「わざわざ」や「わざと」を英語で?botherやtroubleなど使い方を例文解説
「わざわざお越しいただきありがとうございます」など「わざわざ~してくれてありがとう」という場合の「わざわざ」って英語でなんと表現するか知っていますか?
この場合の「わざわざ」は、そこまで行わなくてもいいことを特別に行ってくれたことに対する感謝の気持ちを表すときに使いますよね。
一方、「わざわざ言う必要はないのに」など、しなくてもいいことをわざとされた時などネガティブな場面で使う「わざわざ」もあります。
今回は、そんな「わざわざ」の英語表現を例文とともに紹介します。
いろいろな表現を紹介するので、この記事を読んで英語での「わざわざ」の使い方をマスターしましょう!
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特にそのためだけに行う「わざわざ」を表す英語表現5つ
まずは、「わざわざありがとう」など、何かのついでではなくそのためだけに特別に行うという意味での「わざわざ」を表す表現を紹介します。
それぞれ微妙にニュアンスが違うので、状況に応じて正しく使い分けられるようにしましょう。
①all the way
わざわざを表現する英語表現でよく使われるのが、all the wayです。
あえて~、このためだけに~、特別に~というニュアンスで使われます。
彼はロサンゼルスからわざわざ来てくれた。
He came all the way here from L.A.
父は仕事で忙しいのに、わざわざ手伝ってくれた。
My father helped me all the way though he was busy working.
②take the trouble to
take the trouble toの後ろに動詞の原形をつけることで、わざわざ~する、苦労を惜しまず~するという意味になり、ポジティブなニュアンスとして使われます。
私はわざわざ彼に会いに行った。
I took the trouble to go to see him.
彼はわざわざ息子を家まで送ってくれた。
He took the trouble to drive my son home.
③expressly to
expressly toも、ポジティブなニュアンスとして使われます。
expresslyは副詞で、特別に、明白にという意味も持っています。
彼女はあなたに会うためにわざわざここに来たのよ。
She came here expressly to see you.
わざわざ電話してくれてありがとう。
Thank you for calling expressly to me.
④go out of one’s way
go out of one’s wayは、特別に無理をしてまで~するというニュアンスがあります。~をするために尽力するという意味もあり、相手を手伝う時や喜ばせる時に使う表現です。
彼は私のところへきてわざわざ手伝ってくれた。
He came here and went out of his way to help me.
彼らは、わざわざ私たちを歓迎してくれました。
They really went out of their way to make us feel welcome.
⑤bother to
bother toも、特別にわざわざ~を行うというような意味の英語表現ですが、わざわざ面倒なことをする、骨を折って~するというようなニュアンスです。
bother toは、否定文や疑問文で使われることが多く、使われ方によっては、マイナスなイメージになります。
わざわざ私を車に乗せていかなくてもいいです。私は地下鉄に乗れます。
You don’t have to bother driving me. I can just take the subway.
わざわざ返信しなくていいよ。
Don’t bother to reply to me.
※このように、Don’t bother to~で、「わざわざ~をする必要はありません」という意味になり、使い方によっては冷たい印象になります。
「わざと」というニュアンスでの「わざわざ」の英語表現2つ
「わざわざ」は、そのために行ったことを強調するのに使われるのに対し、「わざと」は故意を強調した表現です。
ここからは、「わざわざ言う必要はないのに」など、しなくてもいいことをわざとされた時の「わざわざ」の言い方も紹介します。
⑥on purpose
on purposeは故意に、わざとという表現で使われる頻出フレーズです。他にも、~する目的でという意味でも使われます。
彼はわざと間違えた。
He made a mistake on purpose.
彼女は私に会うために日本にきた。
She came to Japan on purpose to meet me.
⑦intentionally
intentionallyも、わざと、意図的にという意味ですが、より行為者が悪意を持っているニュアンスがあるのが特徴です。
彼は故意に私の前に立った。
He intentionally stood in front of me.
彼はわざと誤った情報を提供した。
He intentionally purveyed false information.
まとめ
今回の記事では、わざわざに相当する英語表現を紹介しました。
わざわざという英語表現にはさまざまな種類があり、ニュアンスが異なるため状況に応じて使い分ける必要があります。
今回は類似表現も合わせて紹介したので、それぞれの意味やニュアンスをしっかりと理解して、普段の会話でも使いこなせるようになりましょう!