女の子と動物、色々な「かわいい」の英語表現
Kawaii(かわいい)は、Karaoke(カラオケ)やOtaku(オタク)と並んで日本語のまま世界でも通じる言葉のひとつです。
アニメやファッションなど日本の「Kawaii文化」が深く浸透している証拠ですね。
ところで、日本語の「かわいい」を英語で説明してほしいと言われた場合、どんな風に説明しますか?
たとえば日本語の「どうぞよろしく」のように非常に便利で、いろいろなニュアンスを含んでいるため、単純に英語に訳すのは意外に難しいものです。
また、日本語では「かわいい」という言葉を、動物に対しても女性や子どもに対しても使いますよね。
英語では「かわいい」を指す言葉がいくつかありますが、女性に対して使う言葉と動物に対して使う言葉は同じなのでしょうか?
今回は英語で「かわいい」という場合の表現について紹介します。
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“cute”は一番馴染みのある「かわいい」の英語表現
基本的に、日本人が「かわいい!」と言うときには、“cute”が一番馴染むのではないでしょうか?
洋服を見て「かわいい!」
ショーウィンドウを眺めながら
「あの洋服、すごくかわいい」
“That clothes are very cute.”
赤ちゃんを見て「かわいい!」
友達の子どもを見て
「とてもかわいい赤ちゃん」
“He/She is very cute.”
犬や猫などの動物を見て「かわいい!」
動画や散歩途中の動物を見ながら
「あのワンちゃんかわいい」
“That dog is cute”
ティーンエイジャーの女の子が「かわいい!」
ティーンエイジャーはとにかく恋愛の話で盛り上がりますよね。
男の子から女の子へ、「彼女かわいいよね~」
“She is so cute!”
「cute」は、こちらの記事も参考になります
男の子に使う“cute”は「かわいい」じゃない!?
アメリカでは、ティーンエイジャーくらいの女の子が同じ年代の男の子に対して
“He’s so cute.”
のように“cute”を使うことがよくあります。
この場合の“cute”は「かわいい」ではなく「彼、とてもかっこいい!」という意味です。
例文のように“so”=「とても」をつけるとより感情の度合いが強まります。
ティーンエイジャーの魅力はかっこいい!もかわいい!も“cute”で表現されています。
その他にもある、恋愛の話で使える英語はこちら
大人の女性に‟cute”は失礼!
赤ちゃんや動物、バッグや洋服などの物、10代同士の会話で表現する場合は“cute”「かわいい/かっこいい」で、全て表現できることが分かりました。
しかし、大人の女性に向けて使うときには少し気を付けなければいけません。
なぜなら“cute”には「小さくてかわいらしい」とか「愛嬌がある」のようなニュアンスが含まれるため大人の女性に対して“cute”を使うと少し子供っぽいと伝わる場合もあるんです。
褒めているつもりなのに「子供っぽいと思われてる!?」なんて誤解されたくありませんよね。
大人の女性に対して「かわいい」と言いたいときには
“pretty”や
“beautiful”を
使いましょう!
“pretty”
「外見がきれい」「見た目がかわいい」というニュアンスがあります。
ただしこの“pretty”ですが、「内面はともかく外見はきれい」という意味合いがあるので面識がなく単にすれ違った女性には使っても問題ありませんが、親しい相手に使う場合は少し注意が必要です。
さらに“beautiful”も「きれい」という意味ですが、こちらは内面も含めて魅力的だと表現したいときに使います。
“cute”以外の「かわいい」を意味する英語表現
“cute”の使い方と注意点について紹介してきましたが、“cute”以外にも「かわいい」を意味する英語のフレーズはたくさんあります。
その中からいくつかネイティブがよく使う「かわいい」の英語表現を紹介します。
“adorable”を使った「かわいい」の英語表現
「かわいらしい」や「愛しい」といったニュアンス。
赤ちゃんや子供といった人の他に、子猫のような動物、かわいい物を対象にした表現です。
守ってあげたいといった感情が入る場合に使います。
あなたのピアスかわいい!
Your earrings are adorable.
