無いけど有る!英語においての敬語
ビジネスシーンなどでなにかを相手へ依頼する際には、丁寧言葉でお願いしたいですよね。
日本語には丁寧語や謙譲語といった敬語が存在しますが、英語にはあるのでしょうか。
英語における丁寧表現を話せるようになりたいという人たちは意外と多くいらっしゃいます。
難しいことは一切ないので、明日にでも実践できるように、丁寧な言葉使いをマスターしていきましょう!
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日本語でいう敬語?
日本人の母国語は当然ですが日本語ですよね。
日本には丁寧語や謙譲語といった敬語を話す文化があります。
ある程度大人になれば、当たり前のように敬語を使い分け、丁寧な言葉使いを身につけることができます。
それでは英語における敬語は、どのような表現方法になるのでしょうか。
敬語の習慣が身についている日本人は、難しく考えてしまう人もいるでしょう。
普段自分が使っている英会話に自信をなくして、違和感を抱いてしまうこともあり得ます。
しかし実は、英語における敬語や丁寧な表現は特にありません。文法的に敬語という概念が存在しないということを覚えておいてください。
英語における敬語は表情やトーンの使い分け!
英語には敬語が存在しないことをお伝えしましたが、どのような表現をすれば丁寧語表現となるのでしょうか。
例をあげて解説します。
Helloは誰もが使う挨拶の言葉ですよね。友人に会った時や目上の人にあった時でも同様にHelloを使っていると思います。
このHelloにイントネーションをつけることで表現方法を使い分けることができます。例えば元気な感じでHello!と言えば友人や同僚に対しての挨拶になります。
一方で、少し落ち着いた丁寧なトーンでHelloと言えば、目上の人や上司に対して丁寧な意を込めることができます。
文章上では伝わりにくいかもしれませんが、ニュアンスの違いはイメージできるのではないでしょうか。
また、イントネーションなどで音に抑揚をつけることはもちろんですが、顔の表情を意識することも非常に重要です。
Helloは、こんにちはというシンプルな単語です。敬語でも丁寧な表現でもありませんが、Helloという言い方を意識するだけでも、相手に与える印象は大きく変わってくるのです。
日本語であれば、文法的に丁寧語や謙譲語があるので敬語を明確に言い表すことができますが、英語にはその概念がありません。
そのため英語を話す上での自分の表情や発音の際の音のニュアンスが重要になってくるというわけです。
特にネイティブは音の高低を使い分けることによって、相手に対して丁寧な気持ちがあるのかないのかを伝えるケースが多いです。
ビジネス英会話としても活用できるので、覚えておきましょう!
sirとma’amをくっつける
英語には敬語の概念がないとお伝えしましたが、sirやma’amを付けることにより丁寧語を表現することができます。
sirは目上の男性を呼ぶときの呼称で、
ma’amはマダムの略ですね。
実はこのsirやma’amを付けるだけで、ものすごく丁寧な重要表現になるのです。
ここで大学時代に外国人の友達宅のクリスマスパーティに招かれたというエピソードをお伝えしたいと思います。
初めて友人のご両親にお会いする機会があり、挨拶をしていました。日本人は、目上の人に対して丁寧な言葉遣いが当然のように身についているので、友人のご両親と話す際にも、
必ず語尾にYes,sir.や
Yes ma’amと答えていました。
すると後日、その友人が、「うちの両親は君はとても丁寧な人だから大好きと言っていたよ」と伝えてくれました。
実際に私が話していた言葉は、基本的な普通の英語を話した後にsirやma’amと加えただけです。
このようにsirやma’amと一言加えるだけで、相手に丁寧な印象を与えることができるのです。
丁寧な英語を話すときのポイントは、発音時のイントネーションや顔の表情、そしてsirやma’amを語尾に加えるといったことです。
ぜひ心掛けてみてくださいね。
丁寧な表現を気持ちに込める!
多くの日本人は学校などでwillやwould、canやcouldなどの丁寧な表現を学ぶと思います。
これらは確かに丁寧な表現なのですが、形式的な決まり文句として使われていることが多いです。
例えば、高級ホテルや高級レストランなどでスタッフがお客様対応する際に使われているというイメージが強いかもしれません。
形式的な会話例の表現として受け取られてしまうにも関わらず、遊びにきた友人に対してお飲み物何になさいますか?とは言わないと思います。
日本人の中にはこのような硬い表現を使いたがる人も多いのですが、英語では形式にはとらわれないようにしましょう。
willやwould、canやcouldなどは確かに丁寧語といえますが、実際に友達同士で使うフレーズではありません。
通常の英語を話すときは、自分の感情をきちんと込めて、話す相手に丁寧な思いが伝わるよう接してくださいね!
will/would/can/couldのレベル別違い
丁寧すぎる表現は相手に距離を感じさせてしまうことがあるかもしれません。
しかし、相手やシチュエーションによっては敬語を使う状況も訪れます。
それでは、(ドアを閉めてよ)Close the door.
の例文をもとに、レベル別に違いについてみていきましょう。
①ドアを閉めてよ
Close the door.
②ドアを閉めてくださいよ
Please close the door.
③ドアを閉めてくれるよね
Will you close the door?
④ドアを閉めてくれますか
Can you close the door?
⑤ドアを閉めていただけますか
Would you close the door?
⑥ドアを閉めていただけますでしょうか
Could you close the door?
これらの内容はどれも丁寧な表現ですが、willやwouldは相手の意志を確認するのに対してcanやcouldは可能性について聞いています。
さほど大きな違いはなく英語圏ではよく使われています。
日常会話で頻出する表現
とっさの一言でも言い方ひとつで相手に丁寧な印象を与えることができます。
ぜひ覚えて使ってみてください!
OK.
→いいよ
Certainly.
Sorry.
→すみません
My apologies.
I think so, too.
→そう思います
I agree with you.
Thanks.
→ありがとう
I appreciate it.
I want to ~
→〜したい
I would like to ~
Really?
→本当?
Is that so?
まとめ
今回は英語には日本語のような敬語は存在しないということをお伝えしました。
英語における丁寧語表現は、話す際のイントネーションやトーン、顔の表情で相手に与える印象を大きく変わることが分かりました。
これらは日本語にはない文化のため、慣れるまでは相手に敬意を伝えることが難しいかもしれません。
もちろん丁寧な表現としてwouldやcouldなどもありますが、形式的な堅苦しさもあり親しい間柄ではあまり使われていません。
英語で丁寧な表現を使いたいときには、気持ちや感情を込める以外にsirやma’amを使うこともおすすめします。
あなたの思いがきっと相手にも伝わるはずですよ!
動画でおさらい
無いけど有る!英語においての敬語を、もう一度、動画でおさらいしてみましょう。