英語でフォーマルな挨拶をしたい!固くない表現でも丁寧な英語
今回は英語でのフォーマルな挨拶の仕方を紹介します。
ビジネスシーンなど、フォーマルな場面での挨拶というのは、結構不安に感じられる方が多いのではないでしょうか。
今回は、友達や同僚に対して使うカジュアルな表現ではなく、仕事でも使える固くないけど丁寧な表現方法を、詳しく説明します。
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丁寧な2つの表現方法
例文をあげて、考えて行きましょう。
It’s a pleasure to make your acquaintance.
It’s a pleasure to meet you.
この2つの表現はすごくフォーマルで、固すぎるぐらいの表現です。
どのくらいフォーマルかは、意味やニュアンスを考えるとわかると思いますので、順に確認していきましょう。
It’s a pleasure~.は、それは私の喜びです、という意味なので、直訳すると以下のようなニュアンスです。
あなたとお会いできたことが私の喜びです。
It’s a pleasure to meet you.
あなたと知り合えたことが私の喜びです。
It’s a pleasure to make your acquaintance.
固い印象ですね。
これらの表現は、正直ネイティブでもあまり使いません。
あまりにかしこまりすぎた表現なので、使う場面がほとんどないのです。
では、どんな場面で使うのでしょうか?
例えると、イギリスのエリザベス女王に会う時や、皇室の人たちに会う時など、ひざまずく必要があるぐらいの場面で言うイメージです。
なので、日常で普通に生活している中では、このようなフォーマルすぎる表現は正直、あまり使うことはありません。
言い方で丁寧さを表わすことができる
では、固すぎずに丁寧さを表現するには、どのような表現を使うといいのか、例文をあげて、説明していきます。
Nice to meet you.
カジュアルな印象のあるフレーズですが、フォーマルなニュアンスや丁寧さを出すこともできる言葉なのです。
日本語の場合、語尾などでそれが敬語なのか丁寧語なのかが変わってきます。
しかし英語の場合は、語尾によってニュアンスをかえるような言い表し方はできません。
では、どのように丁寧さを出すのでしょうか、
たとえば
Nice to meet you.と言う時、声のトーンや表情など、言い方を意識してみるのです。
本当にかしこまった感じで
Oh,nice to meet you.
と言えば、非常に丁寧な印象になります。
さらに、相手が男性であれば
Nice to meet you, sir.
とsirを付けてみましょう。
この言葉ひとつで、男性に対する尊敬の念を表す表現ができます。
一言付け加えるだけで、敬意を表すことができる丁寧なニュアンスになるので、ぜひ覚えて活用してください。
missやmrsを付けても丁寧に聞こえる
Nice to meet you, sir.のsirをつける他にも、
Nice to meet you, ma’am.
Nice to meet you, Mr.◯◯.
という風に、うしろにmiss.◯◯
やmrs.◯◯
と付け加えるだけでも、ものすごく丁寧なニュアンスになります。
ひとつ実際にあった話を紹介しますね。
私が大学生の時に、友達の家に遊びに行った時のことです。
私はその友達のお母様とは初対面だったので、
Nice to meet you, Mrs.◯◯.
と挨拶をしました。
すると後日、私は友人からこんな話を聞いたのです。
「うちのママが君のこと、すごくいい子だって言ってたよ。すごく丁寧だって。」と褒めてくれたと。
なぜ私は友達のお母様に丁寧な印象を与えることができたのでしょうか。
私は必ず、彼女のことを呼ぶ時はMrs.◯◯
と呼んだり、何か聞かれたときに絶対にYes, ma’am.
と言っていました。
女性を尊敬する表現のma’am(madamの略)やMrs.◯◯を使っていたのです。
※ma’amやMrs.◯◯という一言を会話の後ろに付ける。
※返事をする時でも、Yes, ma’am. や Yes, sir.と言う。
たったこれだけのことで、相手にとってはとても丁寧に聞こえ、印象はとてもよくなります。
実はこの方法、他のフレーズでも同様に使えるとても便利な方法です。
※全てのフレーズにおいて sirやma’amを 後ろに付ける。
それだけで、丁寧なニュアンスを含んだ、印象のよい言い回しになります。
また、自分がsirやma’amをくっつけて話せる時というのは、気持ちも言い方もすごく落ち着いているはずです。
自然と丁寧な言い回しになっていると思います。
結果として、相手に対してすごく尊敬を表している態度、言い方になり、丁寧な印象を与えるのでしょう。
どういうトーンで話すのかが重要
日本語の場合は敬語文化があるので、相手の職業や年齢などによって、使う言語が違ってきます。
ですが、英語の場合は、どのような相手であっても、基本的に全部一緒でも大丈夫。
気をつけるべき点は、どういうトーンで話すのかということです。
ここが非常に重要になってくるので、フォーマルな言葉を言わなければいけないと、形ばかりを気にしすぎないようにしましょう。
あまりに固い表現になると、英国の皇室の人たちや、天皇陛下と話すぐらいの感じに聞こえてしまうので逆に要注意です。
日常的に丁寧に話すのとは全く違うため、相手にとってはおかしな表現に聞こえてしまいます。
ですので、たとえフォーマルな場面であっても、普通の日常会話ぐらいのフレーズを使って、気持ちを込めることを意識してみてください。
丁寧に尊敬の念を表しながら自分は話しているんだ、という気持ちで話すだけで、自然と言い方や表情に表れてくるでしょう。
意識を気持ちに向けることで、十分丁寧でフォーマルな英語の挨拶になります。
まとめ
英語にも丁寧な挨拶のフレーズはありますが、あまりに丁寧すぎるため、日常生活やビジネスの場面で使うことはほとんどありません。
実際には、普段使っているNice to meet you.を使うのが一般的です。
重要なのは、声のトーンや表情など、気持ちや態度で相手に対する敬意を表すこと。
そして、語尾にsirやma’am.を付けることも、大変効果的です。
コミュニケーションは、どんなフレーズを使うかも大事ですが、気持ちを通わせることに醍醐味があります。
特に英語の場合、敬語の概念がないので、話す時にどれだけ相手に敬意や丁寧さを示すことができるかが重要になってくるのです。
声のトーンや表情などを、普段話すときよりも意識して、相手に敬意を伝えたい気持ちを前面に出すようにしましょう。
動画でおさらい
英語でフォーマルな挨拶をしたい!固くない表現でも丁寧な英語を、もう一度、動画でおさらいしてみましょう。