかわらず)の単語に、though, although, even thoughなどもあります。これらに関しては以下の記事で詳しく解説しているので、是非参考にしてください。
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despite thisの意味
despite ofという表現はありませんが、despite thisという表現はあります。despite thisで、それにもかかわらずやそれなのにと訳されます。thisは、文章であれば前の文章、会話中であればその場の状況などを指します。
それにもかかわらず、彼は落ち着いて見えた。
Despite this, he appeared relaxed.
even despiteの意味
even despiteという言い回しもよく使われます。この場合、同じ意味のeven thoughと混乱しているわけではありません。このevenはdespiteを強調する働きがあります。~にもかかわらずを日本語で強調と言っても、しっくりくる表現はありませんが、気持ちの込め具合が違うので、その点を加味した訳をするといいでしょう。
努力したにもかかわらず、なんと試合で負けてしまった。
Even despite his efforts, he lost the game.
despite everythingの意味
despite everythingは、いろいろあったけれども、何はともあれという意味でよく使われる表現です。
いろいろあったけど、彼女がいなくて寂しい。
Despite everything, I miss her.
despite oneselfの意味
despite oneselfは、不本意ながら、思わず、ついうっかり、知らないうちにという意味です。despite(~にもかかわらず)からは想像できない言い回しですが、これもよく使われる表現。あわせて覚えましょう!
彼はつい笑ってしまった。
He laughed despite himself.
despiteの使い方
ここからは、despiteの使い方をマスターしていきます。そのためにも、まずは、despiteとは何か?から確認しましょう。
日本語では接続詞的に用いる~にもかかわらずですが、英語のdespiteは、前置詞です。そのため、despite S V(主語+動詞)といった文章構成は成り立ちません。前置詞の後ろは名詞(または動名詞)と決まっています。そのため、前置詞であるdespiteの後ろには名詞(または動名詞)がきます。
despiteの文章の構成は以下の3パターン。文頭または文中で使われます。
①Despite+名詞(または動名詞),+文章(S V).
順調なキャリアにもかかわらず、そこには何の保証もない。
Despite the success of my career, there is no assurance.
大雨にもかかわらず、子どもたちは外で遊んだ。
Despite the heavy rain, kids played outside.
②文章(S V),+despite+名詞(または動名詞).
雪にもかかわらず、まだ電車は時刻表通りに運行している。
Trains are still on time, despite the snow.
具合が悪いにもかかわらず、彼は出社した。
He went to work, despite the sickness.
③文章(S V)+despite+名詞(または動名詞).
悪天候にもかかわらず、ゲームは続けられた。
The game continued despite the bad weather.
彼はうんと朝食を食べたにもかかわらず、たっぷりランチを食べた。
He ate a big lunch despite having eaten an enormous breakfast.
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まとめ
despiteの意味や使い方を紹介しました。
despiteの意味は、~にもかかわらずで、逆説を示す前置詞です。
in spite ofとは意味も使い方も同じ。後ろには文章(SV)ではなく、名詞または動名詞をとります。
despiteは一般的によく使われるだけでなく、英語のテストでも頻出の英単語です。この機会にしっかりとマスターしておくと、さまざまな場面で役立ちますよ!