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5ラウンドシステムの英語学習法と効果から評判まで

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英語の4技能、話す、書く、聞く、読む、このすべてが問題なくできるという人はあまり多くはありません。日本人には特に、話す、書くといったアウトプットのスキルが不足している人が多いようです。

2019年4月に実施された全国学力・学習状況調査の結果でも、中学生の英語4技能のうち、スピーキングとライティングに課題があることがわかっています。

そんな状況を打破する学習法がラウンドシステムです。
教科書の内容をあらゆるアプローチで学ぶこの勉強法は、授業に採用することで聞く力や話す能力が改善されたという報告があります。

本記事では、5ラウンドシステムの効果や進め方、おすすめの教材などを解説します。
ラウンドシステムで英語力全体のスキルアップを図り、どんな場面でも自信を持って使える英語を身につけましょう。

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5ラウンドシステムとは

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5ラウンドシステムとは、神奈川県横浜市の公立中学校の先生が開発し、全国に広がりつつある勉強方法のこと。

学習活動を5つのラウンドに分けて進めることで英語の4技能をバランス良く身につけることができ、特に「話す」「書く」のスキルアップに効果があると評判です。

学習者の自信を高め、英語の深い理解を促進する能力が評価され、楽しくやりがいのある学習法として人気を集めています。

早速、勉強の進め方を見ていきましょう。

中学校で行っているラウンドシステム

ラウンド1. 教科書1ユニット分の内容をリスニング
ラウンド2. リスニングで聞いた音と教科書の文字を確認
(教科書の内容がランダムに並んだワークシートを使用し、聞こえた内容と同じ順番に英文を並び替える)
ラウンド3. 教科書の音読とライティング
ラウンド4. 穴あき音読 (穴あき具合が4段階に調整されたワークシートを使って音読)
ラウンド5. リテリング(1ユニットの内容を自分の言葉で説明)

ただ聞き流したり英文に目を通すのではなく、大まかに内容を理解した後、少しずつ詳細を聞き取ったり、音声と文字を一致させるなどの学習をしながら、徐々に英文の理解を深めていきます。

音読やライティング練習で英語のインプットを増やし、最後のリテリングで自分の言葉で表現しながら学んだ内容を自分のものに落とし込んでいく学習方法です。

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5ラウンドシステム3つの効果

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あらゆるアプローチで英語の4技能のすべてを伸ばすことができる5ラウンドシステムですが、ここでは5ラウンドシステムの3つの効果を解説します。

効果1:英文を聞いて大まかな内容を推測することができる

何か1つでも聞き取れない単語があると、そのことにひっかかって分からなくなるため、まとまった文章の聞き取りに苦手意識を持っている人は大勢います。

5ラウンドシステムでは全体を繰り返し聞くうちに、例えばschool, English, Math, difficult…などのキャッチできた単語から学校の教科が難しいという話をしているのかな、と流れを推測することができるようになります。

効果2:正しい発音が身につき、リスニング力が上がる

何回聞いても分からなかった単語が、実際の原稿を見てみたら「こんな単語だったの?」と驚いたという経験がある人も多いのではないでしょうか。
例えばput onという熟語は、音声で聞くとプトンのように聞こえます。

彼は平静を装っていた。
He put on a brave face.

単語と実際の音声を知ることでリスニング力が上がり、英語を話すときにも同じように発音するとより流暢な英語になります。

効果3:英文を無理なくインプットし、アウトプットで使えるようになる

ひとつの教材をリスニング、音を聞きながら黙読、音読、ライティング、スピーキングと違うアプローチで学ぶため、暗記の時間をわざわざ取らなくても、ラウンド5のリテリングを終える頃には自然に英文が頭に入っていることに驚くかもしれません。

5ラウンドシステムが進むにつれて、抵抗なく自由に使いこなすことができる英文が増え、自分の言葉で話したり、書いたりできるようになります。

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文法を学ばなくても大丈夫?

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5ラウンドシステムの学習法には、文法だけを学習する時間がありません

「5ラウンドシステムでは文法が身につかないのではないか」と不安に思う人もいるかもしれませんが、心配は無用です。

たとえば、彼は犬が好きではありませんを英語にするとHe don’t like dogs.ではなくHe doesn’t like dogs.となります。

このルールについて文法書には「主語が三人称単数形の否定文は、動詞の前にdo notではなくdoes notを入れる」というようなことが書いてあります。

ですが、英語を学び始めたばかりの人は、三人称単数形、否定文、do not、does notという情報の整理だけで頭がいっぱいになってしまいますよね。

5ラウンドシステムで音声のインプットをしていると、何度も数多くの英文を聞いているのでHeという単語を聞いた瞬間に「次に続くのはlikes, plays, runsなどの最後にsがついた動詞の形やdoes notという否定の形だろう」ということが予測できるようになります。

また「現在完了形の用法は経験、継続、完了、結果」などと暗記しなくても、テキストのストーリーの中で現在完了形を使った英文が出てくるので、経験を言うときは過去形ではなくて現在完了形だということが文脈でわかります。

このように、5ラウンドシステムで十分にインプットすることで文法のルールが自然に頭に入っていきます。この時点で文法の解説を読めば、自分が覚えた英文と知識が合致し、より理解しやすくなるでしょう。

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5ラウンドシステム用教材の探し方

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5ラウンドシステムで使う教材は、英語の音声とその内容(トランスクリプト)が入手できれば、中学校で使用している教科書やワークブックにこだわる必要はありません。

ここではトランスクリプト付きのリスニング教材を紹介します。

①Podcast

Podcastは無料で利用でき、週に1回など更新頻度も高いため最新の英語を聞くことができます。トランスクリプトがあってもついていくことが難しい場合は、Podcast内で再生速度を調整して聞くのもおすすめです。

