【例文付】「うらやましい」を英語で表現。ネイティブがよく使う会話はどれ?
普段の会話の中で、うらやましい!やいいな!と口に出して言うことは誰にでもありますよね。
日本語ならば、うらやましいの言い方は会話の相手との関係や文脈によって色々思いつきますが、もちろん英語でもうらやましいを表現するフレーズはいくつかのパターンがあります。
今回は英語でうらやましいをどんな風に言うのか、いくつかの例文をみながらそれぞれのニュアンスの違いと使い方を説明します。
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envy と jealous を使った「うらやましい」の表現
「うらやましい」の表現の例
うらやむという意味の英単語を検索してみると、envyという単語が出て来ます。また、うらやましいで探してみると、enviousやjealousといった形容詞を見つけることができますね。
これらの単語は学校や英会話スクールなどでも習ったことがあるのではないでしょうか?
私はあなたがうらやましい。
I envy you.
うらやましいな。
I’m jealous.
これらのフレーズは、これらの単語を使った例文としてよく紹介されている基本のフレーズです。
どちらも日本語にすると同じうらやましいですが、これらのフレーズの持つニュアンスや使われ方にはどんな違いがあるのでしょうか?そもそもこれらのフレーズは、日常の会話で使っても相手にネガティブな印象を与えることはないのでしょうか?
それぞれの表現を単語の意味合いを詳しくみながら説明していきましょう。
envy の意味は「ねたみ」や「うらやみ」?
英会話の教室で習ったり、学校の教科書にも載っている通り、envy は名詞でねたみ・うらやみや羨望、動詞ではうらやむと日本語には訳されます。
日本語でねたみと言うと、ちょっとネガティブな印象を与えてしまいそうですね。しかしながら、envyはもともとは相手の持っている物を(自分も欲しいと)うらやむという意味の言葉であり、感情として相手をねたんだり、うらやんだりするネガティブな意味合いは含まれていないのです。
しかし、実は英語のネイティブスピーカーはうらやましいの表現としてこのフレーズをあまり使いません。
実際に会話の中で、I envy you.と言ってもネガティブな意味を伝えることはないのですが、日常の会話で使うと、少々、不自然に聞こえるようです。
同じことはenvyの形容詞enviousを使った場合にも当てはまります。
私はあなたがうらやましい。
I’m envious of you.
これも文法的には間違いではないけれど、日常会話で使うにはフォーマルすぎる、違和感のある表現だと言うことを覚えておくといいですね。
jealous 「嫉妬深い」を使ってもネガティブな印象は与えない
jealousy、嫉妬の形容詞jealousには、もともとは嫉妬深い、やきもちを妬くなどの恋愛感情が絡んだ気持ちやその他、感情的に相手をうらやむ気持ちを表す言葉です。
日本語ではジェラシーというと、ちょっとネガティブなイメージに取られるかもしれませんね。
ですからjealousを使うとうらやましいという意味の中に、相手を嫉妬深くねたむようなマイナスな感情が伝わらないか気になる人も多いでしょう。
しかし、実際の会話の中でうらやましいです。と言うときに jealousを使ったとしても、本当にねたむほどにうらやましがっていると受け取る人はいないので、この表現で全く問題はありません。
それどころか、実はI’m jealous.はネイティブの間で一番よく使われているうらやましいの表現なのです。カジュアルな会話の中やSNSでのコメントなどでもよく出てくるフレーズですので、見つけてみてくださいね。
ちなみに、同じ意味でもっとくだけた言い方にI’m jelly.
と言う表現があります。
jellyは本来はゼリーのことですが、音が似ていることからjealousのスペリングを崩した形でスラングとして使われています。こちらもSNSのコメントなどでよく見かけることがあるので、これも気をつけて探してみると面白いですよ。
シチュエーションによって
うらやましいの表現に限らず、どんな表現もそれぞれの単語やフレーズの意味合いだけでなく、使われる会話の文脈によって相手に伝える意味合いは変わってきます。
英語のネイティブスピーカーの人たちの間でうらやましいの意味で一番使われている単語は日本語に直訳すると嫉妬深いの意味を持つjealousでしたね。
このフレーズがよく使われると言っても、状況によってはI’m jealous.も違う意味で伝わることもあります。
例えば、本当に恋敵に嫉妬している時にこのフレーズを深刻な雰囲気で使えば、それはうらやましいどころではなく嫉妬しているという意味が相手に伝わるでしょう。
Lucky you.「ついてるね」の使い方
ネガティブな印象が気になるなら、I’m jealous.よりもLucky you.(君はついてるね。)の方が使いやすいのではないかと思う人もいるでしょう。
確かに幸運にも何かが上手くいった相手に対し、うらやましいの意味も込めてこのフレーズを使うことはよくあります。
しかし気をつけて欲しいのは、何かを努力して成し遂げた人に対してこのフレーズを使うと、とても失礼になると言うことです。
例えば、何年も勉強をしてようやく資格試験に受かった人に対してLucky you.はふさわしくありません。
これは日本語で考えても当たり前のことですね。
また、Lucky you.はluckyを使っているので一見ポジティブな表現に聞こえますが、シチュエーションによってはお前だけついてるね。(ずるいね)という、少しネガティブなニュアンスで取られかねない場合もあるので気をつけましょう。
一概にLucky you.が
使いやすくて良い表現かというと、そうとは言い切れないのです。
このように、言い方や会話の流れが言葉のニュアンスを伝えるには一番大切です。
言葉そのものの意味を難しく考えすぎず、どの場合もシリアスな顔ではなく明るい表情で、I’m jealous.やLucky you.と言えば、カジュアルな感じでうらやましいな!と表現することができますよ。
実際の使われ方
会話では、I envy you.よりもI’m jealous.や
Lucky you.が
違和感なく自然に聞こえると紹介しましたが、実際にはどんな感じで使ったらいいのでしょうか?
例えば、とても羨ましい感じを伝えたい場合は
すごくうらやましいな!
I’m so jealous!
と強調のsoをつけて、いいな~、うらやましいな!というニュアンスを伝えることができます。
また、
君はついてるね!いいな〜!
Lucky you! I’m so jealous!
のように組み合わせて使ってもいいですね。
日本語に訳してみても自然で、自分の感情を乗せやすいフレーズだと言えますね。
まとめ
うらやましいを英語で表現する場合、シチュエーションによって様々な言い方があることがわかりました。
今回紹介したフレーズは、実際の会話の中や例文集にも色々なパターンで使われています。
使われている単語そのものの意味やニュアンスにとらわれず、文脈や言い方に気をつけながらぜひあなたも使ってみてください。
動画でおさらい
色んな「うらやましい」の英語表現。ネイティブがよく使うのはどれ?を、もう一度、動画でおさらいしてみましょう。