英語で運命は5種類|fateとdestinyの意味の違いと使い方
運命を意味する英語とは?と聞かれたら、あなたはどんな単語を挙げますか?
ゲームや映画のタイトルで見かけるfate(フェイト)やdestiny(デスティニー)が思い浮かぶ人も多いでしょう。この2つは類義語ですが、実は微妙にニュアンスが異なります。
今回はこのfateとdestinyの使い方に加え、その他の運命を表す英語について例文を交えて説明していきます。運命のパートナーや大切な人に伝えたい名言や、グッと心に刺さる言い回しも紹介します。
それでは早速見ていきましょう!
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fateの意味と例文
fate |
発音:féit |
カタカナ読み(発音の目安):フェィトゥ |
fateは悪い事柄に対して使うことが多く、敗北や死など人間の力では回避できない運命を意味します。日本語の宿命に近いニュアンスです。また使用頻度は低いですが、ネガティブなイメージから派生して破滅や死を直接表したり、会社の人事決定や裁判の判決など、最終的な結末を表す用語としても使えます。
彼女が若い頃に癌になったのは運命だったのかもしれない。
It might be fate for her to get cancer while young.
前もって自分の運命を知ることは誰もできない。
Nobody can know their fate in advance.
彼は判決の結果にとてもうろたえた。
He was so upset about the fate of judgement.
destinyの意味と例文
destiny |
発音:déstəni |
カタカナ読み(発音の目安):デェスタァニィ |
ポジティブな事象に対して使われることが多く、物事の流れによって自然にもたらされた運命と捉えることができます。
fateとdestinyの大きな違いはネガティブかポジティブか、そして人の意思決定や人知に影響を受けるか受けないかという2点にあります。
すべての情熱には、運命がある。
Every passion has its destiny.
医者として多くの子供を救うことは彼女の運命だった。
It was destiny for her to save many children as a doctor.
その歴史的事件が世界の運命を変えた。
The historical event changed the destiny of world.
私たちの運命を決めるのは星座ではなく、私たち自身の中にある。
It is not in the stars to hold our destiny but in ourselves.
自分の星座を英語で言えますか?詳しく知るにはこちらの記事がおすすめです。
fateとdestinyを使った関連英語
運命の出会い、運命の人など、恋人とのロマンティックな要素も含まれる運命という言葉。これをぜひ英語で言ってみませんか?相手との話がきっと盛り上がるでしょう。その他知って得する関連表現もまとめてみました。
私達の出会いは運命だね。
It’s fate that we are together now.
We were meant to be together.と言ってもOKです。
be meant to〜の直訳は〜することになっている / 〜しなければならないですが、そこから派生して運命づけられたと訳すことができます。
運命の人:
a man of my destiny
相手が女性の場合はa girl of my destinyとなります。恋人を指す場合one’s soul mateがよく使われます。
運命を切り開く:
work out one’s own destiny
work outはジムなどで体を動かすことにも使えるイディオムですが、ここでは解決策を見つける / 自ら切り開くという意味で使います。one’sの部分はmy、your、herなどの所有格を入れてください。
運命に逆らう:
go against fate / fight against fate
againstは〜に反してという意味を持つ前置詞です。
運命のいたずら:
a twist of fate / an irony of fate
twistはねじれ、ironyは皮肉という直訳ですが、運命がねじれた結果、予期せぬ皮肉な展開を迎えるとイメージしてみましょう。
運命の時:
a moment of destiny / an hour of destiny
運命共同体:
in the same boat
fateやdestinyを使わない例外です。フレーズにすると
We are in the same boat.
で、同じ船に乗っている=運命共同体だという意味になります。英語らしい使い方ですね。
ベートーヴェンの名作品「運命」:
Symphony No.5 c-minor
日本語訳は交響曲第5番ハ短調で、英語では基本的にfateを使わずに表記します。なお、ベートーヴェンの母国語ドイツ語では、Schicksalssinfonie(運命交響曲)と呼ばれます。
運命の相手と愛をささやき合おう!恋人や夫婦間で使われる英語表現については、こちらの記事が参考になります。
運命を意味するその他3種類の英単語
fateとdestiny以外にも運命を表す英単語があります。辞書上の記載だけでは何がどう違うのかが分かりにくいため、1つずつ見ていきましょう。
doom
doom |
発音:dúːm |
カタカナ読み(発音の目安):ドゥゥーム |
ついドームと発音してしまいがちなので、読み方に注意してくださいね。fate同様に悪い運命を指しますが、fateに比べ硬い表現であるのが特徴です。神が下す最後の審判という意味合いもあります。またdoomは他動詞として運命づけるという意味も持ちます。
彼は戦場で死ぬように運命づけられていたようだ。
He was doomed to die on the battlefield.
彼は最後の審判で、罰に直面しなければならないだろう。
He will have to face the punishment for him at the crack of doom.
fortune
fortune |
発音:fɔ’ːrtʃən |
カタカナ読み(発音の目安):フォー(ル)チャン(ヌ) |
幸運や繁栄・財産などの肯定的な意味があり、ローマ神話に出てくる運命の女神fortuna(フォルトゥーナ)が語源とされています。日本語の、運が良かった、ラッキーに近いニュアンスです。アメリカ文化として知られるフォーチュンクッキー(おみくじクッキー)もこのfortuneに由来します。運命を占うクッキーということですね。
運命の女神は、勇気ある者に味方する。
Fortune favors the brave.
最後に幸運が微笑み、彼は生き延びた。
At last, fortune smiled on him and he survived.
lot
lot |
発音:lɑ’t/lɔ’t |
カタカナ読み(発音の目安):ラァトゥ/ロォトゥ |
a lot of〜(たくさんの〜)で知られるlotですが、名詞の場合は、くじ、抽選という意味になります。日本語の宝くじを表す単語lotteryを例に取るとイメージしやすいですね。他にもlotはくじ引きのように偶然に割り当てられた運命やめぐり合わせを意味します。
不思議な運命のめぐり合わせに驚いた。
I was surprised at the mysterious lot.
誰が勝つかは、くじで決めよう(運命に任せよう)。
Let’s decide the winner by lot.
まとめ
今回の記事では、fateとdestinyを中心に、全部で5種類の運命に関する英単語を紹介しました。それぞれ使い方のコツが掴めましたか?
使い分けをマスターするには、ニュースなどを観ながら朗報にはfortune、訃報にはfateなど、どの英単語が適しているか、自分で質問→回答してみると良いでしょう。ゲーム感覚で毎日少しずつやってみてくださいね。
英語は使って覚えていくことが肝心です。1日に3分でも、英語と真剣に向き合う時間を設ける事で、英語力は確実に伸びていきます。
地道ではありますが、
Remember, every passion has its destiny.
~すべての情熱には、運命がある~のフレーズをお忘れなく!