英語で「来月いっぱいで辞めたいのですが」の言い方
アルバイトや仕事、習い事や塾を辞めたい!となったとき、上司や先生、学校にいつまでに辞めたいのかを必ず伝えなければなりません。
特に職場では上司に対しての伝え方、取引先に対す伝え方、同僚に対する伝え方、と伝える相手によって表現の仕方が変わってきます。また職場への報告とあわせて友人や家族へも仕事を辞める事、辞めた事を伝えますよね。
シチュエーションや相手によって伝え方が異なり、日本語でも表現に困ってしまう非常に悩ましい問題です。そんな頭を悩ませる辞めるという表現、英語ではいったいどう表現するのでしょうか?
今回は、来月いっぱいで辞めたいのですが。と言うときの英語表現を紹介していきます。
あわせて、want toとwould like toの違いも一緒に確認していきます。
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来月いっぱいでやめたいのですが。
来月いっぱいで辞めたいのですが。
まずは、辞めたい=~したいという意思を伝える表現からみていきましょう。
英語で~したいと意思を伝える定番フレーズはというと、I want to~.、もしくは、I would like to~.です。
次に、自分の意志で仕事を辞める際はquitが使えます。
来月いっぱいでは、by the end of next monthと表現できます。
今月いっぱいだったらby the end of this month、5月いっぱいだったらby the end of Mayと応用がききます。
ここまでで、来月いっぱいで仕事を辞めたいのですが。は、
I want to quit my job by the end of next month.
もしくは
I would like to quit my job by the end of next month.
と言うことができることがわかりましたね。
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want to / would like to
I want to quit my job by the end of next month.
I would like to quit my job by the end of next month.
これら2つの英文はいずれも来月いっぱいで仕事を辞めたいのですが。と訳せます。
2つの英文の違いはwant toとwould like toのみ。この2つ、いったいどんな違いがあるのでしょうか?
学校では、want toよりもwould like toのほうが丁寧な表現だ、とシンプルに習ったのではないでしょうか。
たしかに文章によってはwould like toのほうがwant toより丁寧な表現として使われることもあります。
しかし実際には単純に丁寧、丁寧じゃないの違いだけでは片付けられません。
want toはストレートに~したい!と自分の欲求を一方的に伝え、言い切る形になります。
よって、かなり率直に欲求を押し付けているようなニュアンスが含まれ、主に家族や友人といった気心の知れた人達の間で使われます。
また、want toを頻発に使用すると、場合によっては子供染みた表現ばかり使う人だと思われてしまうこともあるのでその点は注意が必要です。
一方で、I would like toは~したいですと比較的控えめに自分の要望を伝え、相手に依頼するようなニュアンスが含まれます。なぜそのようなニュアンスになるのでしょうか?
wouldは仮定法でもよく登場する助動詞ですよね。仮定法は、自分の意見や感情を婉曲に表現したい場合にも使うことができます。
例えば、
もしお金さえあれば、今すぐにでもそこに行きたいのですが。
If I had some money, I would prefer to go there at once.
という仮定の話をする際に使われます。
この仮定法に使われるwouldを使うことで、実際に言葉にしなくとも、もし可能であれば来月いっぱいで辞めたいのですけれども…。という、if possible=可能であればという、相手の意志や都合も考慮しながら自分の意志を伝えているニュアンスが含まれる表現になります。
ビジネスシーンで使う際や相手を気遣う際にはwould like toの方が適していることがわかりますね。
そのほか、would like toを使用した英語表現はこちら。
辞める英語表現いろいろ
retire、leave、quit、resign。
これらはどれも仕事、習い事、習慣などを辞めるという意味ですが、それぞれには微妙なニュアンスの違いがあります。
それでは、それぞれの違いを例文と共に確認してみましょう。
retire
retireは、定年退職といった主に年齢が理由で辞める際、つまり退職する、引退するといった場合に使います。
大臣は政界から引退した。
The minister retired from politics.
