suggestion?proposal?提案するとき・提案を受けるときの正しい英語表現
「英語でプレゼンテーションはなんとかなるけど、交渉や駆け引きはちょっと…」
こんな不安を抱えている方も多いのではないでしょうか。
英語の会議でもっとスマートにプランを提案したい!
英語の交渉で、聞くばかりでなく積極的に仕掛けたい!
良い提案があるけど、英語でうまく伝える自信がない!
そのような英語で提案する時の悩みを解決するため、今回は、ビジネスシーンで使われるさまざまな英語表現や注意点を以下の順に紹介していきます。
- 提案を意味する単語とそのニュアンス
- 提案するときのフレーズ
- 主語に気を付ける
- 提案を受けたときのフレーズ
- 添えたいおすすめのフレーズ
ビジネスシーンでよく使われる日本語のフレーズの和訳をいくつか紹介しますので、発音もマスターし、ぜひさまざまな場面で使ってみてくださいね。
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提案を意味する単語とそのニュアンス
提案を意味する単語はいくつかありますが、中学校、高校で習った単語なら覚えている!という方も多いのではないでしょうか。
suggestion(名詞)
proposal(名詞)
辞書で意味を確認してみると、suggestionもproposalも提案する時に使える丁寧な表現ですが、少しニュアンスが異なります。
suggestionは相手に改善や企画などを提案する場合に使い、相手に選択肢を残す少し控えめなニュアンスになります。
その一方で、proposalは、目的や計画、意志などを伴った積極的な案を提案する時に使います。結婚するときのプロポーズというカタカナ英語も、この英単語が由来ですね。suggestionよりも、より公式な意味合いが強いため、行政などのオフィシャルな場で使われることが多いです。
suggestionとproposalの違いが分かったところで、実際にネイティブが良く使う表現の使い方を例文を参考にしながら確認してみましょう。
提案するときのフレーズ
控えめに提案したいとき
いい考えがあります。
I have a good suggestion.
あなたがたにいくつか簡単な提案をさせてください。
Let me make some brief suggestions to you.
積極的に提案したいとき
新プロジェクトに良い提案があります。
I have a proposal for our new project.
提案/提案書のご検討、よろしくお願いします。
Please consider this proposal.
suggestionとproposalのニュアンスの違いが掴めてきたでしょうか。
カジュアルに提案したいとき
また、少しカジュアルな表現になりますが、提案という単語を使わず、このようなフレーズで相手に提案することも可能です。
~するのはどう?
What about~ing?
How about~ing?
パッケージを変えるのはどう?
What about changing the package?
How about changing the package?
~するというのはどうでしょう?
What do you think about~ing ?
新しい顧客をターゲットにするのはどうでしょう?
What do you think about targeting new custmomers?
~ingの部分にいろんな動詞を入れることができます。
例えば会議中、みんなで改善策を模索しているときに、ブレインストーミングしながらアイディアを出し合うこともあると思います。
そのようなときに、自分のひらめきを端的に使える便利な表現です。
ぜひさまざまな動詞と組み合わせて、これらのフレーズを使い回してみてくださいね。
次は、提案するときに気を付けたい主語の使いわけ方について英会話フレーズを交えながら紹介します。
プライベートの友人へのお誘いならこちらの記事も参考になります。
主語に気を付ける
提案する時の主語はwe?それともI?weで始めると相手の会社も含まれる?
などと、主語に迷ってうまく話し出せないことがある方もいるのではないでしょうか。
一般的にweは会社の代表としての提案で弊社という印象を与え、Iは私、すなわち個人的な印象になります。例えば先ほどの、
(私には)いい考えがあります。
I have a good suggestion.
こちらのフレーズの場合、会議中に自分で用意してきたプレゼンを発表したい場合や、自分が思いついた意見や提案を共有したいときに使えます。
一方で、このフレーズを、
(私たちには)いい考えがあります。
We have a good suggestion.
とすると、会社として提示したい考えや提案があるという印象を相手に与えます。
場合によっては、次のように、御社と弊社をあわせてweを使うこともできます。
我々全員でより良い改善策を再考しませんか?
How about we all reconsider for better solutions?
先ほどの
新プロジェクトに良い提案があります。
I have a proposal for our new project.
というフレーズのourも、弊社と御社で協働して行うプロジェクトというニュアンスを相手に伝えることができるフレーズです。
このように、weやourが弊社を意味するのか両社を意味するのかは、場面や文脈によって変わります。相手が汲み取ってくれることが多いので、自信を持って使ってみてください。
英語で大切なのは主語。相手へ提案する時に会社や上司の意見でも、自分が伝えるならI(私は)でスタートしても構いません。また強気で進めたい場合にはあえてIを使うことも、交渉を有利に進めるためのテクニックのひとつです!
提案を受けたときのフレーズ
提案を受け入れる
今度は反対に、提案を受けたときの返答の仕方を確認してみましょう。
弊社(私は)そのご提案を受け入れます。
We(I) will accept that proposal.
先ほど確認したように、proposalはよりオフィシャルな意味合いを持ちます。
会社間での契約を成立させるときなどによく使われるフレーズです。
提案に反対する
また、相手の提案に同意できない場合もありますね。
その場合、
I don’t agree with you.
と言うと、あなたと意見が合いませんと相手を攻撃しているような印象を与える言い方になってしまう可能性があります。
そのような場面ではこのように伝えてみましょう。
すみませんが、その提案には賛成できません。
I’m afraid I can’t support that proposal.
このように言い換えることで、相手を尊重する姿勢が伝わります。
改善策を求める
また、提案に反対するとまではいかなくとも、提案の改善を求めたいこともあるでしょう。
そんな場面で使えるフレーズがこちらです。
頂いた提案を再検討いただけますか?
Would you reconsider your proposal?
提案された内容を一通り確認したあとで、この一言を良い、改善してほしい点を順番に伝えていくと良いでしょう。
添えたいおすすめのフレーズ
相手に改善策を求めるときや、交渉や会議でのコミュニケーションは双方向です。
相手の意見に対して、自分の意見を提案をすることもありますよね。そんな場面で、例えば、相手からの提案に対する自分の意見を述べる前に、
あなたの意見は理解しました。
I can see your point of view.
と一言付け加えると、自分の意見を一方的に主張しているような印象が弱まった言い方になり、相手もあなたの提案を聞く体制が整います。
では、例文を見てみましょう。
あなたの意見は理解しましたが、利益の方がブランディングより重要だと思います。
I can see your point of view, but I think profits are more important than branding.
このような一言を加えることで、お互いが気持ち良く提案を出しえる雰囲気を作り、良い会話の流れを作ることに繋げることができます。
ほかにもある提案のフレーズならこちらの記事も参考になります。
まとめ
今回は、英語で提案をするときや提案を受け入れるときに使える単語、添えたいフレーズの一部をご紹介しました。
英語の会議や交渉は、相手の提案に対し自分の意見をうまく伝えられるか心配になりますよね。
そんな緊張感のある会話の中で大切なのは相手を論破するのではなくリスペクトする姿勢。
proposalやsuggestionで提案をする前に、I see your point.など相手をリスペクトするフレーズを添えると、意見を交わしやすい雰囲気を作ることができます。
今回紹介したフレーズを、是非、さまざまな場面で使ってみてくださいね。
表現ニュアンスの違い、細かい部分に手が届く表現を毎回頂き有り難うございます。
とても感謝しております。有り難うございます。