次に紹介する2つの番組は、1本が5分前後と短めなので初心者向けと言えます。

The English We Speak
The English We Speakは、イギリスの国営放送局BBCサイト内にあります。
日常生活でよく使うフレーズを解説する番組で、リスニングだけでなくボキャブラリーも学ぶことができます。番組の長さも2分程度なので初心者でも挑戦しやすい内容です。
Podcast
Website

Voice of America Learning English
Voice of America (VOA)は、アメリカ合衆国が運営する国営放送局。
Voice of America Learning Englishでは、アメリカの文化や教育、歴史など数多くのジャンルのニュースをゆっくり目の英語で配信しています。
Podcast
Website

②アプリ

スマートフォン1つで気軽に勉強できるアプリも5ラウンドシステムの教材に最適です。
ここでは初心者向けで、ラウンドシステムで使用している教材と同じく、ある程度まとまった英文が聞けるアプリを紹介します。

TOEIC公式スマートフォンアプリ
同僚からの留守電やサプライズパーティの計画など、さまざまなシチュエーションの英文を聞くことができます。学習がそのままTOEICの試験対策としても有効。完全無料で利用できます。
iOs
Android

英会話や英単語を聞き流し – 英語リスニング
毎日配信があるため、最新のニュースを題材に学ぶことができます。リピート再生や再生速度を6段階で変更することができ、自分に合った速度で学習可能です。このアプリも完全無料で利用できます。
iOs
Android

今回は初心者でも利用できる短めのポッドキャスト番組やアプリを紹介しましたが、慣れてきたらぜひ中級や上級の内容へと進めてみてください。

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5ラウンドシステムの進め方

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教材を選んだら、5ラウンドシステムを実践してみましょう。

ここでは各ラウンドでの学習方法を解説していきます。BBCのLEARNING ENGLISHというサイトにあるThe English We Speakを例に挙げて説明していきます。

今回は初心者でも取り組めるよう2分ほどの内容を選びました。もっと難しいレベルでも大丈夫という方は、TED talkなどに挑戦してもよいでしょう。

文章量の調整がむずかしい場合には、自分で文章をいくつかのパートに切り分けて5つのラウンドを回していくことをおすすめします。

ラウンド1:リスニング

ここでは、BBC Learning English、The English We SpeakからHang in thereを例として使用します。

まず、以下のURLにアクセスし、2分間の音声を聞いてみてください。
聞く際、内容を推測しながら何度も聞いてみると効果的です。

https://www.bbc.co.uk/learningenglish/english/features/the-english-we-speak_2022/ep-2201205

男性と女性の日常会話で進行するこのトピックは、Hang in there(頑張って)の意味や例文などに触れています。

The English We Speakはいつもこの流れで進むので、いくつか聞いていくうちに話題の方向性も予測できるようになっていきます。慣れないうちは、音声のすぐ下にあるSummaryを読んでおくと、リスニングのヒントになります。

全部の単語を聞き取ろうとするのではなく、difficulties、 shouldn’t give upなど、ポイントとなる単語や強調して話された単語を集中して聞き取り、起承転結といった文章の流れを掴むことを目的に聞いてみてください。

ラウンド2:リーディング

リーディングでは、文章を見ながら音声を聞き、自分の理解が合っていた部分、間違っていた部分を確認してください。

間違っていた部分に関しては、知らない単語があった、知っている単語だったけど音で聞いたら分からなかったなど、自分がなぜ聞き取れなかったのかをはっきりさせながらチェックしていくことが大切です。

BBCのThe English We Speakでは、Transcript(トランスクリプト)以下の文章が、音声の書き起こしになります。聞き取れなかった単語や熟語があればチェックしておきましょう。

ラウンド3:音読

リーディングを終えたら、音読に移ります。音読では、はじめは文章をそのまま読んで音読をしてください。

何度か読んだら、次は音声を流して聞こえた音を口に出していくシャドウイングに挑戦してみましょう。話者の発音を真似るシャドウイングで、自然と英語の発音を身につけていくことができます。
もし分からない単語や熟語などがあれば、チェックしておいてください。

ラウンド4:穴埋め

ラウンド4では、文章をコピーしてWordなどに貼り付け、穴埋め用の「()」を作成します。
自分用の定期テストを作るイメージです。

はじめは単語1つや2つほどの穴埋めにし、徐々に1文、1段落分などを穴あき状態にして、音読やライティングをしていきましょう。
ラウンド②リーディングやラウンド③音読でチェックした、聞き取れなかった、分からなかった単語や熟語があれば、その部分を出題すると力がついていきます。

ラウンド5:リテリング

いよいよ最後のラウンドです。このラウンドでは、トランスクリプト通りの文章でなくても構わないので、自分が理解したストーリーの流れを、自分の英文で説明してみましょう。

初めはなかなか難しいトレーニングですが、何度も繰り返している内に説明できる内容が増えていくはずです。このリテリング練習で、英語で自分の考えや思いを説明する力が身についていきます。

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まとめ

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5ラウンドシステムは、インプットの聞く、読むだけでなく、アウトプットの書く、話すスキルアップもできる効果的な英語学習法です。

テキストの丸暗記ではなく、リスニング、音読、リテリングなどアプローチを変えて英文に接するので、文法ルールも自然に身につき、使える英文のストックも増えていきます。

5ラウンドシステムを活用して、SNSなどを通じた海外との交流できる英語力やビジネスシーンでも通用するコミュニケーション能力をマスターし、世界で活躍できる英語力を身につけてくださいね。