取引先等に丁寧に退職を伝える際には、
来月、定年退職いたしますことをお知らせします。
I’d like to inform you that I’m going to retire next month.
知人や友人、家族などにシンプルに伝える際には、
来月とうとう定年退職だぞ!
Finally, I’m going to retire next month!
leave
leaveは、去る、離れるという意味の単語です。仕事を辞める際に、仕事を離れるという表現を使うこともありますよね。leaveは退職、引退、クビ、辞職等の理由に関係なく全てのケースの辞めるという意味で使うことができます。
彼は先月会社を辞めた。
He left the company last month.
知人や友人、同僚や家族との会話では、
来月仕事辞めるわ。
I’m leaving my job next month.
先週仕事辞めたんだ。
I left my job last week.
いずれの例文も辞めた理由等の詳細は分からない、かなりあいまいな表現で、辞めたという事実が中心に伝えられています。
辞める事に関する詳細を言いたくない、省略したい、曖昧にしたい際にはleave=辞めるを使う事でごまかすことができます。辞めるもしくは辞めた事実のみを伝えたい際にはもってこいの表現ですね。
quit
quitは、仕事や学校、勉強やタバコなどを途中で辞める際に使います。
つまらないから仕事を辞めた。
I quit my job because it was boring.
バイト代安いから仕事辞めるわ。
I’ll quit my job because the pay is low.
昨日アルバイト辞めたんだ。
I quit my part-time job yesterday.
いずれの例文も自分の意思があって物事を辞めるというニュアンスが込められていますね。
前出のleaveもquitも一般的に使われるカジュアルな表現ですが、何らかの理由があって自分の意志で辞めた際にはquitの方がしっくりくる表現です。
なお、quitは過去形もquitなので文脈によって辞めるのか辞めたのかを判断する必要があります。
ちなみにquit smokingというとタバコを辞めるという表現になります。quitは広く物事を辞めるに対して使える単語です。
resign
resignは、日本語でいうところの辞任する、辞職するにあたるフォーマルな表現です。
彼女は先週辞職しました。
She resigned from the company last week.
上司や取引先などに対して辞職する旨を伝える際には、
今月末で辞職するに至った事を報告させて頂きます。
I’d like to inform you that I’m going to resign by the end of this month.
I’d like to inform you that ~.で丁寧に報告するという姿勢が表れます。
口頭だけでなくメールでも同様に使えるので企業で勤めている方にはとても便利な表現です。
また、上司や取引先だけではなく、学校や塾の先生が生徒の親御さんに対して使うこともできます。
教師を辞めることを皆様に報告いたします。
I’d like to inform you that I’m going to resign from teaching.
おまけ:天皇の退位
2019年は平成天皇が退位される歴史的な年になりました。
一般的な職業とはまた異なる、天皇が退位される、という表現は英語でどのように表すことができるのでしょうか。
日本の平成天皇は、2019年の4月30日に退位される。
Emperor Akihito of Japan is set to abdicate on 30 April 2019.
王が王位を退く際などに使われるabdicateという動詞が使われます。
日本のように天皇制が続く国はとても珍しいので、この動詞も一緒に覚えて海外の友達に説明してみても面白いでしょう。
まとめ
want toとwould like toの違い、いかがでしたでしょうか?
I want to ~.と言うと~したい。といったストレートな表現に、I would like to ~.というと可能であれば~したい。という相手に依頼するような柔らかいニュアンスが隠れていましたね。
また、辞めるにもretire、leave、quit、resignと4つの表現があることを紹介しました。それぞれが違ったニュアンスを含んでいましたね。
隠されたニュアンスをしっかりと理解して、辞める状況や理由、伝える相手によって的確な表現を選択していきましょう。
英単語やフレーズのニュアンスの違いを理解して使い分けることができると表現が豊かになるだけではなく、ネイティブが本来伝えたい意味を汲み取ることもできます。ぜひ実際に使って覚えてみてください。
動画でおさらい
英語で「来月いっぱいで辞めたいのですが」の言い方を、もう一度、動画でおさらいしましょう。