※ちなみに、ピアスはつける場所によって言い方が変わり、耳のピアスは「earring」です。
日本でいう耳に挟むタイプのイヤリングは“clip-on earrings”と言います。
赤ちゃん、本当にかわいい!
The baby is so adorable!
“pretty”を使った「かわいい」の英語表現
「かわいらしい」や「きれいな」といったニュアンスの主に外見についての表現です。
美しいというよりも、かわいらしさに近く、若い女性や子供、景色の美しさや植物などの可憐さに対して使われるイメージです。
大人の女性に対しては、同じかわいらしさを含んだ外見の美しさでも“pretty”より“beautiful”の方が良さそうです。
あなたの娘かわいいわね!
Your girl is so pretty!
そのドレスかわいいね。
The dress is so pretty.
このかわいい花を見て。
Look at these pretty flowers.
“lovely”を使った「かわいい」の英語表現
「かわいらしい」や「愛嬌のある」といったニュアンスの英語表現です。
赤ちゃんや子供といった人だけでなく、物、風景など広い対象に使われます。
それすごいかわいい!
It’s so lovely.
なんてかわいらしい子供なの!
What a lovely kid.
なお、イギリス英語では、“great”に近い「すばらしい」といった意味合いが強いようです。
今日は素晴らしい天気だね。
It’s lovely weather today.
“sweet”を使った「かわいい」の英語表現
「かわいらしい」や「すてきな」といったニュアンスで使います。
もちろん「甘い」という意味で使う場合もありますが、「かわいらしい」の意味もあります。
内面的なかわいらしさも表しているイメージです。
なんてかわいらしい赤ちゃんなの!
What a sweet baby!
その女の子めちゃ可愛いよね。
That girl is so sweet.
あなたの猫本当にかわいいね。
Your cat is so sweet!
“charming”を使った「かわいい」の英語表現
「かわいらしい」のほか「感じの良い」、「魅力的な」といったニュアンスを含んだ表現です。
日本語でもそのまま「チャーミングな人」などと言いますよね。
外見だけでなく、内面も含めて魅力的なイメージです。
彼女は本当に感じの良い女性です。
She is such a charming lady.
あなたはとてもチャーミングですね。
You are very charming.
“attractive”を使った「かわいい」の英語表現
「魅力的な」「人を引き付ける」といったニュアンスが強い「かわいい」の表現です。
“charming”と似ていますが、より強いイメージです。
また、女性、男性どちらにも使えますが、男性に対して使う場合は「かっこいい」のニュアンスになることが多いです。
新人の女性すごくかわいいよね!
The new girl is really attractive.
“dear”を使った「かわいい」の英語表現
「親愛な」、「いとしい」というニュアンスを含んだ「かわいい」の表現です。
大切に思っている人に対して使います。
かわいい我が子
My dear child.
私にはあなたがとてもかわいく見える。
You are very dear to me.
“lovable”を使った「かわいい」の英語表現
“dear”に加えて「魅力的な」という感情を加えたニュアンスの表現です。
彼女は愛すべきかわいい女の子です。
She is a lovable girl.
そのほかの「かわいい」を表現する単語
あどけないかわいさを表現する場合:
winsome
ほれぼれするようなかわいさを表現する場合:
enchanting
見せかけのかわいさを表現する場合(悪いイメージ):
cutesy
きれいなだけのかわいさを表現する場合(悪いイメージ):
pretty‐pretty
まとめ
今回は、「かわいい」を表すさまざまな英語表現について紹介しました。
いかがでしたでしょうか?
本当にたくさんの表現方法があり、迷ってしまうことも多いかと思います。
使い分けの難しい“pretty”や“beautiful”との違いも理解いただけたのではないでしょうか。
また、それぞれの単語の前に、“so”“very”“really”“quite”などの副詞を入れると、表現の幅が広がりますし、ちょっとネイティブスピーカーっぽく聞こえますよ!
かわいい動物、かわいい赤ちゃん、かわいい女の人、そして、すてきな景色や物に出会ったとき、思わず「かわいい!」と言いたくなったら、今回紹介した内容を思い出して、上手に使い分けてみてくださいね!
動画でおさらい
「女の子と動物、色々な「かわいい」の英語表現」を、もう一度、動画でおさらいしてみましょう。